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2005/11/04(金) (人生教訓の宝庫) 11:30頃〜 16:30頃〜 とっつきにくい。 あらくたい。 無愛想でマナー悪い。 だらしない。 なまけものの仕事。 タクシー運転手に対する評価は一般的によくない。私もそう思っていた。 だけど今日で11日間昼夕と通って、実はとても人間味溢れる純粋な人が多いことが分かった。 私とほぼ同世代かそれ以上の人が多く、世の中の甘いも酸っぱいも知り尽くしていて人生教訓の宝庫だ。 私「まいど〜」 某運転手「よう頑張んよんな」 私「弁当売んようとこ知人に見られたら恥ずかしい」 某運転手「なにいよんな、しっかり働っきょう姿が、なに恥ずかしいんな」 私「ドキッ!、直球返してくるなんて親みたいな説教や、しかしその通りだ」 某運転手「運転手仲間はみんなあんたのこと見とるで、一生懸命って分かってもうてこうてもらえるよう毎日きなよ」 私「はい、ありがとうございます」 某運転手「ええ味しとる、いける、安い、仲間内でも評判や、      あと麦茶沸かしてやかんに入れ持ってワシらのマイカップにサービスしたらバカ売れじゃ」 私「ありがとうございます、早速アイデアいただきます」 某運転手「帽子の代わりにモーツァルトの金髪かつらと狸のしっぽ付けた格好だと目立ってよう売れるで」 私「今度若いバニーねえちゃん連れてきます」 某運転手「やもめになって30年、ずっと食事を弁当一本できたもんの言うこと聞け」 私「・・はいわかりました」 某運転手「わしら身体動かさん仕事やから慢性成人病持ち多て金もないし散々やけど、金より健康一番や気つけなよ」 私「はい、ありがとうございます」 「同級生らはもう偉くなって左うちわしよる」と、私の愚痴出掛かったがやめた。 ここの人たちは、金んならん愚痴よりも「おらおらそこどかんかい商売の邪魔だビューン」と初乗り550円を稼いでいる。 延々と40年の盛衰を話してくれた運転手もいた。 運賃の約半分が自分の手取りという自営みたいなもんだから経営者感覚の話はとてもためになります。 井の中の蛙・の私には、赤の他人のストレートな言動は年老いた親にも勝るようです。 だから・・、だから・・、  なになに 実物弁当持って対面販売しますと、盛り付けや内容や価格など直に手厳しくご意見頂きます。 いい加減なことはできない真剣勝負があります。 だから現場到着5分前になると今でも武者震いします。 この緊張感が私には抜けてました。 「出来立てでも500円そんな値段ここらでは通らん」 「今日は400円か頑張ったなぁ、ほなけんど地下街は時間がくれば半額じゃ」 決定、経済原則に則った現場実勢価格350円。タクシー運転手限定の名付けて「タクシー弁当」。 (一般のお客さまにお断り)当店の通常弁当とは内容違えた専用弁当です。 ☆(徳島伝統)お接待的金融人情に感謝いたします。コトンと底打ち感じましたので業績で報います。
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