『WIRED』 JEFF BECK (1976)

1.LED BOOTS
2.COME DANCING
3.GOODBYE PORK PIE HAT
4.HEAD FOR BACKSTAGE PASS
5.BLUE WIND
6.SOPHIE
7.PLAY WITH ME
8.LOVE IS GREEN



前作の大ヒットに気を良くしたジェフは更なる前進を試みます。それはヤン・ハマー他、クロスオーバー系(ロックとジャズとファンクが混ざった様なモノだそうな)ミュージシャンとの共演。
本作に参加してるのはジェフの他に前作から参加のマックス・ミドルトン(Key)、リチャード・ベイリー(D)、本作から参加のヤン・ハマー(Synth)、ウィルバー・バスコム(B)、マイケル・ウォルデン(D)、エド・グリーン(D)の6人です。
ヤンは85年に全米1位の大ヒットを記録した「マイアミ・バイスのテーマ」で良く知られてますが、ジェフ同様に60年代後半辺りから活動してるプレーヤーです。他の3人はヤン・ハマー・グループ、もしくはマハビシュヌ・オーケストラのメンバー。
誰がどっちだかよく判らないのですが、本作の2、6、7、8を作曲したマイケルはマハビシュヌのメンバーです。


1はハードナンバー。実に印象的なリフですね。
音の隙間がカッコ良しっ!曲展開も面白いです。
Gソロもキレてますな♪リズム隊にも大注目っ!


2は抑え気味の曲。SAX風の音はシンセかな。
エフェクトが強いGソロは音がらしくない感じ。
プレイは熱いだけに勿体ないな。曲自体は良好。


3はジャズ界の巨匠、チャーリー・ミンガスの曲。
「CAUSE 〜」を思わせる雰囲気が実に良い感じです♪
正しくジェフの真骨頂!トーンが心に染みます♪


4はハードチューン。ウィルバーの作曲ですな。
そのウィルバーのBが凄し!バカテクってヤツ。
ジェフは比較的抑え目。主役はあくまでBです。


5はライブの定番。ヤンがDとシンセをプレイ。
ジェフと2人だけの演奏です。Bもですかあ?!
それはともかく、軽快な曲調が実に心地良いね♪
GとKeyの掛け合いはアルバムだとやや地味。
ライブだと盛り上がるけどね。曲はナイスです。


6ははマイルドな感じからテンション上げます。
躍動感が良いね。しっかし凄いリズム隊ですな。
曲もカッコ良し。Gソロはバックに圧され気味。


7は曲自体が冴えなし。捨て曲系。面白くなし。


最後の8は沈み込む様な感じ。ジェフがアコギを
弾いてます。珍しいかも。普通のプレイだけど。
アルバムラストにはピッタリ。余韻タップリね♪


(2010/6/8)