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2005/12/18(日) (24H内に徳島市川内町の自宅より徒歩で香川県讃岐富士(飯野山)へ) 「休みなしで働いていると、そのうち動けんようになるでえ」とは 公務員や大会社員の言葉でなく、何から何まで自分でやらないかん同業自営業者たちの忠告。 そうと分かっていても、毎月出て行く分は稼がなければならないから日数と一日あたりの時間数を増やし身体を酷使する。 よその子供には「おっちゃんのようにならんよう勉強だけはようしときよ」とお説教する。 「お金儲けなんて簡単なことや」と某会計士は言うが、謎に満ちていた。 遅ればせながら、最近その簡単なことが分かりかけてきた。 ちょっとお裾分けすると、あらゆる仕事に 「それは裏があるし美味し過ぎるんじゃないの」とあまり警戒心を持ち過ぎないこと。 山登りと同じで、いつでも撤退できる自主基準を設定して首を突っ込んでみると案外別世界が見えるようです。 こりゃいけるとなるとどんどん突き進めばよい。 しかし山頂に達するとそれ以上はないことを知り、穏やかに下り終えて息を整え別山を探す。 確率的に連戦連勝はあり得ないので引き際をわきまえないと、この間の私みたいに凍死する。 今バブルの株の世界で、5年で300万を50億に増やした猛者をニュースでやっていて、 買った参考書は一冊だけ、安ければ買い高ければ売るという当たり前のことをしただけだそうだ。 高学歴日本人1億いても、あらゆる業種で理屈をつけずそんな簡単なことができる素直な人は少数だろう。 本を読み漁り知識得て賢く頭でっかちになると、実践では知識豊富さゆえ迷い逃げ回る。 人のことは言えないが、常日頃人前で口達者な人はこの部類でしょう。 警戒心のある人は他人を羨ましがらずコツコツこれが一番です。 どちらも蔑視するものではありませんが、以上波乱万丈か平凡かの選択でした。 さて2週間ぶりに波乱万丈の休みを取りました。 徳島市川内町の自宅から徒歩で80キロ先の香川県丸亀市の讃岐富士(飯野山422m)へ初登頂に 2005/12/17(土) 20:20出発しました。 地図 20:45新加賀須野橋(全長871m)では早くも0度の気温表示。先々週に続き今冬一番の寒波襲来予報とのこと。 ブル気温0度 逃げ込めるところが随所にある 覆面姿の怪しい格好 21:45雪が強く降り出しました。すぐ1センチほど積もり、こりゃ膝に優しいほどよいクッションだと楽観。 テクテクとR11歩いて、瀬戸内海が見え出すと強烈な風雪が正面から襲いかかり 身体が押し戻され前に進めない。こんなんがずっと続くのかよ〜とげんなりする。 ほっぺが痛い。手で押さえて進むが腕がだるくなるので、タオルで覆面する。 ほっぺも呼吸もいくぶん楽になる。 先々週の剣山に比べたら楽なもんさと前傾姿勢で突き進む。 2005/12/18(日) 02:00引田トンネルを抜け香川県に入る。 03:00JR引田駅横通過。誘惑される。 コンビニもガソスタもある平地だから生死恐れることはないと積雪5センチほどに私だけの足跡付ける。 しかし風あるので推定体感温度-10度に手足湿って冷たい。 半袖下着2枚、長袖シャツ2枚、フリースジャンパー2枚、グンゼパンツ1枚、綿パン1枚、靴下2枚と 剣山経験活かせず普段のまんま。 こんなに直線また直線そして曲がってはまた直線の道が続くかと、時折顔を上げ焦る視線のみが先行する。 横をJR始発列車が通り過ぎて行く。 05:30や〜めた長尾街道入り口三差路。 山の上のなんにもないところと違ってすぐにやめられる誘惑に負けることにする。 元気はあったが「なんでこんなことやってんだ病」発症が主な原因だ。 JR丹生駅(推定40キロ地点57100歩)、徳島行きは06:41分だ。 すぐに自販機で切符(830円)は買わない。心変わりするかも知れないからだ。 10分前、心変わりに確認を入れるように1000円札ねじ込む。 チャリコロンとあざ笑うかのように出たつり銭を握り締めホームに向かう。 寒々ホームで鳴門大麻山の灯りを自宅180度反対方向から眺めながら待つ。 定刻どおり来た列車の暖気孔のある席に着き靴下を脱いで万事休す。 吉野川鉄橋、前方には眉山 08:00前に徳島駅に着くが駅前発着の全てのバスは積雪で運休だ。 仕方なく自宅まで5キロ歩いて帰る。無理して走っている夏タイヤ車の見事なスリップが見られた。 帰って一番に風呂に1時間浸かり寒風にいじめられた皮膚をいたわった。 体重を量ると3キロ減っていた。 そして初めて水分を喉をいたわるように流し込んだ。 熱いカレーヌードル2杯食った。 夕方まで爆睡した。 目覚めて「なんで途中でやめたんだ」と暖まった身体はしきりに反省していた。 「現場で決断したんだから」と自分で自分を慰めた。 「誰でも後になるとどないでも強気言えるわい」とも応援加えた。 出発予告したいつもの掲示板を見る。 ハンドル讃岐富士さんが頂上で待っててくれてたとのことだったが、初登頂ならず。 あとで知ってよかった。こんな仲間が頂上にいたと知っていたら無理してたでしょう。 迷惑をおかけしました。 甘いものが食べたくなり近所のスーパーへ買いに行った。 いつもは話さないちょっと気になるレジ嬢に「一生懸命仕事している姿って綺麗っすヨ」と声掛けた。 「生きていくやりくりというのも大変ですよね〜」とも付け加えた。 顔赤らめてチキチキバーンと出たつり銭くれた。次の日のりよく声掛けてくれた。 買ったチョコを思い出しながら食べるときうっかり落とした。 人を好きになるときも3秒以内さと「落としても3秒以内なら綺麗さ」と拾って食べた。 夕食にすき焼きをして、残りにうどんを加え食べると絡まって「むすびうどん」が出来た。 縁起のいいことだと、それから故意に絡めて食べた。 讃岐富士初登頂目指しこの続きはやるぞ〜。それにしても南国育ち男は風雪に弱い。
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