−「日本経済修正論」−

第三の道を探る・・。


経済不況は、風邪の症状と同じと考えられます。早期治癒の特効薬がないんですよね。 財政政策・金融政策を一時的に行っても、その症状を抑えることがやっとです。間違えば風邪(症状)をこじらせるばかり。 最悪は肺炎になって死亡というケースも・・。景気循環の波も、風邪のぶり返し。治っても、何度も風邪をひきます。

市場が萎縮した原因は、極端な資本主義経済の利潤の追求にあります。 工場のオートメーション化と海外工場への展開により、日本の労働者を労働市場から排除してしまった。 今日の失業者を生んだのは、その資本主義社会にこそ責任があるのです。 本来の消費の担い手である労働者を失業者へと追い込んだ結果が市場の萎縮の要因です。 資本家は、その利潤のあくなき追求により自己の首を絞めてしまった。 本来、自己増殖する資本がその経済構造の欠陥により、自己増殖しなくなった。 資本が自己増殖しなくなったら、資本主義は崩壊です。

学校では、民主主義・資本主義は正義であると教えられました。 そして、社会主義・共産主義の否定。自由が不平等・自己崩壊を生むなんて、教科書には書いていません。 理想的に行動する消費者をモデルとする欠陥を含んだミクロ経済学を延々と教え込んでいる。アメリカで生まれた新自由主義を信じ込んでいる。 その矛盾・欠陥に気づかない人達が沢山います。教師・教授なんて、そんなもんです。 今でも学校教育がそんなもんだから、その欠陥モデルを仕込まれた優等生が出来上がる。 それが官僚として国家行政の中枢に居座るものだからろくな提案・改革もできないという始末です。

そこで、資本主義は崩壊するのか?社会主義に行き着くのか?第三の道はないのか?を考えたいと思います。

現在の経済構造がそのまま進めば、資本家と一部の労働者,公務員,医療関係者,失業等による社会保障者に分極されます。 国家は、資本家と一部の労働者から税金を巻き上げても、それを医療費・社会保障費に回さなければなりません。 経済が萎縮して、その財源が尽きたとき、国家は破産・崩壊します。資本主義は崩壊するのです。

それでは、社会主義・共産主義に移行するのか?

これは、極端な例です。簡単に、資本主義から社会主義・共産主義に移行すると考えることは短絡的です。

そこで、第三の道を探るのです。

それは、市場の失敗を埋めるため、国家自らが率先して新しい産業を提案する社会構造を築くことにあると思います。 国家が市場経済に関与したら、市場のメカニズムは正常に機能しなくなるなんて思想は、妄想です。 国家が資本参加する市場でも市場のメカニズムは正常に機能すると考えられます。国家資本企業対資本家の競争社会を構築することが重要なのです。 そこに新たな競争社会が生まれます。ここに、修正された資本主義経済を確立する意義があります。だからこそ、第三の道を探ることに意義があるのです。

今、経済の根本的な改造を提案する政治家・経済学者・官僚がいない。 分厚い教科書と文献を参考にして、財政・金融政策でどうにかならないかと思案している。 教科書をめくれば、答えは導き出せると信じている。そんな優等生に期待するのもどうかと思います。 答えは、自分で創造するものなのです。



− 2010/08/28 written by kazkaz −

*表題変更他、若干の修正を加えました。(2010/09/02)