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1400GTRはツアラーなのに…


非常にプアーなリアキャリア(リコールすら発生)


サイドケースよりリアケースが便利なのはよく言われるのに…


これも設計者に何を考えているのか聞きたいところですね。
スポーツバイクならまだしも、荷物満載で長距離を走ることを想定されて当然な1400GTRな
のに、やたらプアなリアキャリアです。当然リアケースの装着も容易に想定されるはずなのに
コレは無いでしょう。初期の品は、リアケースごとの脱落が起こっていたとか。リコールで交換
された部品も「どこが強化されているのか?」と疑問に思う程度の改良だったみたいです。
おそらくキャリアの強化をしても、今度は支柱自身が折れるとかするのでしょうねぇ。
しかし、情けないと言わざるを得ない状況です。

とはいえ、リアケースを取り付けなくては荷物が積めません。そこでキャリア自体を改造して強化
してみました。お金持ちの方々は、業者に作ってもらえますが、ビンボー人は自分で作らざるを得ま
せん。


 当時は1400GTR専用品が出てませんでした

リアケースで選んだのがKappaの49リットルです。
2008年5月現在では、1400GTR専用取付ベースのある商品がありませんでした。
私が買ったものも汎用取付ベース付きで、そこそこ安い(35000円程度)のが魅力です。
また、ストップライトのオプションがあるのも選定の基準でした。
容量が大きくて耐荷重が10kgというのも重要です(1400GTRのリアキャリアの耐荷重も10kg
ですから…計算上は荷物は満載できなくなりますが…)。

当時はネットでも1400GTRに取り付けた例が無いようでしたので、汎用ベースが取り付くかも
買ってみないといけない冒険でした。

リアキャリアは弱そうだったので、自作をする気でしたが…実際商品が届いて、自作しないで標準の
キャリアのまま取り付くか実験したところ「取り付きません」でした。
理由は、キャリアとベースの長さが違いすぎるというのもありますが、ベースの幅が広く、キャリア
取付ネジの上に来てしまうのです。よって、キャリアをはずしてからベースに取り付け、キャリアを
バイクに戻すことができません。キャリアを取り付けたままベースを取り付けようとすると、ベースを
固定するネジ位置が奥過ぎてナットに工具が届きません(要するに締められない)。


(注)現在はGIVIに専用ベース固定金具が出ているようです。画像が小さく確認しにくいのですが、
かなり後方にオーバーハングしているものの、支柱らしきもので支える構造になっているようです。
デザイン的にはビミョー感がただよいますが…実物を見ないとわかりませんね。


   画像  説明
加工中です 加工中の様子です

ネットで紹介されたいたのですが、アルミ
部材を切り売りしてくれている業者があり
助かりました。(とくきん)

厚みと寸法(長方形だけですが)指定で
切り出して送ってくれます。
最初は6mmのもの1枚で済ませられると
思っていましたが、ベースの幅が思ったよ
りあり、キャリア取付のネジとの干渉が
おこるので、中央部を厚くする必用が生じ
2枚を重ねて使うことにしました。

角を落とすのと、穴を開けるのを自作しまし
た。ハンドドリルでは精度が出ずに、穴位置
が結構ズレました。バイク屋でボール盤借り
たら良かった…。

塗装前仮組 仮組です

こんな感じで取り付きます。
画像ではわかりませんが、手で角を切り落と
した部分や、加工中についたキズで、このま
ま使うにはビミョー感がただよいます。

あと、見ただけではわかりませんが…実は
重量が2.5kgくらいあります。
強度はありそうですが…ただでさえ少ない
1400GTRの積載能力を無駄遣いしています。
塗装前仮組キャリア付き ベースを乗せて仮組しました

標準のキャリアより、かなり後ろに延長しまし
た。理由は、なるべく幅広くベースを固定した
方が安定しそうだったからです。ベース取付
ネジが4角に配置されているのがわかると
思います。

