精 巣 腫 瘍 発 覚 〜 手 術

2004年 5月24日(月)・・・発覚・・・かな?
仕事が終わって、帰宅。
お風呂に入って、体を洗っていた・・ん?・・右睾丸が、左に比べて、明らかに固いし、大きさが違う。
痛みは無いが、明らかに変型している・・・妻と相談をして、週末に、病院に行く事にした。
2004年 5月25日(火)
妻が、インターネットで睾丸について、調べている・・・
『お笑い2人組みの「T中さん」や、同じくお笑いトリオの「F内さん」が、同じような症状で、手術をしてるよ』(妻)
『TVにすぐ復帰してるから大した事無いんでしょう?・・・週末で良いよ』(俺)
2004年 5月26日(水)
妻は、インターネットで調べている内に、どんどん不安になっているようだ。
当の本人はと言うと、何処吹く風・・・気にしていない。
2004年 5月27日(木)
いろんなサイトを見ている内に、流石に不安が襲って来た。
え?何これ?癌なの?うそ?どうして?何で俺なの?え?・・・の、くり返し・・・誰か嘘だと言って・・・勘違いだよと言って(; ;)
2004年 5月28日(金)
心の中では、『絶対に平気だ。大した事は無い』・・・
・・・なんて、根拠の無い事を唱えて明日に備える事にした。・・・ん〜でも不安だ・・・
2004年 5月29日(土)・・・病院へ
地元(行田市)にも、病院は有るが、あえて熊谷の『S病院』に、行く事にした。
朝10:00に病院に付き、触手による診断、エコー診断後、『ん〜痛く無いなら9割がた悪性だと思います』(先生)
『は〜?悪性?なに?癌なの?そんな急に告知しちゃって良いの?(心の叫び)・・頭の中真っ白・・』
妻も呼ばれて、説明しているが、頭の中には入って来ない・・頭に響いているのは『9割がた悪性です』の言葉・・
腕には、点滴・・そのまま、CTの撮影、レントゲン撮影・・待ちに待たされて、再度診察室へ・・
『今の所、転移は無いようです。一日も早く摘出手術をしましょう。今日やりますか?』(先生)
『え?今日?今から?心の準備ができていない。1日下さい。』(俺)
『じゃあ、5月31日9:30までに来て下さい。入院の予約をしておきます。』(先生)・・と、考えがまとまらないうちに入院/手術の手続きまで終了してしまった・・。
今だ頭の中が真っ白だ。・・家に帰っても、『他の病院は?』『本当は違うんじゃないか?』とか考えてみても、『ぼー』としてしまい、考えがまとまらない。
2004年 5月30日(日)
家族会議、入院準備と、バタバタと過ぎた。
場所が場所だけにできる限り友達、知り合いには黙っていようと言う事になった。
入院生活は寂しいかもしれないが、そのほうが気も楽だ・・。
2004年 5月31日 (月)・・・入院
9:30入院の為病院へ・・外来で受付をし、入院病棟へ・・身長(173cm)体重(58kg)を計って病室へ案内されて入る。
・・ん〜やる事がない。もっと遅くても良かったのでは?と思いながらベットでゴロゴロ・・・
16:00に看護師に呼ばれて剃毛するため処置室へ。
剃るのかと思いきや、バリカンでガァーーと・・まーどっちにしても恥ずかしい・・・。
19:00に浣腸。明日手術のため、21:00以降は、絶食絶飲・・今日も熱帯夜だ・・蒸し暑い・・喉が乾いた・・まいった・・・
2004年 6月 1日(火)・・・手術
7:00に浣腸をして、昨日に続き絶食絶飲・・今日も暑い・・。
13:00手術着に着替えて待機・・手術室に搬送されて、下半身麻酔の為、背中に麻酔を打ち、13:30手術開始。
麻酔のせいか、物凄く寒い・・しばらくは、周りを見たり、麻酔の先生と話したり・・『メス』『クーパー』・・わぁーテレビドラマと一緒だー・・・
・・『終わりましたよ』の声で目を覚ます。いつの間にか寝ていたようだ。ショック!もっと聞いたり、見たりしたかった・・・えっ始まって45分しか立っていない・・その場で摘出した睾丸を見せてもらった。やっぱり腫瘍みたいな物が有る・・ショック!!
・・病室に戻って、安静に・・21時過ぎないと、水分も取れないそうだ。
今日も蒸し暑くて、喉がカラカラだ・・待望の21:00、氷の入った水を貰った。ウマイ!!
2004年 6月 2日(水)
傷口が痛い・・・寝返りをするのも、一苦労だ・・・
2004年 6月 3日(木)
寝ているのも飽きたが、動けない・・・自分で自分が情けない・・・
会社の上司が見舞いに来たが、痛くて対応も出来なかった・・・すみません・・・
2004年 6月 4日(金)
だんだん良くはなったが、動きがぎこちない・・・一つの動作に時間がかかる・・・
下半身麻酔のせい?か便が出ない。今まで無かった事だ。腸が動いていない?まー今便意があっても行けないけど・・・
2004年 6月 5日(土)
朝(11:00)の回診で、尿道を通して膀胱に入っていたカテーテル(ビニールチューブ)をとった。
これがまた、どう説明したら良いか・・なんとも・・固い物体が尿で押し出される?様な・・変な感じ・・
『今日から尿をトイレに設置してあるビニール袋に溜めて下さい』(看護師)・・ベットから起き上がるのも、歩くのもぎこちないが、頑張ります。
2004年 6月 6日(日)
朝の回診で、右下腹部外から右睾丸がなくなった袋に通っていたカテーテルを抜いた。(15cm位あったかも・・・)手術後に袋の中に血等が溜まるのを抜くそうだ・・・穴は自然と塞がるとのこと・・
2004年 6月 7日(月)
頑張って、病院内を散歩。歩き方がぎこちないが、寝ているよりましだ。
2004年 6月 8日(火)
朝の回診で、抜糸。一本一本引っ張って糸を切る。これが痛い!!
19:00摘出した睾丸の検査結果発表。
『やはり悪性でした。今の所転移等は見当たりませんが、血液中に癌細胞が流れているかも知れません。
早い時期に化学療法を始めたほうが良いでしょう。
3種類の抗癌剤を5日間投与。
3〜4週間クールダウンの期間を持ち、血液の数値が正常値に成るのを待ちます。
これを1クールとして、3クール行います。
後遺症として吐き気、白血球の減少、脱毛等が有ります。・・』(先生)
・・『やっぱり駄目だったか・・まいった(心の声)』・・
『分かりました、頑張ります』(俺)・・ん〜泣きたい気分(;-;)
2004年 6月 9日(水)・・・退院
色々と片付けなくてはならない事が有るので1週間の時間を貰い12:30退院。