2001年8月5日 釣行記

 すっかりお昼も過ぎた頃の時間だったであろうか?久しくご無沙汰になってしまっていた隊長から電話があり、今日は我らが隊長の○○歳の誕生日!っという事で、夕方夕まづめ狙いという限定で、ジャブリン隊...いざ霞ヶ浦へ釣行とあいまったのである。
午後の2時過ぎに隊長宅の前にて合流し、その後1号宅にてフィッシングの準備を整えた後、一路2人は霞ヶ浦へと車を走らせていった。
 首都高速から常磐自動車道を抜けて、現地に着く頃にはもうすっかり午後の4時をまわっていたが、そんな事には目もくれずに、まず僕らがやってきたのは通称「ドブ」といわれる霞ヶ浦の超1級ポイントである。しかしそれは夜に限られた事で、昼間やまだ明るい時間にはからっきしの場所なのである。
 不安にかられながらも、釣りをスタート!使用タックルはもちろん二人の得意なノーシンカーである。しかしポイントであるドブを二人で目をこらしてよく見てみると、なんと川底がよく見える、水深が数センチしかないのである。
 これでは釣りにはならないのでは...という疑問を持ちながらも、ドブの反対岸でなら何とかなるのではと、二人で1時間近くにもおよんでキャストを繰り返してはみたが、やはり反応は得られなかった。
 ここ数日の天気や雨不測の影響がここまでひどいとは...こんな状況の霞ヶ浦は久々だったが、くじける事なく二人は限られた時間の中、次なるポイントを目指して車を走らせて行った。更なるポイントは、毎度御馴染みの「おやじドック」である。
 しかし車を走らせながら、ドブにいた時にはまわりのアシに守られていたせいか気がつかなかったが、今日はめっちゃ風が強いらしく、霞ヶ浦の湖面がまるで荒れ狂う海原のように波うっている。ちょうどおやじドックのあるあたりが風表になる事を不安に思いつつ、一路おやじドックめがけて車を走らせていった。
 案の定おやじドックは荒波にもまれていた...例年ならば他の場所に比べれば比較的アシの密生度も高く、多少の波ならば防ぐ事のできる場所ではあるが、ここ数年の台風の直撃などもあり、その形や様相は、年々変化してしまっており、今回もまたアシの数もぐっと減っていて、しかもこの減水も手伝ってかまったく釣りにはならない状況であった。
 風裏側での釣りをあきらめて、ジャブリン隊は高い料金を払って霞ヶ浦大橋を渡り、風表を目指して走っていく事を決意した。この判断が後に奇跡を生もうとは、この時二人はまだ気づきもしなかったが...
 1キロにも満たない橋を渡る為に360円もの料金を払い、目指した場所は端を渡ってからすぐほど近い浜ドック、ここはアクセスも比較的楽で、釣果の成績もなかなか上等な場所であり、1号の得意とするドックの一つでもある。
 長距離大遠征をしてきたわりには、まだ陽もかろうじて明るい...しかしほどなく陽も暮れてくるだろう。っという事で残り少ない時間を考慮して、二人でさっそく釣りを開始!ここではノーシンカーの実績もさることながら、ハードベイトでの実績も高い、そして夕まづめという事もあり、1号はまずバイブレーションをチョイス、隊長もノーシンカーでさっそく本日最後?かもしれない場所で思い思いにキャストを続けた。
 し、しかし反応がない...なぜなんだ?こんな絶好な時間なのに?この週末は確かに8月とも思えないくらいに肌寒い気温となっていた為、バスの活性も低下してしまっていたのだろうか?し、しかしこの8月の夕まづめという絶好の時間に...何をどうしたらいいのかもつかめないまま、さまざまなルアーにチェンジしてキャストを続けたが、やはりバスの反応を得る事はできなかった。次第に日も暮れ始めて、ルアーがどこに飛んでいったのかもわからない夜の釣りに近い感じになってきてしまった為、1号も隊長にならいタックルをノーシンカーにチェンジし、実績の高いドックの石積みまわりやドックに係留している船のまわり、そしてドックの角などを攻めてみたが、帰ってくる反応はブルーギルばかりであった。
 すこし攻略法を変えて、1号が得意のドックの外側のかべの際をノーシンカーでゆっくりとさぐっていく、しかしここも隊長がすでにさぐっていた為か、反応はなかった。「陽も暮れたし、バスも少しストラクチャーから離れて回遊しているかも?」と思った1号はおもむろに明るい時間ならば決して狙えないような砂浜に近いかけ上がりになっている場所へノーシンカーをキャスト、そしてゆっくりとラインをまきとりながらバスをさそっていく。
 今日もやはりダメなのか?っと思っていたその時、1号のロッドにあきらかな生命反応が伝わってきた。「フィ〜〜〜ッシュ」の掛け声と共に、一気のロッドをあおって大きくあわせ、バスの上あごにガッチリとフッキング、久々のバスの引きを充分に堪能した跡にあがってきたのは、30センチを越えるナイスサイズなバスの姿であった。

 とにもかくにも1匹釣れた勢いもそのままに、二人でキャストを続けたが、残念ながら浜ドックではこれ以上の成果は得られなかった。そこで浜ドックからも近く、ウエーディングでは最高のポイントである浜のアシ原のわきのポイントへ移動してみた。しかしここも大減水の影響をモロに受けてしまっているらしく、当日の水深は2〜3センチと、とても釣りにはならない悲惨なありさまが広がっていた。ここでいくらがんばっても時間の無駄と、二人は夜では最高のポイント、そう今回最初のポイントであったドブへと向かうのだった。
 再び高い料金の霞ヶ浦大橋を渡り大移動、ドブへ到着した頃には午後8時をまわり9時に近い時間だっただろうか?減水の状況はかなり気にはなっていたが、ハイシーヅンにはこれくらいの水深があれば充分にバスが入ってくる事もあるので、二人で知り尽くしたこのポイントでノーシンカーをキャストしまくってみたが、やはりこの日はバス君達も気まぐれなのか、いらっしゃいませんでした。
 そして午後10時にせまろうという時間に、この日の釣りも終了とした。夕方からの絶好の時間を期待したが、霞ヶ浦の大減水に悩まされ、あわやノーフィッシュ?と思っていたがかろうじて1匹釣れたので無駄ではなかったし、よしとしよう!