『HOW THE WEST WAS WON』 LED ZEPPELIN (2003)


(CD1)
1 .LA DRONE
2 .IMMIGRANT SONG
3 .HEARTBREAKER
4 .BLACK DOG
5 .OVER THE HILLS AND FAR AWAY
6 .SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
7 .STAIRWAY TO HEAVEN
8 .GOING TO CALIFORNIA
9 .THAT'S THE WAY
10.BRON-YR-AUR STOMP

(CD2)
1. DAZED AND CONFUSED
2. WHAT IS AND WHAT SHOULD NEVER BE
3. DANCING DAYS
4. MOBY DICK

(CD3)
1 .WHOLE LOTTA LOVE
2 .ROCK AND ROLL
3 .THE OCEAN
4 .BRING IT ON HOME

Produced by
JIMMY PAGE



細かい事は抜きにして、早速中身へ移りましょう。
72/6/25のLA FORUM、72/6/27のLONG BEACH ARENAの
2公演を編集したライブ盤です。
4thツアーの終盤であり、この直後に5thが製作されてます。
10月には再来日...なんて話を続けると細かく成るな(笑)。いざ72年へ!


1はオープニングSE。続いて2です。早速パワフルっ!凄い重量感です。
ロバートも快調っ!余裕すら感じられますね。ボンゾも良い感じです。
Gソロは悩ましい感じ。キレては無く、考えて弾いてるって感じかな。
良く聴くとジョンジーも色々やってます。全体的には上々ってとこ。


続いて3。今更ながら、カッコ良いイントロですなぁ。Dの入りが最高っ。
ボンゾは歌のバックでもスリリングに叩いてます。コレが又、凄いんだ!
歌はそこそこ。どことなく丁寧に歌ってる気がします。なんとなくだけど。
Gソロはノッてますねー。BBCとは比較に成りません。正しく絶好調です。


次は4。当ライブ盤はMCがバッサバッサとカットされてます。基本的にはマイナス材料。
んな事を気にしなくする程の演奏だけどさ。この4もあまりにカッコ良いです。
再来日当たりから声が変に成るロバート、後がウソの様な歌いっぷりです。
Gソロはイッてましょう。こーゆーソロを弾けるのはジミーだけです。センス一発!


今度は5。この時点で未発表曲です。既に完成されてますね。
ブートに馴染みが無い方は、ロバートがハイトーンで歌うこの曲が新鮮でしょう。
演奏陣も爆発的な演奏。Gソロは後年のテイクに比べると物足り無し。


んで6。最高のイントロです。良い音してますなぁ。説得力抜群なり。
ロバートの繊細な歌唱にも当然注目。ただこの曲に限っては、高音が落ちてからの方が
深みが有って良いです。『永遠の詩』みたいなね。思わず手を握っちゃうみたいな。
Gソロはコレはコレでパーフェクト。この曲のジミーも73年の方が好印象だけど。


さて7です。Keyが良い感じで響いてますね。Gとのバランスが非常にナイスです。
ロバートはまだアルバムに忠実ってとこ。それでも十分です。
Dが入る瞬間、場面が変わるところ、Gソロの初っ端、ラストのロバート等々
正に伝説を感じる瞬間でしょう。素晴らしいっ!!!


8からはアコースティックセット。ジョンジーがマンドリンを弾いてます。
個人的にジミーのアコギが超好きなのですが、この曲はジョンジーの方が良い味出してます。
ロバートも文句無し。ちなみにココはカリフォルニアです。羨ましい。。。


更に9。コレもジョンジーが良いですねー。ZEPに欠かせなかったジョンジー=マルチプレーヤーです。
曲自体の良さなんか語るとこじゃないでしょう。3rd=駄作なんて言う人は、悪い意味で情報過多。


そして10。ジミー全開です。本領発揮ですね。この人はこの武器が有るのです。
バスドラはもっと大きな音でも良かったな。しっかし盛り上がってますねー。
良い感じの臨場感。そりゃあ盛り上がるだろって思うけどさ。あまりに羨ましい。


さあ、CD2突入。1です。25分。後年に比べたら短い方ですよ。集中集中。
序盤は極めて重厚。歌の後はノリ良く展開します。良い意味でカッチリしてますね。
サンフランシスコはまだ有りません。早々に弓へ移ります。絵が無いと少々退屈だけどさ。
Gソロは超楽しめますよ。 「WALTER’S WALK」や「THE CRUNGE」も有り。
ノリが全く乱れないボンゾにも大注目っ。ホント凄いです。真の意味で人間離れしてます。
ラストの展開も聴き応え抜群。コレを聴いたらアルバムはデモテイク同然。


次は2。息抜き的でしょう。それでもアルバムテイクとは雲泥の差。超強力です。


更に3。「OVER 〜」同様、この時点では未発表曲です。後の「THE OCEAN」もね。


んで4。CD1の8〜10で休んだボンゾの独壇場。他の3人はやっとこさ休憩です。
どの曲でも凄いのを叩いてるボンゾですが、このソロを聴けばこの人最大の魅力が
崩れないリズム感に有る事を痛感しましょう。しかも実に細かいのです。
音がデカいだけとか大味なイメージを持ってる人は確実に間違ってます。
音だけのDソロって結構苦手なんだけど、ボンゾは別。本作最大の聴きどころと
言っても過言で無し!あまりに凄いです。現在においても誰一人として超えて無し!


さあ終盤。CD3です。先ず1。刺激的ですねー。サウンド的にも圧倒的です。
歌に続いてテルミンへ。弓同様に絵が欲しいところですが、それでも聴き入ります。
後半はROCK ’N’ ROLLメドレーへ。個人的には少々眠いです。聴きどころだけどさ。
即興と言う意味では最も顕著だし。でも曲に戻ると嬉しいです。そーゆー感じ。


んで2。やはりこのイントロは燃えますねー。自然とワクワクします。
ノリも73年以降と異なり、アルバム同様に一直線です。やっぱコレだよ。


更に3。繰り返しますが、このライブの直後から5thが製作されます。


ラストは4。最後には意外な選曲に思いましょう。このツアーでもたまにしか
演奏してないっぽいです。そもそもこの4が収録された25日のアンコールが異常で有り
3以降にも

「LOUIE LOUIE」
「THANK YOU」
「COMMUNICATION BREAKDOWN」
「WEEKEND」

等も演奏されてます。完全収録して欲しかったなあ。
両日の本編に演奏された、「TANGERINE」が無いのも微妙に痛い。


でもズバリ「完全必聴」。他の言葉は不要。
もうもうもうもうもう、黙って聴くべし!!!!!


(2007/8/29)