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2007/11/04(日) (一の森から剣山ハプニング鹿救助) 月〜土は昼夜営業してまして、 日曜日は採算予約があるときのみ営業して昼配達を終えるとお休みです。 ここんところ丸一日の休みなく一日16H働く調理人はダウン寸前です。 私も12H働いてますが山登りとなると別腹ならぬ別身体になります。 んで、紅葉石鎚山も気になりますが全然時間足らないので、 当初計画通り昔の登山道コリトリから一の森経由剣山にします。 10:05配達途中17番井戸寺から徳島市内へ向け 中鮎喰橋を渡ろうとする格好いいお遍路さんにお声掛けしました。11:20穴吹から10キロほど入ったところにカギがいっぱい吊るしてある ところを横目にして通り過ぎました。 100メートルぐらい行き過ぎてから、すっごく気になり引き返します。 私「ここはどういうところなんですか」 カ「二人が離れないようにカギ掛け縁起担ぐところですよ」 と香川から来ている2組の若いカップルが教えてくれます。 私「ほなおっさんが来るとこではないな」 カ「ははっそんなことないですよ、奥さんと」 私(心の中で)「君たちも私の歳になれば再び来るんかな?」 いやそれにしても若いということは羨ましい。 今の思いやりの気持ちをお互いいつまでもね。 デジカメお願いするとカギ掛けポーズしてくれました。
12:35コリトリ橋を渡り龍光寺まで車ズルして登山開始。 なんだかすごく身体が重い感じで足が上がらずすぐゼーゼー。 そういや早朝からまだなんにも食べてないので力でんのかな。 紅葉が綺麗なので落ち葉じゅうたんに寝転んでみる。 もうこのまま逝くか・・、そんな勇気はまだありませんし未練。
追分分岐で一の森、剣山、ジロー一周して行場から来た大阪の男女4人組と挨拶する。 14:45休憩頻繁に取りずいぶん時間かけて一の森ヒュッテに到着。 前のテラスで焼山寺山、東宮山、徳島市街、高城山、高丸山など 東側パノラマを見ながら、景色が加わると極ウマになる手製弁当を食べていると^^
後ろから人の気配が・・、ヒュッテ管理人の内田さんだ。
「鹿がお花畑の鹿よけネットにひっかかっていると救助依頼電話があった」 興味本位と手伝い兼ねて世間話しながら付いて行く。
どうやらさっきの大阪の男女4人組が発見したが手に負えず公的機関に依頼したようだ。
15:25角に網が絡まり、もがき苦しんでいる姿を発見。
私たちが近付くといっそう暴れます。 保護動物なので手荒に扱うことは許されません。 でも後ろ足で蹴られたり、角で刺されたりしてはたまりません。 内田さんはロープを輪にして後ろ足に引っ掛け木に縛ります。 「ドウドウドウ」と私。 「それ馬でんな」と内田さん。 鹿は暴れまくって疲れて私の山登りのように肩で息しています。
内田さんはシートで目隠しします。 事は順調にうまく進んでいます。 が、息を整えた鹿さん力を振り絞りそれらを全て振り解きます。
えーーい、こうなりゃ奈良の鹿の角切りイベントを生で見たことのある私が、 軍手をしてスキを見て角2つをつかみ寝技で押さえ込みます。 「早く絡みをハサミで切ってください」と言うも 内田さん「こりゃええ構図や」と一眼デジカメ持ち出し撮ります。 えーと言いながらも私のカメラでもお願いします。 鹿の呼吸と体温が直に伝わってきます。 大きな目と目が合い見つめ合います。 こいつメスかいな、抱きしめたるで。 いや角あるからオスやと気緩めることなく握力60保持。 「このネットはステンレスが入っとるけんなかなか切れん」と内田さん。 私「ほな助けた目印として少々角に残しときまひょ」 格闘すること約30分、うまいこといき放すタイミングを図る。 「せーのー」「わんつーすりー」と両手を離し10メートルダッシュして飛び退く。 抱き合った仲なのになんの礼も言わず走り降り下りて行き、 しばらくして「キーンキーン」と鳴き声がこだましてました。 私の両手は力入れ過ぎていたのか興奮余韻か震えてます。 「珍しいけん動画と写真を四国放送と徳島新聞社に提供しなよ」と内田さん。 固い握手して夕闇せまる踏み跡薄いトラバースを追分経由下山。 剣山行けず。 20071104一の森での鹿救助の動画です(2'01)250K 17:15車着。
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