−「都市再整備計画の提案」−

車社会の否定と地方都市の反映・・。


現在の経済の繁栄は、車の技術革新とその普及にあります。

しかし、車社会の浸透で、地方都市では広大な駐車場を持つ郊外のショッピングセンターに顧客を奪われ、駅を中心とした地方都市は廃れた状態になっています。 また、バス・電車等の公共交通手段も同じく利用者が減り、地方都市の衰退は加速しています。

また、資本主義経済は市場が飽和状態に達し、新規産業を興さない限り、このままでは崩壊してしまいます。 企業が収益を上げることができない時代。雇用の増加は望めません。

そこで、地方都市の活性化と新規産業による雇用の増加を考察してみました。

その手段とは、車社会を否定するものです。

つまり、車の所有を無制限に認めるのではなく、一定の要件(社会的必要性)を満たす場合にのみ認めるという規制手段を講じます。

すると、一般の庶民は、交通手段として日常的に公共交通手段を利用することになります。 この公共交通手段を利用させることが重要なポイントです。

車社会を否定すると、公共交通手段の需要・必要性が増加します。そのためには公共交通手段を整備しなければなりません。 バス・地下鉄・電車の新規導入及び交通網の整備。ここに新たな産業の擁立と雇用の増加が見込めます。 さらに、郊外型のショッピングセンターに変わり、駅を中心とした商業構造が再構築できます。 さすれば、地方都市を再活性化させることが可能です。

また、地方都市間の交通網も再整備します。車による都市間移動を電車による移動へと切り替えるのです。 それにより、新規鉄道の導入及び駅の再活性化により地方都市は再整備されます。

勿論、公共交通機関は、車に代替して、より利便性の良いものに改良していきます。 公共交通機関の改良で技術革新は進み、新しい産業を興すことが可能になるのです。

今、車社会を見直す時期が来ていると思います。車が普及して便利になった反面、地方都市は廃れていきます。 これを再活性化させようと試みたのが本提案です。考えてみる価値があるのではないかと思慮します。



− 2010/07/11 written by kazkaz −