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2007/05/03(木)
(徳島駅より徒歩で剣山山頂へU90km海抜0m〜1955m)
今日は中三娘と調理師さんとで三嶺をゆっくりゆっくり登る約束をしている。
そして帰ってきてから再び出発する計画だ。
GW4連休あれば家族にも自分にもサービスできると強行だ。
GW直前に休みと決めたが、決めた途端23個の予約弁当が3日に入る。
これこれしかじかと言い訳してもったいなくもお断りする。
まっ仕方ないなと納得したあと、クッ次々と3日の予約が入るではないか。
しかし一件目を断わっているので仕方なく意地になり次々丁重にお断りする。
とほほ結局計120個ほどフイにする。
前半の連休も初日多くて大忙しだったが、後半の連休も初日が忙しいんだと再び経験則。
思い切らないと連休できない。
家族のため納得あきらめる勝ぼうず父はここから急に鬼になってしまいます。
当日朝早く起きると、三嶺をゆっくりゆっくり登山終了後に今回計画を折り返しやるのは
無理があると、寝ているところをキャンセル申し入れる。
「なんで!」と怒られる。
これこれしかじかと理由説明して帰ってから再びサービスする旨伝え、逃げるように自宅出る。
超我がまま勝ぼうず親父だ。
しかし後ろ髪を引かれるような徒歩になるだろう。
そいや昔、北海道宗谷岬に着いたとき「今ね日本最北端に着いたよ」と一人旅報告を
自宅に電話したとき子供が出て「お父さん連休なのにどこか連れ行って寂しい」と懇願され、
ふと目からうろこと涙が落ち、テメェ親父一人でなに楽しんでいるんだと猛反省して、
休憩なしでナナハンぶっ飛ばし1日で帰ってきて、翌日一緒に剣山登山した淡い思い出がある。
んで今回どうしたかというと結局、
07:40徳島駅前出発。
北海道ほど離れていないからすぐ会えるし予定変更もできると性格いっちょも治っとらん。
09:00上鮎喰橋で名古屋からの歩き遍路さん夫婦と挨拶。GW自分探し遍路楽しそう。
09:45石井町に入る。
おっと道路脇のBおかぁさんが補給にきた無人野菜直売所見つけ長話となる。
78才だが若く見えとっても元気、病気したことなんてないと明るい。
地元タウン誌に載ったと嬉しそうに見せてくれる。
「私帰ったら大量仕入れに来ますよ」と言わせるぐらい新鮮で驚くほど安い。
町やR192の変遷など昔話をしてくれる。
表情が暗くなりどうしたのかと思うと「息子が離婚して嫁が孫連れていったので寂しい」
「まじめ一本の堅物息子だけに人生面白みがなかったんかいな」
「私は嫁には優しくしてきた」
「農地もいっぱいあって宅地に売らんと農業で頑張ってきたのに農業が嫌だったんかいな」
私「浮気したわけでもなく、折見て復縁お願いしたら」とつい口すべると涙ポロッ。
夫婦とはいえ他人同士の付き合いは難しい。
基本はお互い思いやりと少しの我慢だろう。
「気付けていきや」と大きな甘夏くれる。
10:35通り道沿いの石井町地福寺の満開フジを見る。
近くの岡萬本舗のフジ餅と山川町の川田饅頭と穴吹町のぶどう饅頭が私のR192沿いお気に入り店だ。
11:35吉野川市に入る。
先の大量市町村合併で大きな町となりピンとこない。旧町名が馴染み深い。



