<神仏習合>


知られざる古来の文化、神仏習合がここに


【 不動明王 】












【 神宮寺(お堂) 】





インド発祥の「仏教」が伝来したのは今からおよそ1500年前といわれていますが、
仏教が伝来するよりもずっと昔から独自の信仰である「神道」が日本にはありました

固有の信仰があったにも関わらず、仏教は日本人に受け入れられ、神道と融合をはじめました
日本人はその頃から異国の文化に寛容で、良いものは取り入れようとする民族だったようです

この融合が「神仏習合」です

神仏習合を示す現象として、神社に神宮寺が建てられ、仏像が祀られました
反対にお寺には日本の神が祀られました

「神社とお寺の違いが分からない」という声をよく耳にするのは、これが原因だったのです

この神仏習合は明治の時代まで続きました

時代のうねりが押し寄せる明治に神道と仏教を分ける動き(神仏分離)が起きました
神社から仏教に関するもの(仏像など)は排除されていき(廃仏毀釈)、
お寺からもまた、神道を感じられるものは排除されていきました

しかし、現在でも神仏習合の面影はいろいろなところに残っています
お寺に鳥居があり、神社に瓦葺(かわらぶき)のお社(やしろ)が数多く見られます

ただ、仏像をお祀りする神社はそれほど多くありません
幸いにして当神社では、廃仏毀釈の難を逃れた不動明王をお祀りしています
神仏習合を伝える全国的にも珍しい神社と云えます


お寺で神仏習合の面影を強く残し、神社と間違いやすいのが豊川稲荷です