陸中海岸自然歩道
サイクルツーリング2
2009年8月8日〜10日
単独   北山
 昨年に引き続き、陸中海岸を自転車で歩いてきました。
今回は陸中海岸では南部に位置する黒崎仙峡と、船越半島の霧露ケ岳を尋ねるコースにトライしてきました。

黒崎仙峡をたずねる

 アプローチは一関からにした。八戸にあそびにいくという山の先輩の車に同乗し、一関インターで下ろしてもらう。
 早朝の6時に一関郊外の国道から出発。あいにく小雨模様で会ったが、快調に陸前高田を目指して走った。途中の猊鼻渓にたちより、腹ごしらえ、峠道を走って気仙川河口近くの高田には午後2時に到着し、河口でルアーを投げてシーバスを狙うも、オデコに終わった。明日から自然歩道に入る。今日の走行距離は70Kほど
 翌日は8時には宿を出て、黒崎仙峡に向かう。いくつかのアップダウンを経て六ケ浦に向かうも、港の歩道入り口が分からず、黒崎仙峡まで行ってしまった。反対のコースで歩くことにして、黒崎仙峡温泉から自転車を転がして歩道に入った。ほどなくしての黒崎仙峡の展望台があり、眼下に豪快な磯場を見ることができた。かなりのアップダウンを自転車担いで進み、自然の浜の小祝浜に出た。時間が無いので、竿は出さず、先を急いだ。海岸から100mほど上がったあたりを水辺に歩道が走っている。林間のアップダウンをして進むと、そこは六ケ浦の漁港の裏手に出ることができた。雨はやむことなく降り続き、漁港から次の船越半島に向かったが、強い雨と予定j時間が厳しいとの判断から、列車で異動することとし、大船渡からリアス線の列車にとびのり、岩手船越を目指した。


船越半島自然歩道 霞露ケ岳

2本目の自然歩道は昨年歩いたとどケ崎のすぐ南の船越半島の自然歩道を歩いた。
 昨日の宿は温泉民宿の浦の浜荘。なかなか快適な宿であった。朝食をすませ、大浦港に向かう。シーサイドのアップダウンをなんどか繰り返し、大浦にでる。ここから漉磯海岸に出て自然歩道に入る計画で、地元の商店のおばさんに道をたずね、確認して出発した。漉磯(すくいそ)へは急登につぐ急登の道で、すぐ押しになる。200mほどの峠を越えると程なく大釜崎方面に南下する自然歩道にぶつかる。今回は、北にたどり、霞露ケ岳を登り、小根ケ崎をたどるかなりのハードなコースだ。大浦から1時間ほどで漉磯海岸に飛び出た。豪快な荒波が打ち寄せている美しい海岸だ。渓流がそのまま自然の浜に流れ出ているところで、流れを渡渉して登山道に入っていく。指導標に導かれて海岸から、一気に300mほどがアゴが出るような急なt登山道が続く。自転車を押し、担ぎながらあえいで高度を稼いでいく。足元には松林の間から、豪快な海岸が広がった。高度を上げると、あたりは霧につつまれ、視界はさえぎられてしまうが、風で少々は癒される。しかし、今度はかなりの雨が落ちだし、400mの緩やかな尾根を行く頃には、非常に強くたたかれた。高度が500m前後の原生林の広い尾根のアップダウウンを繰りかえし、ようやく508mの霞露ケ岳頂上に到着できた。まだ先が長いと思われるので、休みもそこそこに北に向けて進む。くだりは自転車をkころがして走るように踏みあとを駆け下った。小枝に何度と無くひっかかりながらも、1時間ほどで小根ケ崎の林道に飛び出た。ここからは快適な林道走りと思いきや、とんでもない悪路で、フルサスペンションのMTBが大いに機能はっきするようなダートであった。おまけに、アブの大群にまとわりつかれ、(防虫クリームを忘れた)そこらじゅう刺されて散々な思いをさせられてしまいました。ハンドルを握る腕ががくがくになるダートを10Kほど走り、ようやく大浦港にでることができました。港に出てて今日はじめて太陽が出てきて、夏の陽を浴びながら岩手船越に帰りついた次第です。
 本州の最東端にある鉄道駅の岩手船越駅から宮古を経由し、盛岡からの新幹線にとびのって今年の陸中海岸シーサイドサイクリングの旅を終えました。
 


本州の最東端の駅から、輪行で帰路に
霧の中の霞露ケ岳頂上
自然の浜の小祝浜
展望台から広田崎方面を望む
眼下に大波に洗われる磯場が
漉磯海岸からは急登につぐ急登