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2006/06/04(日)
(剣山1955m三嶺1893天狗塚1812往復縦走)
失敗しました。
23:30見越P、00:15西島、00:55剣山、01:55ジロウギュー、03:05丸石、04:50高ノ瀬、07:25白髪分岐、09:35三嶺、
11:20西熊山、12:40イザリ峠、14:00西熊山、15:40三嶺、17:55平尾谷登山口、18:35P
20:15夕方の部の仕事を終えチョコレートパンをかじりながら95キロ先の見残P目指して出発、鹿に車道塞がれながらも22:50着。
P入り口近く駐車、隣は1つ前の同型車、その向こうは大阪ナンバーともう一台。
貞光からここまで対向車は一宇あたりで一台のみ。
この車道がなかった時代の登山口つづろ堂から夫婦池3.7キロだったかな案内板見て機会あればここから剣山登りたいとそそられる。
先長いし仮眠の時間もないので早速23:30出発。
肌寒いので上着るも途中で暑くなり脱ぐ、しかし剣山山頂で再び着る。
夜は展望もなにもなく気持ち悪さだけだが、なんだか修行のおかげか例え幽霊が出ようとも覚悟は出来ている。
そう出たら南無大師遍照金剛を居なくなるまで唱えればよいのだ。
熊が出たら伏せ証拠のフラッシュ写真で脅かす。
襲いかかられたら携帯しているハサミで急所を突き切り刻み膝蹴りとアッパーパンチと巴投げうっちゃりで人間様の恐ろしさを教えてやる。
しかし動物の鳴き声と動物が動く笹のガサガサ音は単独行には薄気味悪い。早く夜明けをと願う。
丸石前後は笹が深く合羽上下と長靴が必要なぐらい露で濡れ濡れになる。
その向こうでは笹で道が塞がれたり、笹のない広い尾根になったりして何度も迷い元に戻りかぼそい懐中電灯を左右にサーチする。
人生もおんなじだな、あるはずの決められたレールがなくなったりするととても不安になるが原点に戻りよく探すとまた進むべきレール先が見える。
見えなければ経験をふまえて人生の尾根上に作って進めばいいのだ。生きがいが山頂のように次々訪れるだろう。山道はいろいろ教えてくれる。
早く出発したのに三嶺到着は予定より1.5時間遅れ計画諦めかけるが、重い荷物を山頂三角点横にデポしてとりあえず西熊へ向かう。
しかし全く歩幅もピッチも上がらない。
こんな状態で復路はいけるんかと思ったが、妻子待つ帰るだけになれば気持ちも足も軽くなるだろうと体調とは逆に強気になる。
おかめ岩の上では私と同世代の男女多数がワイワイと弁当を食べている。
私の制服であり正装である仕事スタイルのエプロン掛けで、しかも胸には剣天狗日帰り往復の名札を付けて歩いていたので奇異に感じただろう。
高知大ワンゲル部ほかたくさんの登山者にお声掛け激励いただき、ありがとうございます。
事件はイザリへの登りのフィックスロープ手前で起きる。
大きな段差を大股でよっこらしょと力入れて一段登ったとき、景色が1センチぐらい左右に動き続け吐き気がして1分ぐらい意識が飛んだ。
その過程で、あれっ俺ってここで死ぬかも死ぬときはこうなるんだと薄れいく意識の中で思う。
遍路に使った杖とWストック代わりの枝杖をしっかり握り締め座った状態で意識戻る。
しかしどうもどっか一箇所切れたような気がする。あとで五体プラス一チェックしよう。
「こんな無茶苦茶を50代はしたらいかん」
と思いながらも生き返ったおごりからか、とにかく天狗塚まで行かなければと登る。
イザリ峠まで来て、また無理したら今度こそ大変なことになるのでここでやめて西山へ下りようとする。
んが、三嶺山頂にデポ・・廃棄も考えたが戻ることに。しかし返しの登りがキツイキツイ。
15:40三嶺山頂。あと剣山17キロ標識に未練たらたらと池へ。
ここから平尾谷登山口への下りの激急と3キロ距離にはすっかり参る。
木や枝や葉が人物や看板や駐車場の車に幻覚で見え出し、つま先痛く歩幅は20センチで休憩頻繁です。
そしてやっとの思いの登山口から更に3キロ歩いて国道近くPへはもう道も心もガタガタでした。
こんな登山道の整備状況じゃこのルートもう誰も来ないよとやけっぱち爆発。
(前半は余裕でした)山中元気がなくなると一時間先の効果を知るため、一種類ずつ持参した食べ物の疲労回復人体実験しました。
プチトマト身体が冷えて効果×、砂糖の付いた乾燥バナナチップ○、飴○、カ※リメ※ト×、
ウ※ダーイン※リー×、レーズンクラッカー×、甘いものがいいのかな。(あくまでも私の場合)
歩いた総距離36キロ。水使用量2.5リッター不足気味でした。
Pにおいでた三嶺山頂で知り合った高松Nさんが見残Pまで送ってくれました。お世話になりました。
自分の車を運転するも寝不足と強烈な疲れからか森林地帯を走っているのに、
幻覚でフロントガラスには立派な街並みと歩く人が写り、その人が車に向かって飛び出して来る。
危ないとブレーキばかり踏み、こりゃいかんと路駐して4時間寝て帰り着く。無事合掌。
帰宅直前にむしょうにTラーメンが食べたくなり店に入るなり大声でみそラーメン大盛りとギョウザくださいと店員より威勢のよい掛け声。
臭いプンプンの汗体臭が恥ずかしいので入り口のテーブルにて待つ。
ハイお待ちどうとすするも激しい呼吸で喉をやられているのか飲み込み痛いがうまい。
この日記を書いている今、苦しかったけど景色は相変わらず最高だったし、南側から見て登る三嶺鎖場急斜面は醍醐味。
西熊前後の熊笹の大庭園も世界遺産級。白髪分岐あたりのミツバツツジ群落のトンネルも見事。また行きたい。
今日は父の日だったのだ。中二の娘が母の日のとペアででかいのをくれた。父さん一人で遊んでゴメンな。
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