正福院の湧水は、境内斜面右奥に水源があって材木で土砂の流出を止めています。水量は多く、樋で水槽に引き下方の客殿の地下に導き、墓地や他の水に利用しているそうです。
曹洞宗正福院は640年前の室町末期に起ったが、崖崩れで避難していた時代もあったようであるが、現在の正福院は約300年前の元禄2年当地に移転してきました。境内には当時の山本家の墓や樹齢300年の銀杏の大樹があります。
正福院のある仏向町の名前の起源は、正福院の住職「堯室」が初めて北条家を訪ねた折、出家の身で仏に向かうことのみが本意で何も願い事はないが、村里に仏向の2文字をもって名付けたいと申し出たことが名の起こりであるそうです。
正福院の湧水