燃料代を節約するには・・・(地球温暖化対策)
燃料の節約方法は大きく分けて3つの方法があると思います。
一つ目は
燃料を安く入れること (特売日の安いお店を探したり、スタンドで現金会員になったり、日産カードを使う)
※日産カードの割引は、出光のスタンドのみとなっております
二つ目は
燃費の良い運転をすること (たくさん方法がありますので、後ほど紹介します)
三つ目は
定期的に整備をすることで、燃費のいい車にする (定期点検整備の実施)
この中でもっとも簡単にできるのは、一つ目の『安く入れる方法』です。
また、一つ目と二つ目はほとんどが『無料』で出来ます。
三つ目は、これに加えて燃費節約効果のある添加剤(車用の健康薬品。日産でも取り扱ってます)の注入や、
メーカー指定のオイル(低燃費用)を定期的に交換したり、エンジン電気系統の電気の流れを良くするもの
(アーシングシステム)を取り付けたりして、効果を倍増させる事もできますが、基本の定期点検整備を実施
したうえで行うことが最も効果的です。
それでは二つ目の燃費の良い運転方法について、具体的にふれていきます。
まずは自分の燃費の状態を知ろう
燃費節約の前に、まずは自分の燃費がどのくらいなのか知っておいたほうが良いでしょう。
燃費は運転の仕方によっても大分違いますから、今の燃費を知る事で燃費節約運転技術の
バロメーターにもなります。それから燃費を気にかけていると、車の調子などの変化に気が付く事
もありますから時々は燃費をチェックするといいと思います。
〜簡単な燃費計算方法のご紹介〜
満タン法 (一般的な燃費のチェック方法)
@燃料を満タンにします。
A走行距離メーターのトリップメーターを 0キロに戻します。
B燃料がある程度減るまで走ります。
C燃料がある程度減ったら再び燃料を満タンにします。この時のトリップメーターを確認して、
メモを取ったら 0に戻します。
D Cの時の走行キロ ÷ Cで入った燃料(g) = 1リットルで走った平均距離
例
Cでの距離は130キロでした。燃料は満タンで10リッター入りました。
そうすると 130キロ÷10リットルなので 1リットルでは 13キロ走ったということになりますから
今回の燃費は、1リッターあたり13キロというようになりますね。
燃費を良くする為の基本的な心がけ
燃費向上の運転方法には、走っている道路などでも若干の違いがありますが、基本的には
共通している事が多いです。まずはその基本的なことから説明します。
@エンジンは余計に回さなければ(アクセルを余計に踏まなければ)ガソリンを使わない
当たり前ですが、エンジンをかけなければガソリンを使う事はありません。という事は、
なるべくエンジンをかけている時間を短くしたり、エンジンを余計に回さない(急発進,急加速,
を控える)などといった事が燃費向上の基本になります。エンジンを『ガンガン』回しておいて、
『この車燃費悪いな〜』と言うのは無茶苦茶ですよね。
Aエアコンは控えめに
車はエアコンを入れると燃費が悪くなります、と言うよりも、エンジンの力がエアコンに取られて
しまうので、その分余計にアクセルを踏まないといつも通りに走ってくれません。
エアコンを使うと5馬力くらいエンジンの力が使われます。このことからエンジン(排気量)の
小さい車ほど(力が無い為に)エアコンを入れると燃費が悪くなりやすいとも言えます。
燃費の向上を目指すなら、エアコンの使用はなるべく控えた方がいい事は間違いないですね。
Bアイドリングストップ(停車,駐車時にエンジンを止めておく事)
必要以上の車のアイドリング(走らない状態でエンジンをかけている事)は、@でもふれた通り
ガソリンの無駄使いの代表です。最近は携帯電話使用の際、車を停車しておかなければ
なりませんよね。そういった時にはなるべくエンジンを止めて携帯電話をかけると燃費の向上に
つながります。車を何らかの都合でしばらく停車する時は、出来ることならエンジンを止めて
おいたほうがいいですね。
C渋滞を避ける
通勤などで仕方の無い事が多いですが、なるべく渋滞をさけた運転のほうがエンジンを回している
時間も減り、ガソリンの節約もできます。通勤ルートや時間帯の変更などでも変わってくると思います
ので、すぐに『無理だよ』と諦めず、燃費向上の為にもなりますし、何よりも昔から早起きは三文の得
といいますので損することは無いと思いますよ。
D遠出する時は目的地までのルートを確認しておきましょう
カーナビが進化したおかげで目的地まで迷う事は少ないかもしれませんが、この迷うという事は
無駄な燃料を使う代表です。事前に少しルートを調べておいて、時間もガソリンも節約しましょう。
Eレギュラー車にハイオクを入れて燃費アップしても、結局節約ならず?
