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2005/05/03(火) (天狗塚1812m三嶺1893m往復縦走は歩行距離17キロ推定累積標高2000メートル10時間以上歩き続けられる体力が必要です) 朝3時の自宅出発予定を、興奮で寝られそうにないので23時前に出発し現地で仮眠することにした。 西山林道入り口手前のお地蔵さんの前にて仮眠にかかったが、これこれと動いてきそうなので、ガソスタ前に移動した。 寝る前の小用のときプラネタリウムのような星空が観覧料金なしのお一人様貸切状態で見られた。 今回突然の実行でお声掛けも出来ず相棒がいないと寂しいし悪いなと思いながら寝た。 プラネタリウムが終わりかけたころくねくねと8.2キロの林道を走り先客2台の横に止めた。 インターネットでよく見るハシゴ階段を前に、この場に及んで初めての往復縦走計画に尻込している自分がいたが、 人に出来ることが出来ないはずないと相手不詳の負けん気を起し2005/05/03(火)5:30出発。 本格的な登山格好でなく、遍路で1200キロ伴にした底の擦り減った靴と金剛杖に黄色い半袖シャツと 灰色厚めのズボンと菅笠の代わりの薄黄色のキャップに紺色リュックの修行スタイル。 リュックの中身はJRTタオル、ティッシュ、水1リッター、ジャンパー、懐中電灯、おにぎり3個、 娘よりお守りにしてとペコちゃんミルキーあめ、携帯電話、デジカメともう一台予備デジカメ、手帳。 (後で必要と感じたものは、手から付く転倒をよくしたので手袋、応急手当用品、出っ張った石で擦ったり滑ったりしたので足のくるぶしを覆う滑らない靴) 30分も登ると右斜め上に緑じゅうたんのようなそれらしき山容が見えわくわくする。 一昨日の雨と急傾斜と石ころのせいか、この登りキツイぞ〜とぶつぶつ。途中のちょっとした下りが嬉しい。 ぐんぐんと急傾斜が増し根性を試される登りが続く。こう急だと帰りの下りはお尻付きながらでないと危ないかも。 根性切れそうになった7:00笹っ原の丘という感じのイザリ(天狗)峠着。お〜〜360°綺麗〜、大汗したご褒美に大満足だ。 登るべき目的の山はすぐ分かった、三角形の山が来い々と呼んでいる。すぐに行った。これまでの登りに比べればあっけなかった。 7:25頂上に着くとそれまでなかった風がびゅびゅーと吹き帽子が飛ばされそうになり身体も押された。 これから行くべき三嶺への緑じゅうたんでこぼこを目視歩きするのに数秒だが実歩時間はどれくらいやら。 反対側に目をやると池2つの向こうに「これが噂の牛の背か」が広がる。惹かれるようにそちらのほうに下るが これがもう垂直のような角度で何度もこけ、手首が骨折手前ぐぎっとなるやら手のひらから血が出るやら。(怪我は下りが多い) 池まで歩きお約束とされる「逆さ天狗」を撮り、天狗塚トラバースして8:25再度イザリ峠へ上がり天上の庭とも呼ばれる楽園歩きに入る。 足下を見ながら歩かないかんのに前左右そして消え去るのがもったいないかのような後も含めた四方八方のお洒落で透き通る美人景色たちに見惚れ何度もつまづきこける。 (以後100回以上よろけ10回以上こける) *いかん->いけない *よろける->ふらつく *こける->ころぶ 綱附森との分岐を過ぎると50センチ右側はまっさかさまという恐くて目を閉じていないと見られないような ところに差し掛かる。目を薄目にして間違ってもあっちへいかんように重心を左下に寄せ歩幅を半分にして 足下確認してやりすごす。全行程で唯一ここだけが周りの景色楽しめなかった。趣深山さんのHPによると冬場雪庇ができる危険なとことか。 やっと終わったら崖状態の道となり、ロープが渡してあり助けられた。(ロープ張ってくれた人に感謝) その先は8:55おかめ岩とおかめ避難小屋のある下り終了地点で西熊山ふもとであり、上りが始まる。 うんざりの上りだが綺麗な周り景色と、ここ西熊山の見事な笹っ原がエネルギーをくれる。9:25西熊山山頂、もう々周りみんな綺麗すぎだい。 10:20最後の大きな上りの前に道横の平たい岩の上でペコちゃんミルキーあめと水分補給の休憩。 あとで振り返って見ると次の人も下って行った人も休憩していたから有名な喫茶岩なのかも知れない。 11:11三嶺山頂着、来た西側を見ながら汗を拭き、北を見ながら水を飲み、東を見ながらため息をだし、 南を見ながらおにぎりを食べ、再び西を見ながら水を飲む。標識の前で居たものですからシャッターを たくさん頼まれまして、他の人は八筈山バックに撮ってましたが、私が撮るとエッ!て顔されますが強制的に標識斜め写りの天狗塚バックです。 剣山まで縦走17キロとの案内標識見て、この往復ができたら片道ならできるだろうと強気な気持ちになる。 GW登山者どんどん上がって来て38人にもなり、特等席を譲らないかんので11:45復路出発。 