「発達障害 求刑超え判決に賛否。。。」


【発達障害 求刑超え判決に賛否】
   広汎性発達障害の一種、アスペルガー症候群の男が起こした殺人事件の裁判員裁判で、 「社会に受け皿がなく、再犯の恐れが強い」として、検察側の求刑(懲役16年)を超える懲役20年の実刑判決が下されたことが、 議論を呼んでいる。判決は「許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持に資する」とまで言及した。 刑事司法に詳しい有識者や裁判員経験者は「一般国民の感覚に沿った妥当な判決」と評価したが、 発達障害者の支援団体などからは「障害への理解が足りない」と批判の声も上がった。(前田武)(産経新聞)


「社会に受け皿がなく、再犯の恐れが強い」として刑期を延ばすことは、他の受刑者と比べて不等に刑期(苦役) を延ばすものであり、法の下の平等に反し、違憲であると思慮する。

却って、国家は、障害者という社会的弱者を保護する立場にあり、裁判所はそのための施策を講じることを国家に 進言するべきである。社会に出すのは危険であるから、刑務所に長く閉じ込めておけという判決は、 正義に照らして言語道断許されない。

裁判所は、法を適正に適用し、正義を守る砦であったような気がするが、気のせいであったか。残念。




− 2012/08/12 written by kazkaz −