『THE GREAT DECEIVER』 KING CRIMSON (1992)


(CD ONE)
1.WALK ON...NO PUSSYFOOTING
2.LARKS' TONGUES IN ASPIC,PART TWO
3.LAMENT
4.EXILES
5.IMPROV-A VOYAGE TO THE CENTRE OF THE COSMOS
6.EASY MONEY
7.IMPROV-PROVIDENCE
8.FRACTURE
9.STARLESS

(CD TWO)
1.21ST.CENTURY SCHIZOID MAN
2.WALK OFF FROM PROVIDENCE...NO PUSSYFOOTING
3.SHARK'S LUNGS IN LEMSIP
4.LARKS' TONGUES IN ASPIC,PART ONE
5.BOOK OF SATURDAY
6.EASY MONEY
7.WE'LL LET YOU KNOW
8.THE NIGHT WATCH
9.IMPROV-TIGHT SCRUMMY
10.PEACE-A THEME
11.CAT FOOD
12.EASY MONEY
13....IT IS FOR YOU,BUT NOT FOR US

(CD THREE)
1.WALK ON...NO PUSSYFOOTING
2.THE GREAT DECEIVER
3.IMPROV-BARTLEY BUTSFORD
4.EXILES
5.IMPROV-DANIEL DUST
6.THE NIGHT WATCH
7.DOCTOR DIAMOND
8.STARLESS
9.IMPROV-WILTON CARPET
10.THE TALKING DRUM
11.LARKS' TONGUES IN ASPIC:PART TWO
12.APPLAUSE & ANNOUNCEMENT
13.IMPROV-IS THERE LIFE OUT THERE?

(CD FOUR)
1.IMPROV-THE GOLDEN WALNUT
2.THE NIGHT WATCH
3.FRACTURE
4.IMPROV-CLUELESS AND SLIGHTLY SLACK
5.WALK ON...NO PUSSYFOOTING
6.IMPROV-SOME PUSSYFOOTING
7.LARKS' TONGUES IN ASPIC:PART ONE
8.IMPROV-THE LAW OF MAXIMUM DISTRESS:PART ONE
9.IMPROV-THE LAW OF MAXIMUM DISTRESS:PART TWO
10.EASY MONEY
11.IMPROV-SOME MORE PUSSYFOOTING
12.THE TALKING DRUM



BOX SETでのリリースが流行った時期ではあったんですが
73〜74年のライブ盤4枚組が発表される!とのニュースには
本当に興奮しました。CD屋で手に取った瞬間すら覚えてます。
ココでは古い日付の順に進めますね。


(CD TWO,3〜11) GLASGOW APOLLO

先ずは『LARKS’ 〜』ツアー終盤の73/10/23です。
3は静かな即興。続いて4のイントロへ。大歓声が起こります。
冒頭の演奏にアルバム程の厚味を感じないですが、でも迫力っ。
中間部はリズム隊に注目っ!特にジョンのドライブ感が凄いっ!
バイオリンソロはそれなり。この人、基本的には下手なので。。
終盤はアルバムを超える緊張感!ラストも圧巻!素晴らしいっ!
次は5。アルバム同様の流れです。ジョンの歌に酔いましょう。
アルバムと比べて節操ない感じだけど、ライブだから良しです。
更に6。歌部分はアルバム同様。緊張感は当然、アルバム以上。
Gソロは悩ましい感じからテンションを上げます。聴きどころ♪
フリップは水を得た魚状態。実に気持ち良さそうに弾いてます。
続く7は、アルバム『STARLESS 〜』に使われたテイク。
アルバムの様な編集もないし音もリアル。こっちの方が全然上♪
更に8へ。後半がチューリッヒのテイクに差し替えられてます。
まだ未発表曲。出来はともかく、曲自体は完成はされてますね。
一転して9は即興タイム。リズムマシンを使ってます。珍しい。
部分では聴きがいあり。緊張感はイマイチだけど、密度は高し。
10はフリップの静かなソロ。11は2nd収録曲です。なんか
歓声が起こってますが、曲自体が面白くないからな。それなり。


(CD FOUR,5〜12) ZURICH VOLKSHAUS

次は73/11/15です。5と6は静かな即興。続いて7へ。
そして7。やはり興奮しますねー。途中部分は、コレもカット。
バイオリンソロは実に繊細。でも全体的にはCD2方が上かと。
8と9は直訳すると、「最大なる苦悩の掟」。即興タイムです。
序盤は恐怖映画の様な雰囲気。突然、フリップがメロトロンへ。
デヴィッドも良い雰囲気を出してます。リズム隊も弾けてるね。
途中でテープチェンジ。切り替わります。途中が気に成るなあ。
次は10。コレはそこそこ良い感じかな。いつも良いんだけど。
11はフリップのメロトロンより。鍵盤だと個性が無し。白玉。
エフェクターを使ったデヴィッドのバイオリンは、かなり強力!
で12へ。かなり長し。ジョンは体力勝負モードです。凄いっ!
ラストは「〜 PART2」に行かずに切れます。気持ち悪ーい↓