ネジが干渉する これが問題のネジの干渉

ベースの幅が広く、キャリアを固定している
ネジに干渉するのです。
このため、キャリア中央をネジの頭の高さ分
だけ高くしてやらないとベースが取り付きませ
ん。耐荷重10kgのリアケースですので、これ
くらいの大きさのベースは欲しいところなので
我慢しましょう。

塗装後仮組 塗装後の画像

車用の缶スプレーで塗りました。
見た目はフツーですが、アルミ板に塗った
場合、塗装面の強度は激弱で、ちょっとひっ
かくとすぐに剥がれます。
まぁ、普段はさわるところじゃないので我慢
することにします。

接点用穴加工中 リアケース接点

オプションのストップライト用接点の加工
です。大きな穴を開けなくてはいけませんが
手持ちのドリルでは木工用の10mm程度の
穴を開けるドリルしかありません。
とりあえず10mmの穴をあけて、あとはヤスリ
で頑張るしかありません。
さすが外国製ですね。
簡単に取付できない設計にすること自身には
疑問ですが…取付は業者に頼めってことで
しょうね。

接点とカバー 接点のカバーです

リアケースを乗せているときは良いのです
が、はずすと接点むき出しになるので雨の日
の駐車などでは浸水してしまいます。
ちゃんとキャップがついていました。

あと、ベースにカバーをしてベース取付ネジ
などをかくすのですが、精度がビミョーで
真ん中が少し浮きます。さすが外国製ですね。

余談ですが、接点パーツに「GIVI」の文字が
ありました。同国のライバル会社じゃなかった
のかな?まぁ1400GTRのハンドルのスイッチ
類もライバル車のFJR1300と同じ部品だった
りするのと同じ事なのでしょうか(笑)
接点リアケース内部 こちらがリアケース内部の接点


ベース同様に大きな穴を底にあけなくては
いけません。ケースの底に穴が開いたという
ことは水漏れの原因になるかもしれませんね。
耐水パッキンなどは…見えなかったような

側面の図 側面です

市販品の専用ブラケットで取り付けると
結構後方に取り付けられてしまうようですね。
後部座席に人を乗せると背中が窮屈になっ
てしまうからでしょうか。
私はタンデムの予定は無いので、シートが
開けられる限界まで前に寄せました。
オーバーハング量は、見た目不安を感じる
ところまで行ってないと思っています。

こうやって見てみると、純正のリアキャリアの
長さですが…短いと思いませんか?

後方下側より 方下側からです

ストップライト用の配線が見えてます。
あと少しキャリアを長くすればベースを完全
にカバーできそうですが、あえてしてません。
ストップライトの配線が出せなくなるからです。

まぁ、キャリアに穴を開けるか、ベースを削って
内部を通せるようにするかすれば良いのです
が…面倒なので下側を通すことにしました。

ちょっと見栄えが悪いのですが…実際はよほど
注意しないと気づきません。

全景(前方より) 全景(前)

リアケースが無いと、ちょっと後ろが軽く
見える1400GTRですが、ケースが付くと
バランスが良いように見えますね。

ケースの色はシルバーを選びましたが、
バイクのニュートロンシルバーとは若干違い
ますが、そう違和感も無いのでしばらく放置
する予定です。

このケースですが色部分が別売り部品とな
っており、赤や黒も買えて取り替え可能です。
塗装に出すときもこの部品だけ持っていけば
OKですね。

全景(後方より) 全景(後)

後ろから見るとちょっと後方が重く見え
ますね。
走行中の様子は見えないのでわからないの
ですが、どれくらいたわんで振動しているの
でしょうか。他人のケースを見るとかなり揺れ
ているようなのですが…(^_^;)


取付ネジは、リアケースの付属がテフロン
樹脂のついたナット(緩み止め)だったので
他のネジも同じ様なナットを買ってきて付けて
あります。気休めですが…。




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