12:00気温表示25度。
14:30学駅左へ600メートル地点、誘惑される自販機で休憩。
そうだ、娘中三といえば受験生、ご入学キップを買いにまわり道しよう。
5枚付いて「ご入学」お守り袋には汽車が急坂登るときレールに蒔くすべり止め砂が入っている。
やるじゃん商い上手JR。
*窓口、日曜祭日は休みで平日は昼まで。穴吹駅貞光駅徳島駅ではいつでも買えます。
それ知らず、私と同様に多くの受験生と親が来てうろうろしている。私は穴吹駅で日付入れてもらい買います。
15:15線路沿いの道を歩いていくとぶどう畑の前に無人のいちご売り場があり、
大粒が疲れた身体に効きそうなので買う。
細かいのが無いので畑仕事していたK(女性)さんにつり銭もらい、これこれしかじか話。
Kさんは大昔、貞光駅から歩いて歩いてして剣山に登った忘れられない思い出をお持ちとか。
ここらへんは御所と並ぶ有名なぶどう産地だ。
私も二十歳ころ彼女ときて親切にしてもらった思い出のあるOさん農園のことを聞くと
娘さんは美容院されていて、父さんは亡くなり山際のぶどう園もそのままとのこと。
道すがらいちご1パック全てほおばり、口元洗おうと湧き出る農業用水を含むとしょっぱい。
海に近くもないのにこれじゃ作物に悪いじゃんと思うも、よく考えると私の汗が蒸発した塩分です。



16:10山川町高越山1133mが見えてきます。オンツツジはまだつぼみとの情報板があります。
つるぎ町(貞光)18kmの案内板。
自販機に盛んに誘惑されるモードになりまして小銭どんどん消えていきます。デカビタ好き。
お大師さまが下で寝ておられるかも知れないので音させないように橋上では杖をつかない
お遍路の癖がでます。
17:20美馬市に入る。
18:00穴吹駅、休憩。
21:30貞光駅、R192曲がり角のサンクスで20品目おかず入り弁当を買い食べ、大休憩。






23:20出発、ひっそりして犬だけが吠える町内を抜け赤色鉄橋を渡りR438合流、真っ暗道行く。
2007/05/04(金)
05:15石見神社入り口先谷側に外見はそれほどでもないのですが、中はすごく綺麗な水洗トイレがあります。
世話している誰かさんに感謝です。
車で走っていると気が付かない公衆トイレ結構あります。
07:25剣橋、ここが大昔の登山基地だったんですね。
今の見ノ残みたいだったのでしょう。お店や旅館だった廃屋が名残ってます。



07:40道路情報2段電光掲示板の向こうに手打ちうどん「田舎で暮らそうよ」のお店が見えてきます。
こんな山んなかで腹ごしらえができる嬉しいお店です。
うどん作りにこだわってまして、まきで沸かす大きな茹で釜がデーンと迎えてくれます。
ガチョン(ドアの音ではありません)、営業開始時間前です。
私「おはようございます、空腹で山登れません、残り物でも頂けませんか」
店「ないです、しかしどないか腹ごしらえしましょ」
と熊さん似男前と朝丘めぐみ似色白美人のご夫婦が微笑んでくれます。
私らの残りものだけどと、たけのこご飯と味噌汁いただきます。
腹減っては戦は出来ぬとはよく言ったもので、満腹になると消極姿勢消え、
よっしゃー登ったるでと元気が出てきます。
山登りはもちろん、人との交渉ごとは満腹にしてからやるとうまくいきますね。メモメモ
このお店、タウン情報誌やラジオなどで取り上げられてます有名店でHPも検索ですぐ見つかります。
車ではいつも素通りしていましたが、みなさん腹ごしらえにどうでしょう。営業09:00頃〜17:00頃。
08:15出発。



08:40つづろお堂。(標高約600m)
賽銭して祈ります。四国交通のKさん(62)に挨拶します。
「何をお願いしよったんで」と聞かれたので
私「お願いでなく、ここまで歩いてこられる丈夫な身体に感謝お礼です」
その後バス出発時間まで健康一番談義します。
登山口は裏にあります。
登山口から少し登ると最終民家ツヅラさん家があります。
お母さんが畑仕事しています。
頂上ヒュッテの新居さんとは親戚付き合いで昔は作物融通してたそうです。
私「跡取りはいるんですか」
ツ「こんな山奥だれもせえへんお父さんと一代限りや」「うちは一人娘で徳島市内で医者しよる」
「冬場は寒いしすることないけん娘とこ行っている」「気つけてな」
鹿害防止ネット越しに大声会話弾みました。
最初は杉林の急坂続きます。
やがて緩やかな上り勾配のトラバースと沢渡渉を何度も繰り返します。
道は崩れて荒れてる個所たくさんあります。
私も水平にさ迷い続け不安になり、道なき急坂を上へと登り本線に運よく出られました。



