『STRANGER IN US ALL』 RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW (1995)


1.WOLF TO THE MOON
2.COLD HEARTED WOMAN
3.HUNTING HUMANS
4.STAND AND FIGHT
5.ARIEL
6.TOO LATE FOR TEARS
7.BLACK MASQUERADE
8.SILENCE
9.HALL OF THE MOUNTAIN KING
10.STILL I'M SAD

(BONUS TRACK)
11.EMOTIONAL CRIME



93/11、来日直前にDEEP PURPLEを脱退した
リッチーは、NEWグループ結成を目論見ます。メンバーは
PRAYING MANTISとして91年に来日もしていた
ドゥギー・ホワイト(Vo)、ジョー・リン・ターナーのバンドに居た
グレッグ・スミス(B)、ジョン・オライリー(D)、ポール・モーリス(Key)の5人。
それなりのキャリアこそ有ったものの、基本的に無名の人達です。
プロデューサーはPURPLEの『THE BATTLE RAGES ON』にも
関わっていたパット・リーガン、言わずと知れたキャンディス・ナイトも
コーラスで参加してます。本作は95/9リリース。スタジオ盤としては
『BENT OUT OF SHAPE』以来、12年振りの復活作です。


1はHRナンバー。印象的なイントロにワクワクします。
ドゥギーの歌が心地良し。サビもグーです。ノリも良し。
中間部の展開もナイスです。Gソロも実にメロディアス。
PURPLE時代がウソの様に、活き活きとしてますね。


2は重厚系。リッチーらしいリフです。緊張感が弱いな。
サビもそれなりレベル。Gソロも雰囲気モノって感じと。
以前の虹のイメージは1よりこっちの方が近いと思うけど
全体的には並。あんま面白く無し。正直、捨て曲レベル。


3はウンと重厚。ドゥギーが朗々と歌ってます。少しだけ
「PERFECT STRANGERS」風かな。サビが
メロディアス。結構グッとキますね。シンプルな曲だけど
実に奥が深いと言うか。終盤のGソロも実にナイスです。


4は明るいROCK ’N’ROLL。見事にアメリカン。
ハーモニカまで飛び出します。サビがイマイチっぽいけど
捨て曲でも無いな。3の重厚感の後に丁度良いと思うし。
Gソロもそこそこ。まあ良し。終盤のウネりも面白いし。


5は超重厚。リッチーのリフが炸裂します。説得力十分!
どことなく神秘的な曲調も魅力的。歌にもグッとキます。
ドゥギーは器用ですねえ。それも実力の一つと思います。
曲展開も刺激的!ポール・コゾフ風のGソロも良いです。
終盤におけるドゥギーの絶叫は、前半最大のハイライト。
コレぞ様式美っ!ラストのキャンディスだけが鬱陶しい笑


6はハードナンバー。ROCK ’N’ ROLLですね。
曲展開に高揚します。歌メロもグー。サビもナイスです。
途中のリフは「CAN’T HAPPEN HERE」風。
曲全体の雰囲気がイケてます。Gソロはワウがウーン。。


劇的なイントロの7は待ってました!スピードチューン。
イントロに燃えます。やっぱコレよ。HRはスピードよ♪
歌もメロディアス。サビも絶好調です。リフは並だけど。
アコギソロからKeyソロ、Gソロへの展開にも興奮っ!
いやぁもうたまらん♪文句無しの様式美。超最高っ!!!


8もハードナンバー。攻撃感有るリフです。ハーモニーを
使った歌部分は、PURPLE第三期を意識した感じか?
妙にゴージャスなアレンジも特徴的。意外と楽しめます。
Gソロは雰囲気モノか。全体的には、むしろ好印象です。


そして9。誰もが知ってる"山の魔王の宮殿"のフレーズを
大胆に取り入れたナンバーです。良い感じ緊張感で進行。
歌メロも印象的と。んで聴き慣れたメロが飛び出します。
最初聴いた時は爆笑したけど、コレが実に良いんですよ。
終盤におけるテンポアップも最高っ!コレぞROCKっ!


最後の10は、1stにも収録のヤードバーズの曲です。
ハネたリズムは1stとは別モノ。歌メロだけが原型と。
好み分かれるのは当然として、アルバム最後にはねえ。。
コレこそボーナスにした方が良かったと。惜しいなァ。。


(2008/4/27)