相性の問題があるので、全てに効果があると言えませんが、レギュラー車にハイオクガソリンを
入れた場合、燃費が向上する事が多いです。
ただ、1リットル当りのガソリン価格アップ(約10パーセント前後)分を考えるとそこまでの
燃費向上は望めない事が多いと思いますので、節約度としては微妙なところです。
燃費のいい運転の仕方
@暖気運転の薦め (エンジン始動直後の走る前のちょっとの時間と、走り始め時の気配り)
最近の車は暖気運転(冷えたエンジンを暖める為に、始動直後すぐに走りださないようにする事)
にあまり時間をかけなくても良くなりました。エンジンをかけたら1分位の暖気時間でも構いません。
とは言ってもエンジンはすぐに温まりますが、エンジン以外の部分はまだ冷えたままなので、
スタートから1〜2分位はいつもより少しだけ、じわ〜っとアクセルを踏んだ控えめな運転が
いいですね。人間と同じく、車も準備運動で体を暖める事が大切ですよ。
A発進時のアクセルワークはゆっくりと (停車時からの走り出し時の運転)
車は発進の時に大きな力が必要なので、どうしてもエンジンを余計に回してガソリンを多く
使ってしまいます。アクセルの踏みすぎは一気に燃費を悪くしますので、@時に限らず
発進時にはなるべくゆっくりとアクセルを踏み出しましょう。
※ゆっくりしすぎの遅い加速は、後ろの車の迷惑になるので気をつけましょう。
B信号のタイミングをよく見ましょう
信号の多いところでは、走って止まってといった事が多くなります。目の前の信号が青でも、
その向こうの信号を通る時に赤になりそうなら、急いでいく必要(スピードを出す必要)も
ありませんよね。先を読んだ運転で、燃費を良くするばかりか、安全運転にもつながります。
C車間距離は少し多めにしましょう
前の車とあまり車間距離を詰めた運転では、頻繁にアクセルを踏んだり離したりする
ばかりか、車間距離を維持する為に必要以上にブレーキを踏む機会も増えてしまいます。
燃費が悪くなるばかりか、ブレーキも早く消耗します。あまりに車間距離をあけ過ぎるのは
問題ですが、少し間隔が広いかな? くらいの運転がちょうど良いと思います。
Dエンジンブレーキを使いましょう
最近の車はエンジンブレーキを使っていてエンジンが1000〜1500回転以上の時は燃料が
カットされる仕組みになっています。ところがエンジンの回転が約1000回転以下になると、エンスト
を防ぐ為に燃料を使ってエンジンを回すようになります。
このことから長い下り坂などではエンジンの回転を1000回転以下にならないようにして、
なるべくエンジンブレーキをかけながら下りる事が燃費向上につながります。
※エンジンブレーキとは、ブレーキを踏んで車の速度を落とすのではなく、アクセルを離した時に
車のスピードが落ちる事を利用して減速する方法を言いますが、この時オートマチック車や
CVT車の場合は、ギアのセレクトレバーについてるボタン(ボタンを押すとメーターに黄色い字で
O/D OFF や SPORT と表示します)を押すことによって、スピードがさらに落ちます。
これがエンジンブレーキを使って減速するという事です。
マニアル車は一つ低いギアにシフトダウンするといいでしょう。
燃費のいい運転の仕方 (高速道路編)
@アクセルは一定での走行
高速道路は、運転の仕方で燃費が大幅に変わります。100キロで走ろうが80キロで走ろうが
アクセルは一定と言うのが燃費向上の秘訣です。高速道路での走行は車の速度が出ている分
そこからの急加速は劇的に燃料を消費します。
A速度は80キロくらいがいいかも・・・
経験上の話になってしまいますが、速度は80〜90キロくらいが一番いいような気がします。
100キロ巡航と80キロ巡航では、空気抵抗の差でかなり違うように思います。
高速道路といえどものんびり運転がお勧めです。
※空気抵抗とは、空気が車の進行を妨げようとする抵抗になるという事からそう呼ばれますが、
