−「活字印刷文化は生き残るのか?」−
【消費増税、新聞に軽減税率「必要」有識者意見書】
学習院大学の戸松秀典名誉教授(憲法)を座長とする「新聞の公共性に関する研究会」は5日、「新聞は日本の文化の維持と民主主義の健全な機能にとって不可欠」として、
消費税率引き上げにあたっては新聞に軽減税率が適用されるべきだとする意見書を発表した。(YOMIURI ONLINE)
活字印刷文化は生き残るのか!
今日でも新聞などの活字情報は、社会の情報発信源として活躍し、その必要性・重要性・信憑性が唱えられている。 また、書籍も重要な活字情報として印刷されて販売されている。
しかしながら、情報のデジタル通信化が進み、アナログの新聞情報等はその地位を奪われようしている。新聞と同じ情報はあらかたNETでも得られるし、 小説も電子書籍化が進んでいる。また、教育界でも、小中高の教科書をタブレットで表示させる電子書籍が開発されつつあり、 益々印刷された活字文化情報を扱う分野が狭まっている。 近い将来、活字印刷文化は終焉を遂げてしまうのか危惧する。
将来、活字印刷文化を崩壊させる最も強烈な要因は、恐らく、小中高での電子教材による教育になると思われる。電子教材で育った子供たちが、印刷教材を見なくなるのはごく自然の流れである。 その流れは、活字印刷文化を追い出し、電子新聞,電子書籍,電子教材,ロボットによる教育の時代として変わっていくであろう。
すべてがデジタル文化へと移行しつつある現代,それに歯止めをかけようとして新聞に軽減税率を適用しようとすることは、新聞保全の悔し紛れの一手だろうが、 特効薬ではない。
今、我々は、活字印刷という最も貴重な文化を破壊しようとしている。無論、電子書籍が悪ではないが、小中高の教育でも、活字印刷の教材と電子教材の使用を併存し、 活字印刷体の良さも分かってくれるように指導しなければならないと考えられる。遠い将来、、教科書に落書きしていた時代は無くなってしまうのであろうか。 悲しいかな、でも止められない。
私自身、これで記事を書いている。矛盾しているのであろうか。分からない。