子安浜は京浜急行子安駅から歩いて5分、浦島町と子安通1丁目の浜側です。子安と言うと、京浜工業地帯を形成する工場や倉庫ばかりが建ち並んでいる印象があります。しかし神奈川区をながれる入江川の河口には、そんな固定概念を覆すような昔ながらの漁師町風情が残っています。木の杭を立てて水面にせり出させた家屋や小屋が犇くように建ち並び、乗下船や水揚げ作業に便利な形となっている。どんな地方の漁港でも港湾整備が進んで整然としていますが、子安浜は時代の流れに取り残されたように、昭和庶民の湾岸の風情を残しています。古い木造住宅が密集し、傘を差して通り辛いような細い路地が家々の間を縫うように走っています。かって漁師町として栄えた子安浜では、貝やシャコを加工したり海水まみれの体を洗うため、井戸と生活が密着していました。共同井戸だけでも16の井戸が残っており打ち水や花の水やり、災害用と今も活用されています。なお、地図上に各井戸を表示しようと思いましたが、路地が迷路になっており場所の確定が出来ませんでしたのでご自身で探し回ってください。その際は不審者に間違われないように・・・。
まだまだ沢山の井戸が(16ヶ所)があります。(確認済)
子安浜の井戸群