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2005/12/30(金)
(リベンジふぉ〜讃岐富士)
〜ん、この悔しさをなんとか年内に解消したい。
29日(木)昼まで仕事して、見続けていた天気予報も良いので準備をしていたリュックと杖を背負ってイザ。
14:10徳島市川内町平石の自宅を勢い込んで出発。
JR丹生駅のR11と分ける長尾街道三差路まで40キロ同じ道を歩くのは重い。
しかし、前回の途中挫折のお仕置き罰として受け入れる。
おっ、出発時間の早いのもあるが電光掲示板は8℃の表示。
一般的にはそれでも寒いのでしょうが、前回0℃より8度も高いと歩きには快適だ。
てっくんてっくんと半袖下着2枚長袖Yシャツ1枚セーター1枚フリースジャンパー2枚着て歩むと軽く汗ばむ。
下はグンゼと綿パンの2枚。予備はヤッケ上下と膝まである防寒コートジャンパーだ。
とにかく身体が冷たくなると「やる気」がそがれるので着ぐるみ人形ウォークマン覚悟だ。
雪も雨もなさそうなので水に濡れて手足の先が局地的に痛むような冷たさはないだろう。
16:40瀬戸内海現る。
前回はこの海辺になってからの風雪が凄かった。
知り合ったばかりの日本一周中のjinさんが3日前に歩いて「顔の肉が波打ってます」
「前が見えないので眼鏡にウォッシャー液とワイパー付けて下さい」と嘆いた場所だ。
今日は無風で右手に浮かぶ小豆島がくっきり見える。
17:00お食事処「片山水産」
17:25お食事処「びんび家」、わかめ汁付きさしみ定食は絶品でよく通う。うふふ儲かっているな新店舗建設中。
19:25香川県入る。
前回は横を通る車が雪で滑ってぶつかってこないかと冷や冷やもんの狭い県境トンネル抜けだった。
20:25JR引田駅
23:20JR丹生駅のR11と分ける長尾街道三差路(前回挫折地点)
「もうやめよう病」発症せず。へへ前回ワクチンが効いているもんね。県道10号に入る。
12/30(金)01:10道の駅みろく、リュック内の予備フル着用して1時間休憩。
04:30ここが飯野山だったらいいのになぁと思うほどそっくりの白山。ここの麓のスケート場へ正月に娘と来る約束。
この先5キロほどで県道12号に乗り換えないといけないのに直進。
おおまかなネット地図コピーを持って交差点で一応悩んだが、続きの広い綺麗な道を選択してしまった。
昼間だと有視界飛行ができるのだが、夜は周りの山々が見えないので方向音痴に陥る。
先のローソンの兄ちゃんに尋ね復帰するまで3キロほどロス。
07:30復帰して、ほっとした先にモーニング看板の喫茶店メープルロッジ。
この着ぐるみ状態恥ずかしかったが、思い切って店内へ。
常連らしき9名の先客が全員ギョロッと杖背負ったこちらを見る。
立ちつくしていると昔娘ママさんが「こちらへ」と空いた最後の席へ案内してくれる。
まきストーブのあるしゃれた室内だ。モーニングセット注文して待っていると、一人のお客から声が掛かった。
よくぞ聞いてくれましたとばかり、9名全員に聞こえるようにこれよがしと実力談しゃべくりまくる。
「ほうすごい」と反応あるもんなら、もう歌うように抑揚リズムを付けて独演してました。
あとで「もうちょっと控え目な人間になれんのかい」と微反省しながら400円支払い08:10出る。
09:50マルナカ本部流通センター、徳島にもずいぶん店増えて地元スーパー脅かしているが感じよい店だ。
11:15国分寺役場先R11に復帰
11:30玉吉でカレーうどん大を注文すると「3玉ですがよろしいですか」と可愛くお姉さんに言われたので
ここは品のよいおじさんに見てもらおうと2玉の中にした。1玉不足をそっといなり寿司加えた。
チーン290円150円。うどんは回転が早く15分ほどで本線復帰。
国分寺駅近くあたりで県道33号線に入らなければならないのだが、手元コピー地図には号線表示がなかったため
左斜めに飯山方面矢印看板があったが、その道がなくうろうろ。
ガソスタのお客に尋ねるも要領得ず、エイヤッとばかりその看板近くの細い道を左折して、またうろうろ。
道探すにしても間違い復帰にしても車と違って歩きは倍疲れる。
おじさんに尋ね、タバコ店のばぁちゃんに尋ねるも、その近くの府中駅を知らないときたもんだから
「いらいら切れかけた」がここは品のよい旅人を通し有視界飛行第六感で見事修正できた。
県道33号線は旧国道11号線らしく、道説明された意味が分かったがそんなもんよそもんが知るかい。
もうずっと前から足は限界を超していたが、またリタイヤしたら笑い者だと意地歩きしている。
13:55坂を延々登り、そして降り、そしてぐる〜と大きく右回りすると、ドカッと富士山見えました。
いや〜全体像を見て感激しましたね。
お、お前に会いに来たんだよ、そして征服しに来たんだよといつものように合掌して願い込む。
人間様にも通じるこの手法は、この棒のような足で覚えたんだい。机上でなく身体で落としと感動を覚えたんだい!。
もう終えるのか、いやもっと先であってほしかったなどと訳分からぬ思いを抱きながら
地元の人々に道案内願い自慢しながら登山口近くマルナカのトイレをお借りした。
ここは男女共用で2つ隣り合わせであるのだが、私の血相見てか終えるまで次の女性は入ってこなかった。
そりゃ〜、単に気持ち悪かっただけだったのでしょう。迷惑お掛けしました。
地元川内のマルナカよく利用してますからね(トイレでなく買い物でよ)。
上着を2枚脱いで登山モードに切り替え登るが、この坂きついでないかい、それに階段ばかりやと
100キロ近く歩いた身体にこたえ文句ブツブツ。
「勝ぼうずさ〜ん勝ぼうずさ〜ん」ん、ついに壊れて空耳かと思い気や10メートル先に私によく似た入道が。
鬼手仏心さんだ。頂上で待ちくたびれ降りてこられたのだ。手にはおでんセットとビールが。
ありがとうございます。
いや〜、人が待っててくれると無理やりがいってありますよ。
その無理が身体を壊すこともあるんですが、人間そんな嬉しさで無理ってするんじゃないですか。(なんでも)
「待っててくださいよ」と急いで登るも手強い手強い。すれ違う人々には「徳島から歩いて来た」と自分もうんざり自慢で休憩。
15:50頂上(25時間40分)、ハンドル讃岐富士さん紹介通りの素晴らしい頂上と景色が拡がっていた。
身体と心に刻み込まれた忘れられないピークとなった。
16:45帰りは門松のある丸亀側登山口へ降りて全予定終了しました。計100キロ、138200歩。
出迎えていただいた鬼手仏心さんとガッチリ握手して、うどんもご馳走になり宇多津駅まで軽トラ四駆タクシーしていただきました。
ありがとうございました。
徳島駅までJR普通2030円であっけなく2時間で復路は終わり、これだけの労力を以って日本円は値打ちあると感じました。
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