中日スポーツ連載4コママンガ「おれたちゃドラゴンズ」のホームページ

 

 

おれドラ周辺記2016
 

 

 

余生の計画を考えた     2016.12.29

 

 あっという間に今年も終わりです。
 こんなに毎年、過ぎるのが早いと、やりたいことはやっておかないとという気になりますね。
 今月、私は55歳になりましたが、残っている時間は順調にいったとして20年くらいでしょう。そのうち5年くらいは体が十分動かない可能性を考えると、活動期間もあと15年くらいですか。
 小説は、ほぼ書きたいことは書いて(出版できていないものもありますが)、あと書いたとしても1、2作でしょう。視力が悪いこともあり、資料を読んだりということが億劫になってきて、歴史小説を書くのは難しくなってきました。1作に5年かかるとして2作で10年。65歳までですか。

 ほかには音楽をやりたいと思ってますね。
 ここ数年、小杁山フォーク会の活動が楽しくて、ときどきライブ活動などもしていますが、これをもう少し発展させて、定例化したコンサートなどが出来ればと思っています。趣味から、もう半歩上のレベルのクオリティに高めて皆さんに披露したいと思っていますが、歌唱力や演奏テクニックがそれほど上がる余地もなく、あとはオリジナル曲をやったり、バンドの個性を出していくことかなと思います。プロではないので楽しむことが第一とは思いますが。

 

 そして老いが進んで小説も歌もできなくなると、あとは絵でも描きますか。本当は陶芸などもやってみたい気がしますが、設備が大変ですからねえ。最近は小型の炉もあるようですが、それでも高価でしょうね。暖炉代わりに居間に置こうかな。夏は家族に嫌がられますね。
 絵は油絵でも水彩でも、多少目が悪くても簡単に描けます。簡単にと言うとそれで生計を立てていらっしゃる方に失礼ですが、自分が納得できる作品ということなら、描くことが目的ですから簡単ということです。
 そう、描いた後は割とどうでもよくて、制作する過程が楽しく大切なんです。昔に描いた大きな油絵が我が家に何枚もありますが、本当に置き場がなくて大変です。これは私が死ぬと粗大ゴミで出されそうですね。

 

 年の暮れに、余生について考えてみましたが、そういえば漫画もありました。これも生活していくには、まだ続けなければいけません。今日は忘年会があるので、明日の分を早めに仕上げなくては。年明けの分も用意しないといけないし。
 急に現実に引き戻されました。さあ、仕事しよっと。皆さん、良いお年をお迎えください。

 

 

 

秋のイベント     2016.11.27

 

 寒くなりました。今年もあと1カ月となりましたね。
 前回いろいろお知らせしました行事の写真が届きましたので、ご紹介しておきましょう。

 10月末に犬山市のリトルワールドでハロウィンのイベントがあり、世界の妖怪、怪物のイラストを6体描きました。スタンプラリーの場所に設置されたようです。顔出し写真が撮れるようになっているものも3枚あって、皆さんご利用いただいたようです。久しぶりの4コマ漫画以外の仕事で、私も楽しかったです。

 

 

 

 


 それから11月13日には国民文化祭の行事で、江南市民文化会館で民踊まつりがあって、「男依音頭」と「壬申将軍・村国男依」の歌と踊りが披露されました。前日に各務原市でも「むらくにの郷ふれあいの集い」で「男依音頭」が披露されましたので、2日連続でしたね。松田さん、お疲れさまでした。私はちょっと風邪気味で、文化祭のほうは失礼しました。

 


 絵でも歌でも、また小説でもそうですが、自分の作ったものを皆さんに見ていただけるというのは、ありがたいことですね。私は作るだけですが、こうして形になるまでには、いろいろな人の力が加わって発表され広まっていくわけで、そういう意味でもありがたいことだと思います。

 さてこの2年くらい同じ小説を手直しし続けていて、どうもまだ形が整わずブヨブヨした感じですが、そろそろ決着をつけなくてはと思っているところです。はたして完成形となるのか、それとも失敗作となってしまうのか、運命の分かれ道、といったところですね。

 

 

 

秋この頃     2016.10.13

 

