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2006/06/28(水) (櫛渕町Kさんとこの無農薬ヤマモモ) 美味しそうなヤマモモユンボの上で恐る恐るちぎる収穫笑顔とKさん 14時過ぎから小松島市櫛渕町のヤマモモ無人販売を買いに行く。 遠い昔に父母の知り合い農家で木に登り、蒸し暑い中を蚊に食われながら収穫したのを鮮明に覚えている。 数年前に歩いて遍路をしたとき道沿いの無人販売で買い求め元気をもらったあの酸っぱさが忘れられない。 ブンブンと車で立江から櫛渕にかけての細い遍路道を走るが、無い無い!露店が出てない。 さぁどうしようかと路側帯の広がったヤマモモの木の下に駐車し眺めていると目が合う。 私、 「こんにちわ〜」 「ヤマモモの季節ですね」 「美味しそうですね」 「露店販売無いですね〜」。 Kさん、 「ほなうちでちぎんな」。 私、 「えっいいんですかありがとうございます」。 Kさん、 「今年は10日ぐらい遅れていてこれからじゃ」 「木の下にユンボ置いたげるけんその上でちぎんな」。 と自分ちの山を整地するために退職金で買ったというなんとも贅沢な「台」を用意してくれる。 夫婦で教員を勤め上げ今は年金で暮らしているから趣味みたいに農業やってるそうで、所有一山のいろんな作物を紹介してくれる。 後継者がいないようなので「もったいないですね」と言うと「子供3人とも医者になった」とジャブ返しされる。 「農業だけでは暮らせん」「今は全くいかん」「だから農業以外のそれぞれの道に進んだ」 もったいなくない大納得、ご立派。 瑞光と森口の二種類を童心に返り蒸汗かきながらはしゃぎながら食べながら「ちぎる」。 お礼を述べヤマモモ狩り料金を支払うとき、 「しんどかっただろ」 「ちぎってもろて手間かからんかった」 「ヤマモモ狩り園として一般開放してなく、農協に出荷しているだけだから」 と、驚くような低料金しか受け取ってもらえなかった。 恐縮しっぱなしで何度もお礼を言い立ち去る私達に、 「みかんがなったらちぎりにきなよ」 ほのぼのいい町の人情を味わいました。
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