『IS THERE ANYBODY OUT THERE?』 PINK FLOYD (2000)


(DISK 1)
1. MC:ATMOS
2. IN THE FLESH?
3. THE THIN ICE
4. ANOTHER BRICK IN THE WALL-PART 1
5. THE HAPPIEST DAYS OF OUR LIVES
6. ANOTHER BRICK IN THE WALL-PART 2
7. MOTHER
8. GOODBYE BLUE SKY
9. EMPTY SPACES
10.WHAT SHALL WE DO NOW?
11.YOUNG LUST
12.ONE OF MY TURNS
13.DON'T LEAVE ME NOW
14.ANOTHER BRICK IN THE WALL-PART 3
15.THE LAST FEW BRICKS
16.GOODBYE CRUEL WORLD

(DISK 2)
1. HEY YOU
2. IS THERE ANYBODY OUT THERE?
3. NOBODY HOME
4. VERA
5. BRING THE BOYS BACK HOME
6. COMFORTABLY NUMB
7. THE SHOW MUST GO ON
8. MC:ATMOS
9. IN THE FRESH
10.RUN LIKE HELL
11.WAITING FOR THE WORMS
12.STOP
13.THE TRIAL
14.OUTSIDE THE WALL

Produced and Mixed by
JAMES GUTHRIE

Produced by
KEVIN SHIRLEY



80〜81年に行われた『THE WALL』ツアー、その20周年記念で
発表されたライブ盤です。ロジャー在籍時のライブ盤は『UMMAGUMMA』の
1枚目とポンペイの映像のみ。ポンペイはドキュメント寄りの映像なので
約30年振りのライブ盤です。ロジャーが脱退した後に出た?知らんね♪
さて、当ツアーは過去のライブと大きく異なる点が有りました。
次々と演出が施される大掛かりなステージセットもそうですが
サポートメンバーとしてG、B、D、Keyが各一人づつ、更に
コーラス4人が参加してるのです。メンバーを含めると総勢12名。
演奏面ではその点により注目です。ではステージへ!


先ずはバンド紹介より。”アールズコートにようこそ”と言ってますね。
ココはロンドンです。そのMCを遮る様に2がスタート!場内、大歓声!
ステージに火柱が上がります。ロジャーは軍服にヘッドホンをして登場。
力強い叫びで観客をあおります。最後はステージ右にミニ飛行機が追突!
圧倒的なオープニングです。凄いっ!!!伝説のライブのスタートです。
赤ん坊の泣き声から3へ。いきなりなんですが、デヴィッドもロジャーも
ヴォーカリストとして並レベルなのが解ります。歌というか語りですが。
続いて4。当ライブ盤はアルバム製作時、更に当ツアーにも同行していた
ジェームズ・ガズリーがエンジニアを務めてます。ライブ盤としてよりも
アルバムの音質に近付けた感じですかね。アナログっぽさが漂ってます。
次はロジャーの叫びから5。ステージ右に巨大な先生人形が登場します。
うようよ動きます。実に気味悪〜い。言い遅れましたが、このレビューは
ブートのライブ映像とシンクロさせてます。その方が解りやすいかなと。
続いて6へ。大きな歓声が起こります。既にシングルヒットしてたかな?
子供のコーラスはテープを使ってる模様。さすがに子供は無理だったか。
Gソロはアルバムに近い感じです。サポートギタリストのGソロも有り。
こっちの方が良い音、出てる。スノーウィー・ホワイトかもしれません。
更にKeyソロへ。ちょっとパッとしないな。無くても良かったかもな。
7はロジャーがセミアコを弾きながら歌います。お母ちゃん人形が登場。
コレも気味悪いですねぇ。アルバムの印象にも大きく影響してましょう。
デヴィッドの歌で大きめのノイズが入りますが、20年前の音源なので。
演奏自体はとってもファンタジックです。長めのGソロも良いですねえ。