 ちょっと更新をさぼっておりました。
 ドラゴンズは監督休養の後も大きな変動はなく、勢いのないまま枯葉のように最下位に落ち着きました。森ヘッドが新監督に就任し、これまた大きな話題にもならず、秋季練習ということになっております。今月は秋季練習、来月は秋季キャンプと2か月間もこの状態では漫画の描きようがないと、すでに戦意喪失気味の毎日です。何か大きな話題がないと、とても持ちませんよ。

 先日も漫画を描いていて気がつきましたが、今年DeNAがCSに進出したために、中日は12球団中で一番CSから遠ざかっているチームになってしまったんですね。本当に落ちるときは早いものです。まあ、各チームがまんべんなくCSに登場したほうが理想的ではあるので、かつての下位チームが上位になるのは良いことですが、そんな余裕を言っている場合ではなくなってきてますね、中日は。

 来季に浮上するためには、とても現状戦力の成長だけでは無理で、大きな補強が必要でしょう。クリンアップを打てる打者と、ローテーション投手かクローザ-、この両方を獲得しないと浮上は無理だと思いますね。新外国人でもFA選手でもいいですが、手当てをしないと来季も今年と同じ結果になりそうです。

 

 さて、このところ江南市の生涯学習講座で、昨年に引き続き「日曜午後のフォークソング」という講座を開催中です。隔週で4回に渡ってフォークソングを聴いて口ずさんでいただこうという、講座とはいいながらタイトルどおりのリラックスタイムですね。
 昨年は日本のフォークソングの歴史に沿って60曲ほど演奏しましたが、今年は春夏秋冬の季節ごとに分けて紹介しています。春夏が終わり、ちょうど今の季節に合った秋冬を残すのみとなっております。
 今年はアメリカン・フォークも少し紹介しようということで、「500マイル」「花はどこへ行った」「風に吹かれて」なども加えてみました。説明もしないといけないので、こちらも勉強になりますね。

 それから季節ネタで言うと、犬山市のリトルワールドで今月末に行われるハロウィンのイベント用に、世界の妖怪を6体ほどイラストで描きましたよ。人物大の看板になって、顔出しで写真を撮れるようにもなるそうで、お暇な方は出かけてみてください。面白い写真が撮れると思いますよ。年賀状用にもいいかもしれませんね。

 

 11月には国民文化祭で江南市では「男依音頭」が紹介されたり、各務原市で「むらくにの郷ふれあいの集い」など村国男依関連の行事もあります。
 さらに12月には、まちづくり江南市民会議の主催で「蜂須賀正勝と前野長康のゆかりの地をめぐるバスツアー」が開催予定で、私も案内役で出かけることになっています。すでにたくさんの応募があったそうで、ありがたいことです。
 こんなことで、今年も年末になだれ込んでいくんでしょうね。        

 

 

 

マンガ的新組閣メンバー     2016.8.14

 

 つかの間のお盆休みに入りました。今年は日曜をはさんでですから、漫画の休載は実質2日のみということです。
 まあ墓参りに行くくらいですからそれくらいで十分ですが、続けて休めるのは一年で正月と盆なのでホッとします。今年は特に漫画の描きづらいチーム状況のところでお盆休みで、正直助かりますね。

 

 8月9日に谷繁監督の休養が発表されて、佐伯コーチと共にチームを去ることになりました。その後もチーム成績は上昇せず、ズルズルと負け続けています。監督がいなくなって急に勝ち始めては、原因が監督にあったように思われるのでそれも考えものですが、相変わらず勝てないのはやはり選手の力不足、戦力不足ということでしょうか。
 いろいろと報道されているように首脳陣レベルの対立ということであれば、監督が去っただけでは問題解決にはならないという選手のモヤモヤ感が、勝負に集中することを拒んでいるのかもしれません。

 ともかくチームを立て直すことが大切で、早く来季の組閣準備へ動いてほしいですね。
 監督が代わればコーチも大幅に代わることが予想されます。チーム再生のためには春のキャンプでは遅すぎるので、できれば秋季キャンプから新体制で臨めるようにしたいものです。中日OBに限る必要は全然ありませんが、やはりこれまで中日のチーム状況をある程度は見て来た人が監督、コーチになれば、すぐにチームを把握できるということはあるでしょう。

