脳の血管が繋がったぁ
(その3)

翌日予定通り、ご主人は検査入院することになりました。
このご夫婦には、中学生(当時)を頭に三人のお子さんがいます。
私自身の両親が小学一年生の夏に亡くなっていることもあって、。
それ故に、ご両親健在が何よりだと思うのですね。
お子さんのためにも、何とかしてさし上げたいんですよ。

それからの日々、ミドリさんは皆勤賞です。
毎日毎日、感心に自分を変えにやってきてくれたのです。
三人の子供を育てながら、病院にも行きます、当然!
それでも、毎日必ず寄って一つずつ心をほぐしていきます。

日々のご主人の言葉が素直に聞けていないことの反省
「うるさいなぁ、わかってるってぇ」
こんな心の言葉の数々を変えていきます。
当たり前に入ってくるお給料、
当たり前に、決まって入ってくるから何気なく使っている日々。
そこには実は「ありがとうの心」があまりになかったこと。
この消費型社会の中で、消費する物の多さ故に、
意外にも、あるのは足りないと思う、不足の心。
何事もなく暮らしている日常には、その心を変えることなど
まるで置き去りになってしまっている現実
さあ、これを読んでくださっている皆さんにも…
思い当たる事が多々おありじゃあありませんかぁ?
そうして、風さんはみどりさんをいびり続ける日々を過ごすのでした。

2週間ほどたった或る日のことです。
来店早々「ありがとうございましたぁ」と一言
「エッ?」と訳わからん私
「じつはぁ、消えてたんですぅ、切れてる筈の血管が無くなってたんです」
なんのことじゃあ???
内容は、入院10日後に再検査があったのだと、
その検査結果が出たというのです…が、なんと、
切れてた箇所が消えてなくなっていたのだと…じゃじゃじゃぁ〜ん
目は…に、たった10日でぇ、まじ〜い

ミドリさんの言葉
先生に呼ばれていったんです。
2枚CT写真が置いてあってぇ、
「こちらが最初の写真です、左側(?)が10日後の写真です。」
「切れてる箇所が消えています、私達にも原因は分かりません」
「この通り、最初の写真は切れています、誤診ではありません」
先生も首を傾げておられたんですぅ、判らないって…。
もう、うれしくってぇ、ありがとうございます。

もちろん検査入院ですから、検査以外何もしないわけです。
なんだか狐につままれたような話ですが、事実らしいのです。
どうやら、ミドリさんの大解剖で治っちゃったらしいんですね。
風さんは治せちゃったようなんですねぇ、えっ、ほんと?それっ!
兎に角、あまりに早かったから、ビックリ!
ミドリさんの素直さにカンパイ!
毎日毎日、叱られに来てくれたものねぇ、
結果をくれてありがとう、もうバンザーイヽ(^o^)丿

ついでに、糖尿の数値も高かったけれど…
平常値に戻って、21日間で無事退院の運びとなりました。
めでたし、めでたし

追:実は…受け取っていたメッセージは、
当初の予定は助ける意志は無い、と言われていたのです。
ミドリさんには2日目に伝えてはおきました。
「助ける意志は無い」
今は、そう言われているよと…
この結果が出るために、この厳しい言葉が必要だったのでしょうね。



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