(CD THREE,1〜11) PITTSBURGH,PENNSYLVANIA−STANLY WARNER THEATRE

続いて74/4/29のスタジオライブ。ブートの定番でした。
フリップ曰く”私の演奏は最低だった。”そう。どれでしょう?
先ずはSE。既に大歓声です。突然2へ。貴重なライブテイク。
イントロに迫力無し。アルバムは色々と重ねてるから仕方ない。
演奏自体も悪くないけど、ライブ向けの曲では無い感じですな。
3は静かな即興。そのまま4に続きます。なかなか良い感じね。
得意のナンバーですが上出来でしょう。実に雰囲気グッドです。
5も静かな即興。歓声が止まらず、フリップが弾き直してます。
バイオリンが良いですね。デヴィッドにしては上出来と言うか。
そのまま6へ。イントロが実に良いですな。アルバム以上かも。
歌もグー。Gソロはまあまあ。全体的にはアルバムと大差無し。
完成されてる曲だけに、あまり崩さない方が良い気もしますね。
7は本作で曲名が決まった曲。ブートでは「DOCTOR D」か
「TRAIN TO HEALTH」と呼ばれてました。懐かしい。
このメンバーによる未発表曲。スタジオテイクは存在しないハズ。
残念ながら中間でカットされてます。出来自体は良い方と思うよ。
8はこの時点での未発表曲。『RED』発表直前に解散なんで。
極めてアルバムに近い演奏。ジョンの声が鳴り響きます。良い♪
中間部は恐ろしく重厚っ!徐々に熱くなる様が伝わって来ます。
リズムチェンジ後は怒涛の演奏っ!凄いっ!素晴らしいーっ!!
名演でしょう。観客が興奮するのも当然です。大拍手ーっ!!!
9は即興。微妙に混沌としてます。面白味としてはそれなりか。
そして10。悲鳴の様な歓声です。手拍子も起きてるね。新鮮。
この日のデヴィッドは好調。実に良ーい響きのバイオリンです。
徐々にテンションアップっ。リズム隊はいつも通りの熱演です。
フリップがGに変わると一気にハイテンション!で11!悲鳴!
この瞬間がたまりませんね。いつも興奮します。残念ながら短縮
バージョンだけど、文句無いところです。いやあもうたまらん!


(CD FOUR,1〜4) TORONTO,MASSEY HALL

今度は74/6/24。二ヵ月後です。いきなり迫力の即興っ!
フリップがキテます。破壊力抜群!中盤以降は良く解らんけど。
次は2。イントロが変です。ギコチない。曲が良いから許そう。
更に3。当然の如くフリップの独壇場っ!つかコレ、半端ない!
4は即興。デヴィッドが良好。つか、かなり混沌としてます。。


(CD THREE,12〜13) (CD TWO,12〜13) PENN STATE UNIVERSITY

更には74/6/29。5日後です。ラストライブの前々日か。
先ずはCD3の12と13。熱いね。かなりイケてる即興です。
次はCD2の12。音に迫力有り。歌バックのフリップも良し!
中間部も面白いです。13の即興も良い感じの一体感でしょう。


(CD ONE,1〜9)(CD TWO,1〜2) PALACE THEATRE PROVIDENCE,RHODE ISLAND

最後は翌日の74/6/30。ラストコンサートの一つ前です。
1のSEから2へ。2が一曲目っつーのも、実に刺激的ですね。
終盤における切れ味鋭いバイオリンもグー。全体的にもナイス。
次は3。こちらもパワフルな演奏です。中間部が特に熱いです。
更に4。演奏がコレも良し。一体感も強い。聴きがいあります。
さて、ジョンのMCから即興タイムです。早速、イケてますな。
起伏を上下させても全く乱れないリズム隊が凄し。やはり凄い。
デヴィッドのKeyは良く解らない。フリップはまあまあかな。
その後のバイオリンソロは意外にスリリング。珍しくナイスだ笑
ビルのパーカッションはジェイミー風。コレも少々珍しいかも。
最後はジョンのBがリード。終わり方は、ちょっと唐突ですな。
続いて6。ジョンが楽しそうです。フリップは前夜に近い感じ。
ソロ終盤におけるBがグー。実に攻撃的です。ジョンは絶好調!
7は『RED』収録と同テイク。しかもロングバージョンです。
なんたって前半のデヴィッドがナイス。終盤の破壊力も抜群っ。
続いて8。もうさすがって感じのフリップです。完璧のGなり。
終盤は怒涛の攻撃感。文句無しっ!演奏後の大歓声が全てです。
そして9。やはり強力。コレのライブテイクって、ハズレ無い。
しいて言うならバランスがイマイチか。フリップも終盤が微妙。
でCD2。アンコールかな。本作唯一の精神異常者ね。注目っ。
歌部分は重厚。中間部も、スリリングと言うよりはヘヴィかな。
初期の頃とは異なるけど、破壊力は抜群っ!新鮮味は薄いけど。
まあ合格ですか。2はエンディングSEです。ハー、疲れた。。


(2008/6/25,7/7,8,9)