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2006/02/05(日) (大麻山50キログラム) おお頼もしい 予約の弁当を仕上げて配達し、午後から2週間ぶりの半ドン休みにする。 う〜ん、半日しか時間がないとすると長距離はできない。 じゃ半日で深夜に戻れる日和佐から自宅まで50キロメートル徒歩にしようとするが日和佐までワープ便の息子がいないので没。 昼配達中に若いお父さんが「おいごバンド」で赤ん坊を背負い、その下の荷台でもう一人の子供が頭を斜めに押し付けられてしがみついている、3人乗り自転車こぎ姿を見た。 「このほのぼのこっけいさは特ダネだ」いつも装備している望遠デジカメで撮りたいと追っかけたが鷲の門あたりで見失った。 「おいごバンド」連想「しょいこ」ムムッ。 そうだ!、同じ50キロでも大麻山(標高差500m)頂上神社補修資材50キログラム荷揚げ手伝いの良い子になろうと計画決まり登山口へ。 用意されているしょいこに10キロ入り砂利5袋くくりつけ背負う。こりゃ今の私の人生環境みたいに、重たいわ、ふらふらするわいな。 とにかく先を急がず一歩一歩確実に石段を踏みしめながら登る。 立春寒波でとっても寒いが半袖シャツ姿でも大汗が噴き出る。荷を降ろさず立ち姿でちょい休憩が頻繁に入る。 すれ違ったり追い越される登山者からは「ご苦労さん」の声がいっぱいかかる。 そして「すご〜い何キロ運んびょんですか」の問い掛けに「50ト〜ン」と誇らしげに自重なく謙遜なく^^オヤジギャグもろだしで答える。 「あら私の体重と一緒だわ」リアクションに心地よいウインクする。 しかし姿は謙虚だ。なにせ50キロを肩でなく腰で支えるため頭が石段に付かんばかりの最敬礼前屈登山姿だ。 「勝ぼうずさんHP見てますよ、一度会いたかった」とTさんにお声がけいただき握手と記念撮影する。 ふ〜ふ〜ふ〜2時間かかって頂上、そして腰を痛めないようそっと荷を降ろす。 頂上で休んでいた3人が寄ってきて「50キロの重さ体験させてください」と次々と試背負い。 さて、空荷での下り。 「肩の荷が下りるとはこのことか」「なんなんだこの軽さは」「飛んでるようだ」「いや宇宙空間での無重力遊泳状態ごとくだ」 「普段の重さに戻っているはずなのに、これが苦あれば楽ありの現象なのか」 「身軽ということはこんなにも自由に気分よく動けるもんなんだ」 「独身」「自由」「借金なし」・・ ん、なんか方向が違ってきたぞ。きっと長い銀行ローンが終わったときもこんな気分だろう。 永い島流し刑が終わったときもこんなんだろう。 きっと人生終えたときの死もこんな楽な状態になるんだろう。 大麻はん、いい経験させていただきました。
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