戻る
2008/04/13(日)
(川井峠の枝垂れ桜)
ここの桜を見ようよと登山なしの車で楽ちん提案するが妻娘に所用で断られたため、
勘場バス停近くに車を置き、運動兼ねて山勘で初めての旧へんろ藪道を峠まで登ることにする。
13:05出発、登山口に愛媛のマイクロバスが2台駐車している。
このコース選ぶ登山者ならば事情通だなと思いながら登っていくと、
13:08大勢の人たちが降りてくる中に、顔見知りの人がいた。
エントツ山さん登山記や掲示板でよくお目にする「はるちゃん」です。
初対面なのによく見てた写真や文面から、旧知のごとく抱き付いていきます。
なれなれしくして失礼いたしました。
一の森での鹿救出劇を憶えておられて「おおっ」と歓待いただきます。
出発早々パワーいただきました。
この道、車道(R438)ができるまでは峠越えのメインルートでしたが、
今はほんの少しの登山者しか通らないのか不明瞭で倒木たくさんあり荒れ放題です。
しかし最近このような藪道でも不安がなくなり楽しみながら上へと行けます。
14:00斜面にゴミがたくさん捨ててあるのが見え、嫌なサインで車道が近いことを知り、
14:05川井トンネル脇に出ます。
雨がパラつくなかトンネル向こうはこんな山ん中なのに車ラッシュで渋滞です。
色艶かたち規模よしの花びらの滝です。
今年の冬が厳しかったせいか一段と鮮やかです。
タイタニックの中央階段のごとく一番華やかな神社階段登る動画をご覧ください(0'39)
14:25帰りはトンネル上の昔の川井峠を越え、
14:40山犬峠経由、
14:55車道開通記念碑のあるシャングリラ園駐車場から車道に出ます。
だらだら車道は嫌だなぁと200メートルほど進むと道路脇に祠のようなものが見え、
降りる道があり民家が見えます。
これは旧へんろ道沿いで旅人相手に商売した子孫に違いない。
ということは道は下に続いているはずと、民家で確認したいが住民はいない。
踏み跡濃いのでこれはかなりの距離短縮になるとどんどん降ると、
15:15民家2軒建つ車道に出る。
また車道を歩きながら旧へんろ道を探すが見つからないので、
下に道路が見えたところから強制的に急斜面を慎重にショートカットする。
15:30すぐに橋に出て、振り返ってよくみると入り口はわからなかったが
ここに降りてくるであろう旧へんろ道出口が確認できた。(水線)
15:35民家が1軒あり、川沿いで老夫婦が農作業をしていた。
松本さんだ。(緑点)
ふきに肥料をやっており、「野生と思って半分持っていかれる」と嘆いておられ、
脇にはその旨手製看板も立てかけられている。
昔の話を聞いた。
車道ができるまでは私が周回してきた道がここらへん住民をつなぐ生活道だった。
戦前は徳島の陸軍連隊が剣山までの訓練で越えていたそうだ。
少年の頃、映画が見たくて昼までの授業が終わるとカバン置いて友達と2人で
3時間走って徳島まで行き、暗くなった帰りは用意していたおにぎりをほおばり走った。
映画タイトルを聞くと「阿波の狸合戦」。
写真をお願いすると合羽帽子をとり背筋を伸ばして昔の人はきっちり対応ポーズしてくれます。
「こんな便利になった世の中にみんな甘えすぎや」その通りです。
「本税プラス暫定税率まで取って早急道路整備は行き着くとこまで行った」
「ほんとうに必要ならそんな税金取らんでも道路は出来る、川井トンネル記念碑を見よ」
この税金論はもちろん松本さんは言いません。風の声です^^。
今は神山温泉近くに住んで通っているそうだ。
16:00勘場バス停。
戻る