 

 ちなみに漫画を描く立場から私が望む首脳陣を考えてみましょうか。
 微妙な時期なのであまり真剣に受け取られても困りますが、あくまでも漫画を描く立場からということで。
 監督は、やはり漫画で一番登場頻度が高いですから、簡単に描ける人がいいですねえ。山田久志さんなんて、ホントに困りましたよ。
 そしてなおかつ人間的に重みがあって、情報発信能力の高い人じゃないといけません。
 前ふりはこのくらいにして、私が推薦するのは山﨑武司さんです。重みがあって非常に描きやすい。人情にも厚く、全国的な知名度もあるでしょう。行動力もあるのでパフォーマンス的にも話題になるに違いありません。大雑把な印象があるかもしれませんが解説などを聞いていると、野球に関しても細やかな指摘をされていますので、しっかりとした野球を見せてくれるのではと思います。やや感情的になる心配があるかもしれませんが、それを制御できるヘッドコーチか作戦コーチが補佐すれば大丈夫でしょう。
 そのヘッドコーチとしては山本昌さんはどうでしょう。山﨑さんを抑えるとなると、この人くらいじゃないでしょうか。投手コーチ兼任にするか、あるいは若い投手コーチを二人つけますか。朝倉健太、小林正の二人で、小林さんにはブルペンでリリーフのスタンバイを管理してもらいましょう。
 打撃コーチが問題ですが、どうも他チームに比べて中日の打者養成は見劣りがします。ここは外部の風を入れたいところです。名伯楽で知られた新井宏昌さんが、なぜか昨年いっぱいで広島を退団されたのでこれを招聘しましょう。実績については改めて言う必要はない方です。それと現在の2軍監督の小笠原道大さんを1軍打撃コーチに。
 外部からの招聘ということではもう一人、捕手コーチに里崎さんはどうでしょう。1軍捕手の杉山、桂といったところに足りないのはリードの理論。そこをみっちり指導してもらうには適役です。
 守備コーチは外野の英智コーチは残留。内野も渡辺さんでもいいんですが、ちょっとお疲れ気味かもしれないので種田さんでも呼びましょうか。
 だいたい1軍首脳はこんな顔ぶれでどうでしょう。漫画的にもベンチが描きやすそうです。

 

 ついでに2軍も考えてみましょう。
 監督は立浪さんにお願いしましょうか。解説のほうが収入は上かもしれませんが、この人にはそろそろやってもらわないといけません。いきなりの1軍よりも、しばらくは暑い2軍でハングリー経験を重ねていただきたい。
 そして2軍コーチは、1軍に比べて基礎的な体力面、技術面の強化がメインになりますので、そういう練習を黙々と課せられる人が好ましいかなと思います。
 投手コーチでは職人肌の今中さん。ご自分はランニングとか大嫌いでしたから、投手の嫌がる練習はよく御存知でしょう。それをさらに効率的にやっていただけるのではないかと思います。もう一人、現在の小笠原コーチも補佐役として留任でいいんじゃないでしょうか。この人も現役時代は黙々と練習をした人です。
 打撃コーチは、こちらも体力強化に黙々とバットを振らせてくれる人ということで、井上一樹、和田一浩の二人。体力にかけては現役選手にまだまだ負けていない二人ですので、とことん練習に付き合ってくれるでしょう。
 同様に捕手コーチに中村武志さん。今はどこへ行ってるんでしょうか。韓国ですかね。近年、中日のキャッチャーでは一番練習した人だと思いますので、状況が許せばこの人を復帰させたいものですが。
 そして守備コーチは外野は早川、内野は辻の現在のコーチを留任。若手の時期に基礎をしっかり教え込んでもらいます。

 

 とまあ私の構想はこんなところですが、どうなりますか。
 いずれにしろ、現状は落ちるところまで落ちた感がありますので、大幅に入れ替えをして気分を一掃する必要があると思います。
 80周年はその良い機会だったと解釈して、新しいシーズンへ船出してほしいものですね。  

 

 

 

勝つ確率を上げよう     2016.7.15

 

