『WAGES OF SIN』 ARCH ENEMY (2001)


1. ENEMY WITHIN
2. BURNING ANGEL
3. HEART OF DARKNESS
4. REVENOUS
5. SAVAGE MESSIAH
6. DEAD BURY THEIR DEAD
7. WEB OF LIES
8. THE FIRST DEADLY SIN
9. BEHIND THE SMILE
10.SNOW BOUND
11.SHADOWS AMD DUST

Produced by
FREDRIK NORDSTROM AND MICHAEL AMOTT



フロントマンや曲作り面において等々の理由でヨハンを解雇したバンドは
誰もが驚いた”女性”のアンジェラ・ゴソウを迎えて本作を製作します。
アンジェラは作詞にも参加してますね。


先ず1。劇的なイントロから疾走します。震える程にカッコ良いねー。
アンジェラの声は男性そのもの。言われなければ女性と解らないハズ。
実に恐ろしい(笑)。サビも良い感じ。Gソロも実にスリリングです。
文句無しの名曲。快調なスタートと言えましょう。以降にも期待です。


2はメガデスの「HANGAR 18」風。マイケルも、認めてます。
イントロのメロが印象的。自然と燃えてきます。曲展開も良い感じ。
Gソロも劇的かつメロディアス。マイケルの真骨頂です。さすがね。
なんか既にバンドの勢いすら強く感じます。アンジェラ効果だなあ。


3はアグレッシヴなナンバー。ゴリゴリきます。サビはコレも印象的。
過去の作風と大差ない曲調ですが、それでもやられます。センス抜群。
Gソロを含む中間部もイケてます。前2曲ほどではないけど悪くない。


特徴的なイントロの4は疾走チューン。1同様に爆走っ!熱い熱いっ!
少しだけPRIEST風というか、王道系って雰囲気が漂ってますね。
サビはコレもメロディアス。ホント、ツボを抑えた曲作りをしますな。
中間部の音処理もニクいです。曲全体としても完成度高し!お見事っ!


5はダークナンバー。重厚に迫ります。歌部分は3に近い感じかな。
さり気なく使われてるKeyもセンス良し。やるねプロデューサー。
UFO時代のシェンカーを思わせるGソロもナイスです。OKOK。


6はアグレッシヴ系。5同様、3に近い雰囲気です。歌部分は爆走!
スピード系もマメに抑えてくれるのが頼もしい。基本は疾走だしね。
スリリングなGソロも二重丸。どの曲も聴きがい十分。覇気一杯っ!


間髪入れずに7へ。抑えた感じから、徐々にテンションを上げます。
グッと盛り上がるサビが快調!なんかイケイケです。実に心地良い。
この曲のGソロもイケるなぁ。全然、飽きが来ません。凄いなぁ。。


8はパワフルなイントロから1みたいに疾走!速い!超スリリング!
コレで燃えなきゃHMファンでなし!サビの展開はもう一つだけど。
中間部の展開も聴き応え十分。なんかアイディアが溢れてる感じね。


9もアグレッシヴ。まだまだ勢い衰えずです。サビは幻想的な感じ。
前作まではGだけでメロを作ってた感じがしたけど、Keyの大胆な
導入で柔軟性が出てます。んで泣きのGソロ。上手い。実に上手い。


10は泣きのインスト。UFOみたいね。ホント、シェンカー好き。
グッと来ますねー。デスじゃないみたい。このバランスがたまらん。
最後の11は比較的メロディアス系。十分メタリックではあるけど。
アルバムラストに相応しい哀愁感が漂ってます。ダメ押しですねえ。
Gソロも実にナイス。パワーも最後まで衰えず。充実感で一杯です。


な訳で本作、アンジェラの起用が効果をもたらしたのか、アルバム全体に渡って
今まで以上の覇気が漲ってます。アンジェラ自体の貢献は女性である事を除けば
そうでもないのですが、良い意味でスッキリした曲作りは、一気に大メジャーへ
駆け上る要素を多分に含んでたと言えましょう。更なる期待もしたくなる内容は
名盤と呼ぶに値する内容。文句無しの大傑作です。往年を懐かしむHMファンも
一聴あれ。肩書きはデスでも、やってる事は実にベーシックなHMなのだから。


(2007/6/2)