実際に走行中の車の窓から手を出すと、手が後ろに押されるのを感じることができます。
この力は速度が上がれば上がるほど強くなりますので、その分前に進む為に力が必要になる
という事です。人間でも、自転車に乗っている時や、走っているときに、進行方向から強い向かい
風が吹いてくると、より頑張らなくてはなりませんよね。車も速度が上がると、風圧で前に進むのが
困難になるので、その分アクセルを踏む事になり燃料を消費します。
B大型トラックの後についていく
追い越し車線を暴走していくトラックはさておき、走行車線を80〜85キロ位の一定のスピードで
走っていくトラックがいます。そういったトラックの後ろに、一定の車間距離(85メートル以上)を
守ってついていくと、運転がとても楽ですし燃費もすごく良くなるはずです。急いでない時には、
私もよくこの方法で走っています。(Aでふれた空気抵抗も少なくなります)
車を燃費のいい状態にしましょう
@不要な荷物は載せない
最近の車は、コンパクトな車でも荷物がたくさん積めます。キャンピング用品とかゴルフクラブセットとか
車に載せっぱなしですと、発進や加速全てに影響して、非常に燃費が悪くなりますから、できる限り
必要なものだけ載せるようにしましょう。
A燃料は普段半分くらいで
ガソリンも燃料満タンでは大変な重さです。毎日すごい距離を走る方は別ですが、普段は燃料タンクに
半分もあれば大抵の事はできますので、燃費の良い運転が身についてきましたら、満タンも程々が
いいと思いますよ。
Bタイヤの空気圧は少し高めがいい
タイヤの空気圧は規定値よりも若干高めの方が良いと思います。規定値の5〜10%前後位のアップが
目安です。あまり空気圧を上げ過ぎると、乗り心地も悪くなるのでやめたほうがいいですし、タイヤの
指定空気圧は走行中のタイヤの変形が最も少ない空気圧ですので、むやみに上げると走行中のタイヤが
変形して結局は路面との接地面が増え、結果タイヤが転がろうとする抵抗が増してしまい燃費向上に
ブレーキがかかります。と同時に、空気圧が低いというのは論外ですね。高すぎても低すぎてもタイヤは
偏った減り方をするので、結果として転がり抵抗の大きいタイヤにもなってしまいます。
ということで、空気圧は少しだけ高めのほうが良いでしょう。
Cグリップのいいタイヤは燃費にはマイナス(減ったタイヤや、スタッドレスは論外)
グリップのいいタイヤ(滑りにくいタイヤの事)は路面にしっかりと食いつきますので、山道などでも安定して
走れますが、その分タイヤと地面との摩擦が大きいので燃費にはマイナスです。普通の運転をしている人
はタイヤの性能をフルに発揮するような運転はしない筈と思いますから、自分の運転スタイルに合わせて
タイヤも選ぶといいですね。
D車に合うエンジンオイルを交換しましょう
最近の新車は、昔よりも粘度の軟らかいエンジンオイルが主流になっています。燃費の良い車なんかは特に
そうですね。こういった車のエンジンは、すごく高い精度で作られていますので、エンジンオイルの粘度の
硬さも燃費に影響しています。つまり古くなった『どろどろのオイル』や『粘度の硬いエンジンオイル』は抵抗が
増えてしまって、燃費向上にとってはすごくマイナスという事になります。さらには故障の原因にもなりますし、
その事が原因と判明しますと(メーカーが回収して品質改善の為原因を調査します)、保障期間内のトラブル
であっても修理代がお客様の負担となります。実際は多少ならオイルが汚れていても、オイルの粘度の硬さが
指定と違ってもエンジンは普通に動きますが、燃費にはマイナスですし、保障期間を過ぎてからの故障確率も
高くなります。
※人間でも血液がどろどろだと冷え症や、脳梗塞の原因になりますよね。 (故障確率の例え)
プールで泳ぐ時も、水の中で泳ぐのと泥の中で泳ぐのとでは、同じ量のエネルギーと酸素(呼吸)で泳いだ
場合に『どちらがたくさん泳げるかは』想像できますよね。 (燃費の例え)