8はデヴィッドがアコギを弾きながら歌います。既にロジャーと良くない
関係だったそうですが、ステージでのコンビネーションはプロしてます。
続く9の冒頭、ステージに「花」同士の強烈なSEX描写が映されます。
メドレーでの10はライブ用の新曲。ロジャーがマイクだけで歌います。
あまり大した曲じゃないですな。アルバムに無くて良かったって感じと。
新鮮では有るけど。ここでやっと、ロジャーのMCが少しだけ入ります。
次は11。ロジャーとデヴィッドのツインヴォーカルです。マイク1本に
寄り添って歌うそれは実に良い感じ。最近まで考えられなかった絵です。
演奏もそこそこノッてます。ベテランだけにしっかりROCKしてるし。
Gソロに続くKeyソロはコレもウーン。当ツアーのリックは不満多し。
ヤル気無かったのか、楽曲に合わなかったのか、今まで以上に脇役です。
SEから続く12はロジャーがマイク一本で歌います。ベーシストよりか
パフォーマーしてます。要所では弾いてますが、主役重視って感じです。
ステージには内気な少年の人形。飽きの来ない演出は最後まで続きます。
13では又、先生人形が登場。演奏中に少しずつ積まれたステージの壁は
一部の穴を残すのみまできてます。この演出も凄いねー。全て計算です。
演奏自体はアルバム再現。テープじゃないかと思う程です。観客も静か。
次の14は実にパワフルっ。この辺りの起伏はライブならではでしょう。
クレジット上はスグに15へ。新曲と言うよりライブ用のアレンジです。
そして16。最後の残った穴の後ろから、ロジャーが覗く様に歌います。
雰囲気タップリ。終わりと同時に最後の一つで塞がれます。ニクいっ!!
コレで第一部の終了。実際のライブでも休憩が有ります。いざ第二部へ!



1は壁の裏での演奏。観客には壁しか見えません。それも凄い演出です。
歌も演奏も実に安定。ライブとは思えない程です。Gソロも雰囲気グー。
2は歓声も起こってます。壁に開けられた穴越しでの演奏もニクいねえ。
3は左に作られた小部屋(!)で、ロジャーが椅子に腰掛けて歌います。
TVや照明も有りますね。曲の雰囲気にピッタリ。この辺りも凄いなぁ。
そのまま4へ。オーケストラはテープ。壁にイメージ映像が映されます。
こういう使い方も有ったかって感じ。色々と使える壁です。演出凄すぎ!
グッと盛り上がる部分は5としてクレジットされてます。意味有るのか?
そして6です。ロジャーがステージ上を歩きながら歌います。医者の様な
白いコートを着用。まるで演歌歌手だ笑。デヴィッドはの壁右上に登場!
歓声も起こってます。高さ10メートルはありましょうか。凄い絵です。
Gソロ、最高っ!観客もこの瞬間を待ってたでしょう。感動の一時です。
終盤のGソロもアルバム同様、本作最大の聴きどころ!!音質もプレイも
アルバムの方が好きですが、ライブはライブです。やっぱ最高ですよ♪♪
いやぁたまらん。。さすがフロイド、コレぞ音楽です。観客も大歓声!!


さあ、終盤突入です。「THE SHOW MUST GO ON」!!!
ココで冒頭と同じ人のMCへ。ステージでは壁前に機材が搬入されます。
そして9。GとBのサポートを含めた6人に加え4人のコーラスも登場。
前ツアーから登場した豚(注.政治家)も、観客席の上に吊らされます。
続いてロジャーのMCから10。ロジャーが観客を盛んにあおってます。
演奏がノッてます。デヴィッドとロジャーのツインヴォーカルも良いね。
更にロジャーの掛け声から11へ。終盤、金槌が行進します。アレです。
んで短い12から13。クライマックスです。セットが片付けられます。
ロジャーの歌(+テープ)と壁の映像だけのパフォーマンス。実に強力!
最後はロジャーの掛け声から壁の崩壊っ!音だけでも凄い!ドッカーン!
んで14。サポートを含めたメンバーが、ステージ左からぞろぞろ登場。
ロジャーがクラリネット、他のメンバーもタンバリンとかを持ってます。
余韻もたまりません。。大歓声で終了!!凄いっ!素晴らし過ぎっ!!!


(2007/5/20)