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2009/05/31(日)
(最後まで残った空海の道、11番-12番-焼山寺山-12番-11番往復累積標高計約2400m距離約28km)
     
     私がこの道に魅せられたのは、2001年ふと見た紹介記事だった。
     当時48歳の誕生日を迎えるにあたり、この歳になると出来上がっているはずの自分がいまだに未熟であるため、
     お大師さんの生きざまを知ろうと、1200年前にお大師さんの歩いた道が当時のまま残っている
     鴨島町と神山町が主催する「最後まで残った空海の道ウォーク」に参加した。
     11番から長戸庵、柳水庵、一本杉庵経由12番そして杖杉庵、鍋岩まで忠実に昔のへんろ道を
     他400人の参加者とともに15.6KMを6時間で歩いた。
     幅の狭い切り立った尾根道や杉林はとても気持ちよく、へんろころがしと呼ばれる急坂ではたまらず立ち止まり
     「どうしてこんな苦しいことするんだろう」とつぶやくと、お大師さんから「ふだんのらくを知るため」と答えが返る。
     下り坂では足がつってしまい、翌日から5日ぐらい歩行困難な状態が続き、ニ度とこんなことするものかと思っていた気持ちが、
     足の痛さが回復するにつれどういう訳か素晴らしい体験をしたという感動と少し悟ったかなという気持ちに変わりました。
     それ以来私の歩きバイブル道になっております。
     山登りやマラソンは30歳前からいそしんでおりましたが、
     ちょっと神がかった歩きに人生重ね合わせたのはこのときが初めてでした。
     今でも宗教に距離を置いてますが、お大師さん心意気に元気をもらえればと、
     同時代を生きるみんなと運命宿縁を大切に世の中を歩きます。
     すっごく平たく言えば、お大師さんや人や物や自然に片思いして生きる元気をもらうのです。

     迷故三界城　悟故十方空　本来無東西　何処有南北
     (迷うが故に三界は城なり　悟るが故に十方は空なり　本来東西なく　いずこにか南北あらん)

     3度目の今回は往復することにします。
05:30バチッと目覚め、軽くカツ丼食べ昨日から準備してあったリュック持ち車でゴー。
07:00藤井寺本尊薬師如来に安全祈願して本堂横より遍路道に入る。
     
07:15瑞山休憩所、吉野川と市街の眺めがいい。
     
08:00長戸庵、少し先にまた眺めのいいとこがある。分水嶺の尾根道と杉林は気持ちよく歩ける。
     
     全行程中、名物急坂へんろころがし案内板が6ヶ所ある。
     名前わからんけど花ひとつ、アザミか?。
     
08:40デーンと目の前に巨大送電線鉄塔。
08:55柳水庵、8年前は老夫婦がいて納経も宿泊も休憩も出来た。
     ここは車道も通じていて、老夫婦が去ったあと道路脇に山での避難小屋に似た接待小屋が出来ている。
     
     今日は500人参加する年一回行事の「最後まで残った空海の道ウォーク」でスタッフが通過する参加者を待ち構えている。
09:30一本杉庵(浄蓮庵)、ここでもスタッフが待ち構えており、お茶をいただく。帰りには「往復したんかい」と力水いただく。
     ありがとう女子諸君、「笑顔に勝る化粧なし」だよと和願施お接待を称える。
     
     ここ一本杉庵は突然石段が出現し、大きな杉のたもとでお大師さんが迎えてくれるサビ場所だ。
     
     走る女子、フルマラソンを3時間半で走る猛者だ。
10:00せっかく稼いだ高度も左右内(そうち)集落までグングン急降下する。
     
     ギザギザ焼山寺山頂がその気にさせる。
     
     神山特産の梅、うめーんだ。
10:10左右内橋、ここから最後の登りが始まる。
     
     最後のへんろころがし案内板6/6。
10:35焼山寺。
     
     境内の杉が太くスラッと伸びて見事。
     旧納経所横で弁当中の追い抜いていったトレラン4人に「山頂行きましたか」と尋ねると
     「えっここが山頂じゃないんですか」と勘違いしているので、ほらあそこだよと指差し、
     「ここで往復ユーターンしたら中途半端だよ」と教えると「ありがとうございます行きます」と爽やか。
     
     その登り途中の3兄弟杉大木。
     バタバタとまたも追い抜かれる。
     
     境内休憩後から30分かかり、
11:20焼山寺山頂(938m)、初対面8人わいわいがやがや。
     このうちの1人ここ読者Aさん(31)が後半一緒に歩いてくれる。話がつい説教調になってごめんな。
     ウォークに参加しているAさんの両親に帰り会うが一の森での顔見知りで日記にも載せていた。
     一の森、剣山は雲に隠れている。ちょっと前に歩いた天神丸までは晴れ渡っている。
     
     お地蔵さんのお洒落なエプロン姿を拾ってみました。
     
     
     ユーターン帰りはウォークの人500人とすれ違います。
     数えながら「あなたは500人中xxx番ですよ、頑張って」とずっと言い続け喜ばれます。
     私よりずっと速い健脚Aさんの勇姿です。
     
15:45藤井寺、往4時間20分、復4時間25分。
     撮影ISS2009/05/29,19:59徳島市北北西、今夜は見えるかな。
     国際宇宙ステーション(ISS)を見よう撮ろう
     
     楽譜ジャバラ貼り合わせしました。ほんまにこんなに覚えたんかいな。
     

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