 ペナントレースも前半戦が終わり、オールスター休みに入りました。
 ドラゴンズは現在4位。首位の広島とは12.5ゲーム差ですか。開きましたねー。追いつけるんでしょーか。
 チームの打率、防御率ともそこそこで特に悪いと言うほどではないですが、なんだかパッとしません。まあ、そこそこだから4位ということでしょうけど。

 

 谷繁監督のオーナー報告では「監督はスターになれ」とのオーナーからの注文があったとか。谷繁さんは選手時代から、そんなにスター選手というわけでもないですから、急にスターのオーラが出るというのは難しいでしょう。勝ち続けることで存在感を出していくしかないとは思いますね。
 それよりもスター性を望むのなら選手でしょう。他チームではソフトバンクの柳田、スワローズの山田、今年になってカープの鈴木と、驚異的な活躍をすることで、突然にスター選手が生まれています。そういう選手を作り出すことが、戦力的にも興行的にも大切でしょうね。

 ドラゴンズでそんな可能性のある選手というと誰ですかね。今、1軍にいる選手では、まず福田選手ですか。あの長打力は魅力的ですよ。現在、打率が.302でホームランが5本ですか。今季15本くらい行けませんかね。去年の平田選手が13本ですから、15本打てばもう主力ですよ。
 2軍でもスターの原石はゴロゴロしてますよ。今、目立ってなくても何かをつかむことで大化けすることもありますから、誰が出て来てもおかしくないと思いますね。

 一つ思うのは、ヒットになる場所へ打つという練習をしてるのかなということ。落とす場所を決めてそこへ打つという練習をしているチームもあると聞きました。福田選手のような長距離タイプは、どの方向へでも好きに打ってスタンドインでいいんですが、そうでない普通の打者ならヒットの確率の高いゾーンを狙う打撃ということも考えるべきだと思いますね。
 以前、ドラゴンズにいたパウエル選手は長距離も打てましたが、ライト前へポトポト落とすヒットが多かったですね。振り遅れのどん詰まりですが、追い込まれると、そこへ打ってヒットにしてました。
 また千葉マリン球場のように、打ち上げると海風に押し返されますが、スタンド上部の高さまでなら逆に風に乗って飛距離が出るということで、その高さのライナーを打った方がヒットの確率は高いわけです。ロッテの選手はそんなことを承知していて練習しているはずです。
 ただがむしゃらにバットを振るというのではなく、ヒットが多く打てる練習というのを工夫したらどうでしょうか。と、素人の私は思うんですが。

 

 投手陣に目を向けると、現在のところ先発は大野、若松、吉見、ジョーダン、バルデスが、まあそこそこ安定した投球をしています。これから6連戦が続くと、もう一人誰かが入らないと苦しいですね。小熊、小笠原、セプティモらがここまで先発していますが、誰か出てきませんかね。
 問題なのはリリーフ陣でしょう。どうもゲーム後半に失点する試合が多い気がします。9回の田島につなぐ前の7回、8回あたり、しっかり抑えると勝てた試合がありましたね。
 リリーフに負けがついた試合がここまで14試合。半分の7試合を勝っていれば星の数で14違うわけで、今ごろ貯金8で広島と5.5ゲーム差ですよ。そのくらいは出来たんじゃないかと思います。
 走者を出してはいけない終盤に、いくら球威があっても制球難の投手を出しては勝利の確率は下がるわけで、逆に球速より制球の良い投手の方が良いのかもしれませんよ。

 後半戦で広島に追いつくのは至難の業かもしれませんが、何が起こるか判りませんからね。奇跡に期待しましょう。期待するだけじゃなくて、勝つ確率を上げる努力は当然しなきゃいけませんけどね。  

 

 

 

春の宴と歴史講座     2016.6.8

 

