越後の十日町から山一つ越えた松代から程近いところに芝峠温泉という見晴らしが良い温泉があります。昨年、ひょんなことから泊まり、その温泉から2月平日の水、木限定で半額になる温泉案内が届き、早速予約、豪雪の越後の里山の林をスキーで歩いてきました。

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芝峠温泉  (http://www.shibatouge.com/)

 温泉ホームページにあるとおり、なかなかなロケーションにある温泉、施設も充実した宿です。今回も、一日は晴れて上越国境の山々が一望でした。

ブナ林が残る自然歩道、薬師堂自然歩道

 芝峠温泉からすぐ近い会沢の集落から北東に入る林道があり、林道が広い尾根を横切るあたりから自然歩道に入る。2万5千地形図に記載は全く無いが、松代棚田MAPという案内地図に記載がある。冬の豪雪地帯ゆえ、今回歩いたが、全く標識などは確認は出来ず、林道入り口も明確には分からなかった。
 まず、芝峠温泉から車で会沢集落に向かい車を進めると県道に合流、この合流地点の100m以内に北東に分かれる林道があるはずだが、除雪の雪壁でどこが林道入り口かなかなか分からず、苦労した。ようやく林道らしき地点を発見。この近くに車をデポし、住んでいない住居の前でスキーを履いて東に進んだ。北東に分かれる林道がすぐあるはずだが、その地点は発見できず、やむなく明瞭な東に向かう道を進んだ。地図から、自然歩道の尾根を横切る地点から尾根に入って薬師堂方面に向かうこととした。杉林が続く明瞭な尾根を確認し、林道からこの尾根に登り始めた。雪は2m弱、雪はかなり重いが締まっているのでラッセルはせいぜいくるぶしまでだ。林道から斜面をシールきかせてジグザグをきって登る。程なく物置のような小屋が見えてきて上の林道に出ることができた。ここまで、かなりの傾斜部もあり、妻のスキー登行も苦労していた。上の林道に出てここから一段登ると明瞭な広い尾根状になり、ブナが出てきた。なおも緩い登りを進めると平らな台地になる。最初の460mの台地だ。周囲は気分が良いブナ林が続いている。この台地から北に続く尾根をたどる。一旦20mほど下り、次の460mのピークに進む。地形図ではかなり広い尾根だが、実際には狭い部分もあり、スキーでは少し難儀する部分もあった。尾根の西側はかなりの傾斜で切れ落ち、すぐ下に県道が見下ろせる。県道沿いの建物も見ることができた。ブナ林をスキーで進み、二番目の460mに到着。北に向かう尾根はかなりの傾斜で急降下している。地形図の薬師堂はこの眼下のコルの先のピークである。コルに向けての急斜面の降下は妻のスキー技術では危険と判断、天候も考えて今回はここでストップすることとした。風の弱い東側の斜面を踏み固めてツエルトを出し、ランチタイムとした。ガスバーナーで湯を沸かし宿で作ってもらったおにぎりや激辛カップめん、コーヒーを飲んで小雪の舞うブナ林スキーハイキングを堪能しました。帰りはシールをつけたまま、来たトレースをたどり、上の林道からは会沢集落にその林道をラッセルして帰ることが出来た。会沢から北東に進む林道は県道から東に進む林道交差点から直接北東に向かう形で合流していて、標識も全く確認できない状態であったために分からなかったものだった。標高500mに満たない越後の里山で、これほど立派なブナ林が見られたことに少々感激した次第です。


松代の棚田とローカルスキー場

 松代は日本の原風景ともいえる棚田が有名です。田植え時期の棚田というわけには行きませんが、冬の棚田も結構いけるんではないかと、時間があったので車で見てきました。芝峠から県道を柏崎方面に向かい、清水集落の近くの棚田を遠望出来ました。やはり、雪に全て覆われ、イマイチでしたが、棚田の風情は感じられました。山また山の山間にこうした景色がいたるところで見られるエリアもなかなかのものと感じた次第です。さらに今回は、芝峠温泉の数近くにある松代町営スキー場という超ローカルなスキー場でスキーも楽しみました。貸切のようなスキー場で、なかなか良かったです。
越後の里山に囲まれた温泉をベースにして雪のブナ林のスキーハイキングを楽しんだ二日間でした。



一段上ると明瞭な広い尾根に出る
なかなか立派なブナ林が出てきた
少々狭い尾根状部分をシールつけたまま下る
帰りに寄り道した清水の棚田風景

十日町 松代の里山に遊ぶ
  2014.
2/13
                             
会沢集落からの林道経て尾根に取り付く