「うなぎの食文化からTPP阻止を考える。。。」

【うなぎ高騰 アフリカ産が救う…。初の本格輸入。】
   浜松市の商社がアフリカ産ウナギを輸入する。養殖用の稚魚の不漁が続き、ウナギの価格が高騰しているためだ。 日本鰻輸入組合(東京都)によると、食用として本格的に輸入されるのは初めて。味は日本のウナギと似ているという。(読売新聞)


うなぎを夏ばて対策として土用の丑の日に食するのは、日本の文化である。ところがこのうなぎの不漁により、価格が高騰して、 日本産のうなぎを食べられない人も出てくるとの危惧が出てきた。そこで、その不足分を補う対策としてアフリカ産のうなぎを輸入 して代用提供しようとする模様である。

確かに、グローバル社会。輸入で何でも手が入る。足りないものを他の諸国から輸入して補うことは現代社会の常套手段であろう。

しかし、日本の食習慣・日本の文化を守るためには主役の食材が輸入産であって良いのかと疑問符を持つ。文化が壊れていく気が するのだ。庶民の文化が金持ちだけの文化とならないことを願うのみだ。

勿論、金持ちは、そんなことを気にすることなく日本産のうなぎが食べられる。金持ちからは、うなぎ税をがんがん徴収したれ。 なんてね。

これはうなぎの一事例であるが、若しTPPが採択され、食材も規制撤廃で完全自由競争化された場合は、 各国の安い食材が日本に流れ込む。消費者は、価格と原産国並びにTV・新聞等の情報・お隣さんとの情報交換・評判などを参考として 商品を試行錯誤で購入しなければならない。その不安定な市場社会で活躍するのは、商標であろうと思う。商標は自他識別能力を持つ。 商品の品質機能も持つ。一度購入したものが良い商品であったら、消費者はまたそのマークを目印に同じものを買うための動機付け となる。私には分からないが、TPPでは知的財産権の問題も協議されているようだ。

ところで、話は戻るが、私がTPPの食材販売の自由化に危惧するのは、世界規模で食材の交換が行われると、 今まで以上に病原菌の繁殖場所が広がり、その細菌が増殖・増強されて人体に悪影響を及ぼす可能性がある点である。 また、自然界では今以上に外来種の魚・昆虫・動物などの繁殖で日本の生態系を脅かす可能性が危惧される。

これらを阻止するためには、今の検疫所の組織では十分な対応は不可能であろうから、今以上の検疫体制・装備の強化が 必要となってくる。こうなると、日本の文化云々なんかを心配するよりも、人類が健康的に生き延びられるか否かを心配 しなければならなくなる。何れにせよ、TPPによる貿易自由化は、係る問題を抜きにしては考えられないのである。

TPPは、このように世界規模で自然界の生態を破壊して人類を破滅に導く虞がある。人類を守っていくのは、人類である。 今、国家はTPP阻止に向けて歩みださなければならない。そう思う。


それにしても、日本産のうなぎが食べてぇ…。→すき家なら食べられるかな?NETで調べたら、750円で提供されているようだ。 うーん。高い。すき家でこの値段だから、他のうなぎ店では…考えるだけ恐ろしい。




− 2012/07/08 written by kazkaz −