東向山簗田寺(りょうでんじ)は閑静な森と豊かな湧水に恵まれた曹洞宗寺院です。簗田寺は、桶狭間の戦いで今川義元本隊の場所を知らせ織田信長から勲功第一とされた簗田氏の菩提寺です。開創は一千年前、当地に平貞盛公が「東香堂」を建立し、室町時代に上杉憲定公が「東岳寺」とし再興された歴史があるそうです。現在の曹洞宗に属するようになったのは、江戸時代の初め(寛永6年)に埼玉県越生の龍穏寺第二十一世、鉄春嶺大和尚を開山とし建立されたそうです。尚、現在の寺名「簗田寺」名の経緯や簗田氏とのかかわりは、簗田寺ホームページをご覧ください。この「簗田寺」は、参禅道場やコンサートなどの文化活動を活発に行っている寺院で、これまでに、ジョアンナ・ニューサムさんや巻上公一さん、トクマルシューゴさんなどが本堂で演奏しています。簗田寺の湧水は、真東に向くご本尊様の背に日本庭園があり、裏山からしみでる湧き水が池に注いでいます。この池が「龍王ヶ池」で、鶴見川源流の一つです。(汲むこと、飲むことは出来ません)
簗田寺(りょうでんじ)の湧水