いわての山だよりというホームページにで紹介されている陸中海岸のハイキングコースに興味を持ち、陸中山田から八戸までを自転車で結び、その間の三つのシーサイドコースを走ってきました。

本州最東端のとどケ崎

初日は早い新幹線に飛び乗り、花巻経由で陸中山田の駅に降り立ったのは昼すぎになった。
とどケ崎へは重茂半島の姉吉から歩くゆえ、山田からアップダウンの激しい道路をあえいで進んだ。姉吉の民宿は昆布漁が忙しく、宿泊は断られ、キャンプと相成る。２００円を支払い、キャンプ場で初日の夜をすごした。小さな漁港の夜、イカの群れが群泳していて、餌木を持参しなかったのが悔やまれた。
　翌日、早朝５時半に出発。姉吉からの歩道は簡易舗装がしてあり、高度を一気に上げていく。自転車を転がして行くと海岸ははるか下になり、程なく自然の歩道で自然林の水平な道になる。気分のよい森の小さなアップダウンを繰り返し、１時間半ほどで灯台に出た。大海原が眼前に広がり、足下は陸中海岸特有の侵食が激しい光景が連なっている。先を急ぐので、さらに自転車を転がして与奈目指して進む。灯台の先、朽ちかけた船付場でルアーを投げようと岸に下りたら、アブがひどくてあきらめた。
種刺し海岸は自然の海岸、人工物の痕跡は全く無いすばらしい光景を見せてくれた。早朝の出発であったが、結構時間がかかり、終点の与奈についたのは昼過ぎであった。与奈からは一路、宮古目指してペダリングし、アップダウンの激しい国道４５号線を走り抜けて小本温泉に転がり込んだ。

北山崎自然歩道

２本目の自然歩道は陸中海岸の代表的景勝地の北山崎だ。海のアルプスといえる断崖絶壁が連続する海岸で、観光船で見物することで有名だ。この海岸を自転車転がして歩く。
　宿では早朝出発のために朝飯をおにぎりにしてもらい、時間を稼いだ。東北を襲った地震の影響で、途中、若干回り道をしたが、入り口の机漁港に９時ごろ着いた。道標が指す方向はすごい急傾斜の細い道だ。自転車を担いでのぼり始めたら、地元の人が、そんなの持ってはいけないぞなどと忠告されてしまった。一気に高度を上げ、藪に自転車が引っかかって往生するも、なんとかクリアーし、今度は一気に下って海岸に出た。ここから海岸の岩場をアップダウン、自然のトンネルを抜けて入り組んだ岸を自転車を転がしていたら、サッパ船（小型ボート）に乗った観光客らと会い、お互いに驚かされた。鎖場をなんとか越えて北山浜に出た。突堤で、ルアーを投げるも、全くあたりは無かった。先に進み、いよいよ北山崎の１００ｍを超える断崖をくだり、登る。一気に１００ｍ以上下る階段は恐ろしく急で、危険を感じて、自転車を解体、ザックにくくりつけて下った。下りきった地点は、北山崎の観光客が訪れる場所であった。今度は、展望台までの標高差１５０ｍ、７１８段の階段を自転車を担いであえいで登った。終点の展望台は観光客でごったがえしていた。机浜からここ北山崎までの豪快な絶壁・海岸が全て見渡せ、爽快な気分を満喫した一日であった。ここからは、譜代を経て国道を北にひた走り、久慈の駅前のホテルになんとか夕方までに着くことができた。

陸中海岸北限のみち

今日で４日目だ。快適なビジネスホテルの泊まり、ワールドカップの予選を見る事ができた。この久慈のホテルでは同好の士がいて自転車置き場に重装備のＭＴＢがおいてあった。今日も早朝６時半には出発。しかし、すぐタイヤがパンクし、チューブ交換に時間がとられた。北限の道の入り口の白前は分かりづらく、少し先の横沼から自然歩道に入った。天気は最高で、今回のツーリングは全て予定どおりである。横沼からすぐのところに横沼展望台がある。北山崎ほどの落差はないが、延々と侵食の激しい海岸線が連なっている。ここから海岸線の少し上の段丘状の道をたどっていくと、国民宿舎下を進むようになる。最近営業を再開しており、露天風呂に入っている人がいた。ここで、磯釣りをする踏み後に間違って入り、時間を少々ロスした。さらに北に進んでいくと、北侍浜キャンプ場に到達した。夏休みなのに、宿泊している人は誰も折らず、立派な設備がなにか不釣合いだ。自然プールの管理人さんが手持ちぶたさでたたずんでいた。このキャンプ場の少し北側の侍石の海岸で、大海原めがけてｔルアーを投げて小１時間ほど遊んだ。残念ながら、ルアーには反応が無かった。青い海と白い岩の続く海岸ふちをたどる歩道を進み、田子の木漁港には暑い盛りの午後１時にゴールインし、３本の自然歩道を完走することができた。最後は暑い日ざしをまともに浴びながら、国道４５号線をひた走り、八戸の町に走りこんで、新幹線をつかまえて４日間の自転車・シーサイド歩道ツーリングを終了しました。