 このところ少々行事が多くて忙しかったのが、やっと終了。通常のペースにもどって一息というところです。
 5月の末に小杁山フォーク会の春の宴ライブを開催しました。食事をしたあとに我々の演奏を楽しんでいただこうということで、当初はディナーにするつもりだったんですが、準備の都合上、サンドイッチとデザートという軽食に変更。それでもパンが自慢のお店ということで、おいしくいただきました。お客さんはメンバーの知り合いばかり25名ほどで、非常にアットホームな雰囲気の中で演奏させていただきました。
 私は歌よりもトークが忙しくて、終盤には声がかすれてしまいましたが、アンコールを含めて約2時間、18曲を無事歌い切りました。ご参加の皆様、ベルグのママさん、そしてメンバーの方々、皆さんお疲れさまでした。

 

 そして私は5月の中旬から4週連続で、江南市の生涯学習講座で「蜂須賀小六と尾張の戦国物語」という講座を行いました。
 昨年に出版した『卍曼陀羅』で書いた蜂須賀小六の尾張時代に焦点を当てて、信長や秀吉との関係やら、川並衆の活躍のことやら、地元江南市周辺が舞台の戦国物語を聞いていただきました。
 ちょうど会場の古知野東公民館の場所が蜂須賀屋敷跡に近く、これも何かの縁だろうと思いまして、講座の終了後に希望者だけで屋敷跡と宮後八幡社を見学にも出かけました。話だけでなく実際の現地に立つと想像力も膨らんで、皆さんの印象に残ったのではと思います。
(右は参加された渡邉さんのリポートを拝借。すばらしい!)

 

 宮後八幡社は蜂須賀屋敷の敷地内に当時からあったものですが、のちに阿波の藩祖となった蜂須賀家政が故郷を忘れがたく、社殿を新たに寄進したもので、現存する社殿もそのときのものだそうです。
 「武功夜話」の中にも、この宮後八幡社完成の時の話が書いてあって、これがなかなかいいんです。
 もう江戸時代が始まって二十数年たった寛永のころですが、参勤帰りで江戸から戻る途中の蜂須賀家政が、熱田で舟待ちの間に家臣三名を完成祝いに派遣しました。稲田氏、前野氏にゆかりの三人で、社殿に参拝の後、生駒屋敷に寄って帰るというのを、前野の子孫である吉田雄翟(かつかね、武功夜話をまとめた人物)が、ぜひとも前野屋敷にお立ち寄りくださいと懇願し、三人は前野屋敷を訪れるわけです。三人のうち二人は前野長康の弟、勝長の孫と曾孫で、もちろん初めて訪れる屋敷でしたが、先祖が生まれた場所を興味深そうに眺めたということです。

 尾張と阿波の遠隔の地であり、今生の別れとなるに違いなく、ぜひ一泊をと勧めましたが熱田で家政が待っているためにそれもできず、なごりを残しつつ出発。三人のうちもう一人は蜂須賀小六の重臣であった稲田稙元の孫で、帰路の途中、稲田屋敷跡を訪ねましたがもう跡形もなく、それでも地元の者二人が街道に出てお目見えを願い出ました。同行していた雄翟が「稲田ゆかりの者たちです」と言葉をそえたところ、稲田氏は二人に丁寧な言葉をかけたということです。一行は庄内川のたもとで別れ、尾張の者たちは遠い阿波の地で栄えている自分たちの縁者を誇らしく見送ったという話です。
 現代なら会いに行こうと思えばそれほど大変なことでもないですが、交通や連絡が不便であった時代だからこそ胸に迫る話だなあと思います。

 

 さて一服して、次は秋に開催予定の学習講座「日曜午後のフォークソングⅡ」の練習ですよ。
 ちょっと作業が遅れ気味で心配ですが、メンバーの皆さん、よろしく頼みますよ。

 

 

 

江南市史跡ツアー     2016.4.25

 

 昨日は「各務原市文化財を守る会」の御一行45名様を御案内して、江南市内の史跡を回りました。
 私なんぞは専門家でも何でもないのでそんな役を大丈夫かなと思いましたが、村国男依や蜂須賀小六といった小説を書いたときに調べたこと知ったことなどをお話しすればいいかなと引き受けました。
 村国男依の関係では音楽寺と村国神社(熱田社)、蜂須賀小六の関係では蜂須賀屋敷跡、前野屋敷、生駒屋敷跡などを回りました。

 

