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2007/09/23(日)
(剣山への迷い道)
昨日、もうとっくに開設期間の終わっている小松海水浴場に行くと海の家は跡形もなく砂浜に戻っている。
私はこの貸切状態に気を良くして、いつも車に積んでいる海パンをフルオープン生着替えし海に入る。
一人で戯れ泳いでいると、知らない若い女性が接近してきたので写真を連写してもらう。
「水着持って来ているなら泳いではどうですか」と冗談誘いすると、
「くらげがいないようならそうしようかな」と本気模様。
私自身がくらげなのをさしおいて「居ませんよ」と言うと、
車の陰で着替え、えっ〜凄いなと水中で目を伏せていると、
ブルーのワンピースで波打ち際へ、ドッキリカメラかとこちらがドギマギ。
「ふだん山ばかり登っていて、今年初めて泳ぎに来たんだ」
「何度か来ていてこの暑かった夏の名残が好きなの」
想い出があるのだろう。
私が面白可笑しくマグロ泳ぎだ、ハマチ泳ぎだ、カニ泳ぎだと、
いろいろやりクマ泳ぎをやったところで彼女が沈んだ。
浮かび上がった目は赤く、急に「ありがとう私帰ります」と砂浜向こうの車へ戻り
着替えて手を振り去っていった。
事情は分からないが「夏は来年もあるよ」と心の中で叫んであげた。
単車を売る。
当店敷地には本業を遥かに凌ぐ販売ポイントがあります。
ここで無人販売するととてもよく売れます。
単車を並べてみると、2日で4人の買い手が名乗りでました。
オークションの結果、結構な値で売れました。(ありがとうございます)
このポイント日貸ししようかな。
週末9件85個、4件176個の予約注文をこなす。(ありがとうございます)
13:05気温32度、いざ徳島駅前より剣山へ向かう。
駅前にある海抜0mの新町川にタッチして西へ歩くとたくさんのお遍路さんとすれ違う。
連休を利用して区切っている若いカップルと、通しの若いカップルとはお話させていただく。
「焼山寺越えをしてきたからにはまず最初の体力難所は通過しましたね」
「先は長いから疲れで我がままになる心の難所を乗り越え結願してください」
「いろんな出会いと経験と悟りを貰える1200キロの大師の道を歩ける今の幸せを大切に」
半人前の私が偉そうに恥ずかしいが、一瞬大師に思ってもらえればよい。
R192を離れ鮎喰川堤防を神山経由で向かう。
16:15入田町の風力発電備えた無料接待所「おやすみなし亭」で休憩。
冷蔵庫にはくだものや冷たい飲み物、机には飴やお接待の品が置いてあり、
多数のお礼が納札とともにノートに綴られている。
とても環境のよい場所だが寝泊りは禁止と決まっている。
どんどん歩いていると短いひと夏で一生を終えようとしている蝶が横たわっている。
そのままじっとしていればよいのに車道側へバタバタしなから出ていく。
危ない!、もう見ていられなく振り返ること出来ず行く。
車が何台も通り過ぎていく。
諸行無常、ちょっと違うかもしれないが人もいずれ踏みつけられる土に返る。
商店でアイスクリームを買って食べると、それから水の消費が頻繁になる。
足のほうはバリ元気だ。
19:10立見峠、車道を歩いていると登っている感覚は薄いのだが、
このあとの阿保坂の降りの長さに、アホの私にはいろいろな反省が襲い掛かった。
「逆境を楽しむ」なんて悠長はいけません。
「くれてやるよと大胆にならなければなりません」
「おじけづいてはいけません」
「やらないタラレバよりマメにやらねばいけません」
「蝶よりは長いが短い一生メリハリつけて」
「守りばかりに入ってはいけません」
20:05この降りの終点には道の駅温泉の里神山がある。
休憩していると嫌な予感の携帯が鳴る。
「もしもし急に大量予約が明日入りました」
ギョェとするやらホッとするやら。
運命よありがとう、阿保坂の反省を活かさねばなりません。
(予定中断)
来た反省の阿呆坂を戻ることなく、なだらかな先の県道20号線より石井町そして自宅へ向かう。
気持ち整理で頭を剃りました。
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