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ドイツワイン 徳川光圀別邸 自己紹介
 

水戸黄門こと徳川光圀の別邸、『寅賓閣※』

寅賓閣は元禄11年(1698)に創建され、幕末の天狗党の乱で焼失した(1864)
水戸光圀公の別荘です。建てられていた場所は茨城県ひたちなか市(海門橋の近くの湊公園内)で、
閣の名が示すように2階屋のある建物で、建坪が300坪(1000平方メートル)の大きなものでした。
地方都市の1建物で、かつ焼失しており、それほど知られている建物ではありませんが、いくつかの点で大変興味あるあるものです。

ひとつはこの建物が水戸光圀の別荘、或いは迎賓館の役割を果たしていたこと。御三家の別荘はそうある建物ではありません。もうひとつは復元しようという運動が地元で地道に続けられていること。
そして、その復元のための資料が少ないこと。また、資料が少ないときの復元はどういう手法で行うべきか。等、興味をそそられる点です。

創建から焼失まで160年間立っていましたが、写真のない時代であり、正確な立体図もありません。幕末といえば130年前になり、地元の人といえども見たことのない建物です。昭和の初期ぐらいまでならば記憶に留めていた人がいるはずですが、今となっては誰もおりません。
そこがまた復元の面白いところです。

※地元では「いひんかく」と発音します。正確には「寅(いん)」の上に「夕」をのせた字ですが、漢字水準にないため、本ホームページでは「寅」を使用します。