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2005/05/15(日) (剣山1955m三嶺1893m天狗塚1812m縦走は歩行距離28キロ推定累積標高3000メートル14時間以上歩き続けられる体力が必要です) 瞬間までデポどちらにしようかと、22:44心揺れた貞光分岐だが結局祖谷まわりとする。 しかしやはりデポ自転車は久保よりも剣山に置くべきで、平均4%の上り勾配は地獄でした。 デポ逆にした理由は、どうしても三嶺に向かって歩きたかったのと、真っ暗の中での登り始めを知っているところにしたかったから。 たいへんきつい一日で、帰りの車運転は意識朦朧状態で途中3回短時間仮眠しました。 しかし、三嶺南面からの景色は最高でした(天狗に続く尾根も)。 中東山を望む南面尾根下をトラバースするようにしばらく歩いたあと、最後は尾根に上がりパッと北側風景のパノラマが広がりました。 ええおっさんがもう感動いたしまして、尾根道ばかりでなくこういう道の付け方を 演出した昔の人は天才コーディネータだと感じました。こういう場所も名山に加えたい。 天の川くっきり丸見えの真っ暗からフルカラーに色が乗っていくのも、ご馳走さまの景色でした。 この長いアップダウンの道は、山センス良くなれと緩急付け色々と語りかけ教えてくれました。 こんなに強弱つけられると人の心に響くんです。人生の浮き沈みなんてあったり前さと。 一目惚れしたこの道の許容範囲は広そうで来る者拒まずと何回でも受け入れてくれそうです。 土の地道は身体に優しく、推定28KM累積標高3000Mを歩いたわりに足は翌日元気でした。 03:00見越P、03:41西島、04:17剣山、05:05ジロウギュー、06:08丸石、7:21高ノ瀬、 10:00白髪分岐、12:05三嶺(昼食)12:40出発、13:53西熊山、15:00イザリ峠、15:17天狗塚、17:05西山デポP 散々かぐや姫は、ふっきれた!。と、おもうたぶんきっと。 前回三嶺の山頂に立ったとき、続いて剣山縦走に惹かれたが時間切れ体力切れで思い付きを断念した。 剣山から三嶺への縦走もどんな攻め方をしても黙って受け入れてくれる。わがままな私にとっては理想の相手だ。 だが安易にのっかかると容赦なく「お前間違っとる」としっぺ返しで、正しい道へと導いてくれる自問自答の縦走道だ。 ローマの休日マイフェアレディーのヘプバーン、小さな恋メロのトレーシー、ロミジュリのオリビアなどのような かぐや姫は身近にいる。何年経っても純な昔のままというのがいい。決して人のせい、愚痴、悪口、嫌み、皮肉など 存在しないのである。こちらがそのように変わり果てても相手してくれる。しかも一生離れない。 そんなかぐや姫の姿と絡みながら、駆け引きなしに素直に歩いた。 楽しい思い出のみ浮かぶかぐや姫はいなくなり、もう夢を見ない身体に変身させようと懸命に歩くと力が抜けた。 ふらふらふらついて結局7回こけたが、人間はこれくらいこけてもメモリフラッシュできない。 ふっきれ下山道は苦痛の長時間だった。 なんでこんなに石ころごろごろのガタガタ道の直滑降なんだと八つ当たりしたり、 直滑降で下りてるはずなのに高度がなかなか落ちないイライラと足爪内出血で最後はまったく余裕がなかった。 生きかた変えるということは痛みを伴うんだ。 こんなことして何になるんだと思いながらも、脳の滞留空気が入れ替わったのか帰ってから記憶が飛んでいった。癒しの道である。 N小エスケープY先生お世話になりました。 名山の頂きではその名山は見えないが、こんな名山景色が見える山は名山だ。 綺麗に天狗塚から三嶺が見える名山 三嶺直下の鎖もある急坂登山道。 三嶺直下の鎖もある急坂登山道 向こうの霞んだ剣山からここ天狗塚までの越えてきた山々。 向こうの霞んだ剣山からここ天狗塚までの越えてきた山々
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