11:25夫婦池、ラフォーレ剣山があります。
今年から民間人夫婦がきめ細やかにやってます。
以前は利用しない登山者は入るべからず、水もやりませんと山小屋失格の噂ありました。
12:00見ノ残P。
もうバテバテだい。
登山口の湧き水をひしゃくでがぶのみして石段上りだす。
腹も減ってもうやめようとマイナス思考ばかり。
止まっては水の繰り返し。よけいバテる。
GW多くの登山者とのすれ違い挨拶が苦になってくる。
「大丈夫ですか」とのお声も戴く状態。
あともう少しでゴールなんだからと勢いつけるも歩幅10センチ状態。
もう恥ずかし気もなく大声出し呼吸で進行。
頂上手前ヒュッテで新居綱男さん見付け「これこれしかじか」、そして記念2ショット撮影。



14:05剣山頂上1955m、30時間25分かかりました。(終了)
や・り・ま・し・た。
同年代ぐらいのご夫婦にデジカメシャッターお願いしました。
お二人も交互に撮られていたので、「一緒のところをお撮りしましょう」と申し出ると
「二人で永いこと撮ったことないな」「恥ずかしい」
次郎と標識バックに並んでいただいたが表情が硬い。
「ズワイガニ」「ハイチーズ」「1+1は」はきっと通じないだろうから困った。
う〜ん、とっさに「抱きついてください」と言うと、なんと
旦那さんは肩を強く抱き、奥様は腰に強く手を回し密着寄り添った。
笑顔満開で、シャッターためらうとキスでもしそうな勢いなのであわてて終わらす。
写した私が入手したいほどの出来栄え写真になったとおもいます。
GW旅行はきっと心ウキウキなんですね。
帰りは宿泊して一の森経由神山町まわりの徒歩計画でしたが、体力残ってません。
無謀の机上計画はいくらでも立てられ発表できます。反省。
今この日記書いているときは体力回復してますから、帰りもやれたかなと強気になりますが、
現場での判断支持します。



15:30見ノ残から貞光までの15:30発バスが待っているのに来ない。
警備員に聞くと「おかしいなぁ」と来るようなそぶり。その警備員に多くの県外車が
「徳島市内へ行くにはどっち」と聞かれ、トンネル側を指示していた。
おかしい貞光側が道も良いし近いはずだがと見ていると、先輩警備員は貞光側を指示していた。
どうやら現場を知らない一日警備員のようで不安になり、運行会社に電話する。
「お客さん、それは7月と8月だけですよ」
ガチャーン(ドアの音ではありません)、それなら7月8月になったら案内板設置してよ。
帰れない。
もう歩きは嫌だ。
そうだ多くいる観光客はみんな車だ、年甲斐もなく私より上のご夫婦にヒッチハイク依頼。
ありがとうございます。
たいへん助かります。
香川県観音寺市の方です。
貞光までの楽しい車中会話ありがとうございました。
17:15貞光駅発乗車(1060円)。
18:35徳島駅着。
自宅近くへのバスはもうありませんので、近くの別路線に乗り3km歩きます。
19:50途中きっちりよ〜く冷えた500mlビール缶6本買い帰宅。
パソコン転送写真見ながら飲み干します。
その後ちょいと醒めたところで臭い服脱ぎ風呂入り11時間爆睡。
>楽しい「自然との触れ合い」の一日でした。パクリ^^
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