13:07西熊山山頂、ここまで靴脱げ大こけ1回、よろけるの数回、気持ちとかい離して身体は疲れているようだ。 上りでは20〜30メートル毎に一呼吸置くようになった。13:40おかめ岩通過。14:25イザリ峠通過、右折し西山林道P目指し下る。 もう下りだけだからもう少しの頑張りだと楽観するが、こんなにあったかと思える長い急な下りの連続と浮き石跳ね石飛び石 ぬかるみに注意して重心下げ歩幅縮めた歩きで時間食う。愛着靴のつま先に圧力かかり親指小指2ヶ所左右計4ヶ所に穴が空く。 下りなのに休憩多数、や〜〜との思いで16:05やれやれ駐車場着。 帰りは距離少し多くなるがくねくね道少ない祖谷まわりで帰る。夕方5時を過ぎているというのに、秘境かずらばしへの反対車線は 県外車で1キロぐらい渋滞していた。今日歩いたコースに比べれば秘境度も感動も全然違うのだが知らないとそれは分からない。 かくいう私も最近知ったんだし、県外や外国にはもっとすごい秘境もあるでしょうし、初体験だし勝ち誇ったように大口はたたけない。しかし、 大汗流して歩かないと秘境もないし感動もないし記憶も長く残らんと思うのだが。ましてや悟りなど得られるはずないだろうし。 それにしても人出のあまりの違いすぎに、私の生き方遊び方おせっかい主張は多数決で大負けだわい。 明日は多数決勝利派のいけいけ連休遊びとしようか。えっ意地も節操もなく矛盾だって?。 いえいえ、気持ちは常に移り変わる「諸行無常」、言っているでしょ苦すれば楽がより楽しくなるって。 誰〜かさんが言っていたが一人で生きるって気楽だな。(単独山登りに例えると自分のペースで全で通せる) しかし気楽引換えに誰も間違いを指摘してくれないし、相談もできない。あるときは1人、あるときは2人と都合のよい臨機応変も「諸行無常」だ。 意地張って頑張るのも生き方だけど、しか〜し人恋しくなったら言えよ、あんたのことなんでも誰よりも分かってるんだから。(大師の教え^^) 以下、私の感動を写真の大きさで表しましたのでご覧ください。 見の越し回りよりいくぶん距離が短いかなと小島峠を行く。 深夜は不気味ですね〜。ぞ〜、何か余分なものは写っていませんよね。 小島峠 下の久保集落からだと、ここ西山林道登山口は通過地点になるんです。 道路発達で1時間節約できますが複雑気分。という私の車が右端にある。 西山林道登山口 30分も登ると右斜め上にそれらしきわくわく景色が見えてくる。 わくわく景色 そのわくわく景色がよく見えてきた。 わくわく景色がよく見えてきた 劇的に景色変化するイザリ(天狗)峠はすぐそこ。 ここまでの石ころだらけの長い急坂は、きっと下るときはお尻を地面につけるような歩きかたにしないと恐いだろう。 イザリ(天狗)峠はすぐそこ 1時間半、歩きで登ってこないと何方もこの景色は見えませんし、この三角形にも登れません。(山頂だけ風強い) イザリ峠から天狗塚、右側に牛の背が広がります。 イザリ峠から天狗塚、右側に牛の背が広がります 「ここまで登ってこられる健康をありがとう」と拝むにも神社や祠がありません。 天狗塚 牛の背。 牛の背 石鎚連峰が見える。 石鎚連峰 これから行き、また戻ってくる三嶺までの縦走路が続く。 三嶺までの縦走路 定番「逆さ天狗」やってみました。 逆さ天狗 再びイザリ峠より牛の背。 再びイザリ峠より牛の背 おかめ岩手前、画面下50センチ右側はまっさかさま。(趣深山さんHPによると冬場は雪庇ができる危険なところ) まっさかさま おかめ避難小屋上から振り返り、イザリ峠からまっさかさままで確認。お〜くわばら。 おかめ避難小屋上から振り返る くま笹いっぱいの西熊山向こうに八筈山連峰。 くま笹いっぱいの西熊山向こうに八筈山連峰 15年くらい前に落合峠から挑戦して途中挫折した八筈山。 八筈山 西熊山から近いようで遠いような三嶺。1、2、3・・あと何回下りたり上ったりするんだい。 西熊山から三嶺 振り返ると、これまでの景色が再生される。 振り返ると西熊山 振り返ると、そうそう私もあの喫茶「平たい岩の上」で休憩したわい。 喫茶「平たい岩の上」 剣山、一の森、ジロウギュー。 剣山、一の森、ジロウギュー 三嶺山頂より、歩いてきた定番景色。(朝より視界が落ちてきた) 三嶺山頂より、定番景色 その定番をぐっと望遠。(ん〜、もう言葉での説明いりません) 三嶺山頂よりぐーんと振り返る 最近登った、東宮山、焼山寺山も見える。その向こうは我が町徳島市だろう。 東宮山、焼山寺山も見える 最後にGW休日の過密山頂です。良い場所に座っていたら何度もシャッター頼まれました。 他の人は八筈山バックに撮ってましたが、私が撮るとエッ!て顔されますが強制的に天狗塚バックです。 GW休日の過密山頂
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