『RAM IT DOWN』 JUDAS PRIEST (1988)

1.RAM IT DOWN
2.HEAVY METAL
3.LOVE ZONE
4.COME AND GET IT
5.HARD AS IRON
6.BLOOD RED SKIES
7.I'M A ROCKER
8.JOHNNY B. GOODE
9.LOVE YOU TO DEATH
10.MONSTERS OF ROCK

(BONUS TRACK)
11.NIGHT COMES DOWN (LIVE)
12.BLOODSTONE (LIVE)



前作でヒットシングルを産み出せなかったプリーストは
なんとユーロビートのプロデュースチームと手を組んで
本作を作り始めます。でもですよ。数曲を作ったとこで
”コレはHMじゃないっ!!!”。トム・アロムに戻して
一からやり直します。当時の迷い振りが伺える話です。
本作には、前作に使われなかった曲が含まれてるとか。
『TURBO』は当初、二枚組でリリースの予定でしたね。
その残りってのもビミョウですが。。。リリースは88/5。


1は怒涛のスピードチューン!ロブの衝撃的な
シャウトから始まります。ワクワクしますね♪
「FREEWHEEL 〜」を思わせるハイテンション!
サビはそこそこか。中間の歌はHELLOWEEN風。
掛け合いのGソロも。なんにせよカッコ良し!


グレンのGソロから始まる2はLAメタル風。
前作で懲りてますが、この曲は悪くないです。
歌もメロディアスだし、アレンジもイケてる。
Gソロも光ってます。サビは少々ダサいかな。


3は少し攻撃的。珍しく変拍子を使ってます。
フックは有るけど、なんからしくない感じか。
サビは2と同様にキャッチー。前作路線だな。
掛け合いのGソロはカッコ良し。でも前作系。


4はRATT風のLAメタル。前作の残りか。
それなりにはカッコ良かったりもするんだけど
如何せん、らしくない。英国系HMではない。
バンドの魅力は立派に放ってるよ。でも違う。


5は目の覚める様なスピードナンバー。1同様
疾走します。リフがキレてる。サビもナイス。
細かい装飾音も相変わらず。ロブも絶好調っ!
中間部はHELLOWEEN。影響されたねえ。
早弾き中心のGソロも同様。でも完成度抜群!


6は前作「OUT IN 〜」風の様式系より。
歌メロが良い感じにモダン。当時の流行です。
壮大な曲展開もナイス。バンドが大きいしね。
ロブの歌が普通に合います。それがロブです。


7は重厚系。雰囲気は明るめです。LA系ね。
このバンドにしては変に聴きやすいと言うか。
でも前作収録曲よりかは良い感じなのは確か。
ビミョウな言い方ですが、つまり最高でない。


8は言わずと知れた、チャック・ベリーの曲。
サントラ用のテイクだったとか。オリジナルが
全く見えませえん。いきなりロブの絶叫だし笑
サビのバッキングが最高です。センス抜群っ!
中間部も超ナイス。実は本作最大の聴きモノ♪


9はハードナンバー。基本は7と同路線かと。
歌メロが面白くなし。捨て曲に当りましょう。
なんか流してる。まあどの作品にも有るから。


最後の10は「HEAVY DUTY」系です。
アルバムラストの雰囲気ですが、なんだかな。
曲的には並レベル。感動する様な曲ではない。


(2008/10/7)