 村国神社は、残っていた棟札によると1558年に地元の豪族、青山新七郎が880年ぶりに再建したと書かれており、逆算すると678年に前身の神社は何かの理由で倒壊したことになります。880という数字がきれいすぎて信用できるか疑問ではありますが、事実とすればちょうど村国男依の時代に当たります。
 男依は672年の壬申の乱で活躍し、676年には死去しますので、褒美にもらった土地に建てた神社が、男依の死後、すぐに倒壊したということです。木曽川沿いの土地ですので、毎年のように川の氾濫はあったでしょうから考えられないことではありません。

 あるいは戦国時代にも、飛鳥時代にこの土地を支配した村国氏のことは知られていて、計算が合うように880という数字が出たとも考えられます。
 青山新七郎は蜂須賀小六に従った川並衆の一人で、初期の秀吉の鉄砲隊を指揮した人物です。何の変哲もない村の神社で、飛鳥時代と戦国時代が交錯するというのも面白い気がします。(写真は音楽寺です)

 

 一見何でもない寺や神社や墓で、さらに蜂須賀屋敷跡などはただの更地ですが、興味のある歴史ファンにとっては、わざわざ大型バスをチャーターして見に来ていただけるほどの価値があるのです。
 江南市も財政が厳しいのは判りますが、もう少し史跡の整備に力を入れると観光で来る人も増えるんじゃないかと思うんですが。犬山城を見たついでに蜂須賀小六の屋敷を見て行こうというルートになるでしょう、きっと。そうなると近くの飲食店などは大はやりで、五味八珍はえらいことになりますよ。

 まああんまり観光客が増えて街中が混雑するのも嫌ですが、遠方からいらっしゃる歴史ファンが、がっかりしないようなおもてなしはしたいものですねえ。
 ちなみに私、久しぶりに歩いたので靴底がはがれました。応急処置に輪ゴムをくださった文化会館の方、ありがとうございました。

 

 

 

臨戦態勢完了     2016.3.23

 

 いよいよプロ野球の開幕も目前となりました。
 ドラゴンズはオープン戦の成績は最下位タイですか。まあ、あまり気になりませんね。いろいろ試すことも多かったですから、勝敗度外視の選手起用もあったでしょう。
 ビシエドを始めとする新戦力や若手の成長度など、例年以上に楽しみな部分が多い今年のドラゴンズです。

 

 前回に開幕スタメンを予想しましたが、一カ月半たってほぼ見えてきましたね。
 ①センター大島、②2塁荒木、③ショート遠藤、④1塁ビシエド、⑤ライト平田、⑥レフト藤井、⑦3塁高橋、⑧捕手杉山、⑨投手大野、という感じでしょうか。
 大野との相性でキャッチャーは桂になるかもしれませんが、私は杉山を使いたいですねー。高橋がそこそこ結果を出しているのと、森野が低調なために、前回の予想とは3塁が入れ替わりましたが、ほかはだいたい当たりでしたね。まだどうなるかは判りませんが。

 

 投手の方も、私の願いどおりジョーダンが先発に入り、大野、ネイラー、若松、山井、ジョーダン、浜田達という先発陣のようです。山井と浜田達は調子が不安定で、早期に脱落の可能性もありますが、その場合は雄太、金子、小熊らにチャンスが回るでしょう。ルーキーの佐藤や福にもチャンスをあげたいところですがどうですかねー。どうしようもならない場合は吉見ということになりますが、それはなるべくシーズン中盤以降にしたいですね。
 心配なクローザーは当面は福谷になりそうです。このところは多少安定した投球で、このまま持続してほしいですが、ここが崩れると厳しい戦いになります。又吉、田島も昨年と比べて良くなったとも思えないので、福谷頼りの感じですね。岡田の調子が良さそうなので、彼を後ろで使うケースも出てくるかもしれません。ハイメが投げられないのなら、新たな戦力補強ということもあるかも。

 

 今年は球団創設80周年ということで、球団や親会社もかなり力が入っています。それだけ危機感も感じているということでしょう。60周年や70周年には、これほどいろいろやった記憶がないですからね。ナゴヤドームやナゴヤ球場の改修をはじめ、イベントなども数多く企画されているようです。
 月刊ドラゴンズ4月号の「画竜点睛」でも書きましたが、今年はファンも一層盛り上げて応援したいと思いますね。球団がファンの望む方向に力を入れるなら、ファンもそれに応えるということで良い循環が生まれると思います。ドラゴンズが元気がなくなって衰退しては、やっぱり淋しいですからね。

