『STARLESS AND BIBLE BLACK』 KING CRIMSON (1974)

1.THE GREAT DECEIVER
2.LAMENT
3.WE'LL LET YOU KNOW
4.THE NIGHT WATCH
5.TRIO
6.THE MINCER
7.STARLESS AND BIBLE BLACK
8.FRACTURE



74/1発表。ジェイミーがステージでの事故から脱退し、残りの4人で製作されてます。
スタジオ盤としては6作目。でも本作の8曲中5曲はライブ音源をそのまま使用するという
むしろライブ盤に近い内容だった事が後年になって表面化します。
純然たるスタジオテイクは1と2のみ。その辺りに注目して聴いてみましょう。


1はハードナンバー。極めてスリリングなイントロです。
変拍子全開の歌部分も面白し。サビは妙にキャッチーね。
中間部の展開もカッコ良し。終盤の押せ押せ感もナイス。


2は劇的なチューン。感傷的な歌からハードに展開です。
ジョンの力強い歌が印象的。曲展開も斬新かつ豪快です。
1同様にコンパクトな曲ですがインパクト抜群。強力っ!


さて、ココからほとんどライブです。3は73/10/23のグラスゴー。
BOX『THE GREAT DECEIVER』に完全版が収録されてます。
ジョンがリードしてますね。それに他の3人が追従です。
しっかし凄いBですな。音もプレイも極めて圧倒的です。


4はイントロのみ、73/11/23のアムステルダムを使ってます。
この日はライブ盤『THE NIGHTWATCH』で全貌が聴けます。
劇的かつ美しいイントロから感傷的な歌。バラードです。
ジョンの声に引き込まれます。フリップのGも良いねえ。
悩ましいGソロもナイス。つか実に良い曲です。最高。。


5は4と同じアムステルダムより。実に繊細な即興です。
ビルは不参加なのでトリオかと。どことなく和風な感じ。


6は73/11/15のチューリッヒ。『THE GREAT DECEIVER』に
この日のライブが収録されてますがこの曲は未収録です。
デヴィッドの単調な音がやだな。フリップは良い感じね。
多少のオーバーダブが有るそうですが、歌部分とかかな。


7はアムステルダムより。徐々にヴォルテージ上げます。
全体的にもう一つ。”こんなもんじゃない!”って感じ。


最後の8もアムステルダム。即興でなく完成された曲ね。
フリップがリード。気持ち「〜 PART2」に近い曲です。
何よかフリップのGが凄し。テク全開です。極めて強力。
後半はハードに展開っ!リズム隊のドライブ感が凄しっ!
デヴィッドとフリップのユニゾンも実にスリリングです。
ラストも圧倒的な破壊力っ!実に豪快かつ壮絶っ!凄い!


(2010/11/26)