 ということで今季は少々ヨイショ気味に漫画を描こうかと思ったりしていますが、どうなりますか。とにかくドラゴンズ、頑張って久々の優勝を勝ち取ってもらいたいものです。
 私も新しい選手名鑑を買って、近日中に胃の検査を終えたら臨戦態勢完了です!

 

 

 

新生ドラゴンズを予想する     2016.2.7

 

 プロ野球の春季キャンプも始まりました。そろそろこのページも更新しないといけませんね。
 実は1月の中旬に更新しかけたんですが、保存に失敗して書いたものがご破算になりました。やはりこのページは2月からということのようです。

 

 さて今年のドラゴンズはどうでしょうか。創立80周年ということで、なんとしても優勝したいところです。3年連続のBクラスですから、Aクラス入りは最低条件でしょう。
 戦力を見てみると、課題だった長距離砲は新加入のビシエドがその役割を果たしてくれそうです。軸足に体重を残したまま、ほぼ上半身の回転だけでスタンドインする打撃フォームなので、手元までボールを引きつけられて変化球の見極めもできそう。長打だけでなく打率もそこそこ稼げる気がします。

 ビシエドをはさんで3番平田、5番森野というところが現状で考えられるでクリンアップでしょう。1、2番は足の速い大島、荒木、遠藤、亀沢らで組みたいですが、守備位置が重複するので、状態の良し悪しで交代ということになりますか。
 6、7番も藤井、高橋、ナニータ、エルナンデスらが考えられますが、外国人は枠の問題もありビシエドが確定となると、野手はあと1人でしょうか。投手の外国人とのからみもあるので、難しいところです。

 

 現状で私が開幕スタメンを考えると、①センター大島、②2塁荒木、③ライト平田、④1塁ビシエド、⑤3塁森野、⑥レフト藤井、⑦ショート遠藤、⑧捕手杉山、⑨投手大野ですか。
 荒木はインフルエンザで出遅れていますが、昨年に冷や飯を食った分、今年は起用してほしいですね。生え抜きで貢献してきた選手でもあり2000安打を達成していただきたいという願いもこめて、今年は応援したいところです。

 キャンプが始まったばかりで選手の成長具合はまだ判りませんが、今年は各ポジション争奪戦の様相です。捕手は松井雅、杉山、桂に木下、1塁はビシエド、福田、2塁は荒木、亀沢、ショートは遠藤、エルナンデス、3塁は森野、高橋、外野は大島、平田、藤井、松井佑、古本、ナニータ。誰が出てもそれほど力の差はないようなデッドヒートでしょう。

 

 投手のほうでは先発は大野、若松、山井、ネイラー、ジョーダン、佐藤でいきますか。
 ルーキーの佐藤はタイミングの取りづらいフォームなので、相手が慣れないうちに勝てば、交流戦明けまでは通用するんじゃないでしょうか。
 バルデスは中盤で捕まることが多いので、私はリリーフで使いたいんですが今年はどうでしょう。ほかにも吉見、雄太、八木、岩田もいるし、出てきてほしい若手もいます。ファンが驚くような新星が現れてほしいものです。野村、金子、浜田智に育成の岸本あたりにそんな予感がするんですが。
 クローザーはハイメの力量次第ですね。ダメならやはり岩瀬、福谷ということになります。

 まだキャンプも序盤で、これから実戦になって淘汰選別が始まります。若返った80周年の新生ドラゴンズがどんな布陣になるのか、今から楽しみです。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BACK NUMBER

2015  2014  2013  2012  2011  2010
2009  2008  2007  2006  2005  2004  2003  2002  2001  2000  1999  1998上期  1998下期

 

 


INDEX

 おれドラダイジェスト    おれドラ周辺記    単行本リスト    GOODS館

TOPICS    散文集    KAN'S GALLERY    FOLK世代は今日も歌う