トルコ~ギリシア 一人旅(2010.10.15-11.08)
 一度は行ってみたいエーゲ海の島々。飛行機を探していたらトルコ航空が安くて早いので、ついでにトルコも回ることにしました。チケットはTokyo→Istanbul Istanbul→Izmir Athens→Istanbul→Tokyoを購入し、ホテルはイスタンブール4泊とアテネ3泊だけ予約して後は向こうの天気と船の運行状況を見て決めることにして出発しました。
 エーゲ海は10月中旬からシーズンオフとなりフェリーも大幅に減便となります。結果的に飛行機を使ったりして、イスタンブール(4泊)エフェス(2泊)ボルドム(2泊)コス島(2泊)ロドス島(3泊)クレタ島(3泊)サントリーニ島(4泊)アテネ(2泊)メテオラ(1泊)です。エーゲ海は10月下旬でも日差しが強く泳げます。お陰ですっかり日焼けして帰ってきました。下の地図の赤線が飛行機、黒線がバス、青線が船の移動です。
10/15~19 イスタンブールは初日は晴天でしたが残りは雨が降って肌寒かった。初日に旧市街のブルーモスク(スルタンアプメットジャーミィ)、アヤソフィア博物館、地下宮殿、国立考古学博物館、トプカプ宮殿を見て回り、小雨の二日目は徒歩圏内のヴァレンス水道橋、スュレイマニエジャーミィ、グランドバザールを。イスタンブールの歴史は複雑ですね、東ローマ帝国の首都であり続け、オスマントルコ帝国の首都に代わって栄華が続き、人種も文化も融合されていますね。トルコ全体では遺跡の宝庫ですし、イスタンブールを除けば物価も安いし親日的いいところですが、日本語で話し掛けられたら、ガイドするとかオメガ買わないかとか、とにかく胡散臭いやつばかりですからはっきり「ノーサンキュ」と言わないと大変です。

地下鉄もありますが旧市街はこの市電で

ブルーモスクは美しい

靴を脱いで女性はヴェールで覆います。

とにかくすごい人数です

ローマ時代の教会は16世紀にモスクに

モスク時代に漆喰で塗りつぶされたキリスト

ローマ時代に作られた地下貯水池

ヴァレンス水道橋から水が引か宮殿の飲み水に

メドゥーサの首が印象的

考古学博物館、アレキサンダー大王の石棺

トプカプ宮殿のハーレム

華麗なスルタンと美女たちの住まい

市街を監視していた正義の搭

宮殿からボスポラス海峡の先のアジア側

金港湾の先は新市街

港近くで名物さばサンドのさば焼いてます。実はこれを食べたくて来ました。

さばとトマト、たまねぎにレモン汁が合うんですね 旨い

ざくろのフレッシュジュースも酸っぱさが旨い

遥かベオグラードの水を運んだヴァレンス水道橋

このモスクには何人は入れるんだろう?

羊のレバーとトマトを薄皮パンに包んで ケパブは癖になりますね
10/19~21 イスタンブールからトルコ第二の都市イズミルへ飛んでそこからバスでセルチュクへ。ここはエフェス遺跡への入り口の街です。エフェスはローマ時代の都市丸ごと遺跡として残っていて保存状態がいいですね。でも改修したせいか世界遺産には登録されていませんがこれだけの広大は遺跡は私が見た限りではポンペイには及びませんがシチリアのアグリジェントと同等です。
 イスタンブールを離れて晴天続きです、やはりエーゲ海ですね。

この先は古代の港です(標高15m)

港から大劇場へ大通りが結んでいます

図書館です

ローマ皇帝に捧げられた神殿

メインのクレスタ通り

クレスタ通りを一望します

遺跡から少し離れて聖ヨハネ教会跡

アルテミス神殿127本中残った1本の柱

家族総出で果樹(梨のようです)の収穫

ホテルの朝食は屋上テラスで、このホテルは安くて家族的です

チャイ 1TL(60円)3杯飲みました

薄切りラムをヨーグルトを和えて食べますがヨーグルトの相性ばっちり
10/21~23 セルチュクから港町ボルドムへバスで移動。著通のバスかと思ったら途中で乗り換えでした。チケットよく見たら「via Aydm」。時間は余分に掛かりましたがなんとか無事に夕方ボルドム到着。この街はリゾート地ですね。食事も含めてもうヨーロッパです、怪しいトルコ人は居ません。ギリシアのコス島へ渡る船は朝9時半発ですから1泊でもいいのですが2泊して港の反対側の高台まで行って夕日を堪能しました。

港内が満席で港外に停泊中のクルーズの先にギリシアのコス島が視認できます

ぎゅうぎゅうの港内

海は碧く澄んでいますね

聖ヨハネ騎士団が築いた城は仏、独、伊、英国と出身地別に塔があります

パン買って灯台へ向かっています 背後に城

灯台では間近に船が見れます。このクラスは貸切って近くの浜へ行くようです

高台から港、城と背後の町並み

日が沈むまで2時間も居ました

隣の港に停泊する船が夕日に映えます

30分歩いて港まで戻って

ホテルが経営してイタリアンでボルネーゼ

こんな感じです

これは到着した夕食のシーフードレストラン

店頭に並んだ魚を指差して焼いて

こんなレストランが海沿いに並んでます
10/23~25 ボルドムからギリシアのコス島へ船で1時間強ですが出国審査を受けて入国審査、パスポートにスタンプ。ここら辺は両国の島が点在してややこやしいのですしギリシアは一時トルコの統治され独立戦争を経てようやくギリシア共和国になりました。その後もトルコとの領土紛争が続きましたが第二次世界大戦を経て領土問題が解決。日本は韓国、中国と領土問題を抱えていますがトルコとギリシア間はフェリーで気軽に買い物に行ける近さで関係もよさそうです。
 コス島のコスタウンに2泊してもっぱら浜辺で日差しを浴びてました。レンタル自転車で自転車専用道をすいすいです。レンタルバイクもありましたね、国際免許があればバイクでもう少し遠出も可能でしたね。

ボルドムの港を出港

コス島は高い山がありますね

港はボルドムより静かで落ち着きます

カフェのビーチでジンライム飲みながら

海はきれいですね、泳いでる人居ます

翌日はレンタサイクルで

ここのビーチはほとんど人がいません
クルーズ船が客を待ってます
ラム肉にポテト、ライス、野菜、パン・・太ります
10/25~28 ロドス島へは高速船で2時間ですトルコとの国境沿いに進んでいきます。ロドス島について最初に思い浮かべるの中東を追われた十字軍の中で聖ヨハネ騎士団が前線基地を築いた島。15世紀の騎士団の堅牢たる城と街並みが旧市街にそのまま残っていますね。そして驚いたのは大型リゾートホテルがひしめいている・・・観光の島。今回は中心地ロドスタウンから40キロ南西のリンドスという遺跡の町へも足を伸ばしました。

ロドス島でも人気のリンドス アクロポリスの城壁

神殿は修復作業中です

見晴らしの良い高台です

眺めは雄大です

絶壁の下は紺碧の海

麓の街並みは白い壁

ビーチから見上げる神殿

買った水着に着替えて泳ぎ始めます

もう最高ですね

ロドスタウンの旧市街はいくつかの城門と城壁に囲まれてます

旧市街の広場周辺はお土産やとレストランが軒を並べてます

右は騎士団長の宮殿です

宮殿内の装飾品 ラオコーン

考古学博物館

有名なアフロディア(美の女神)像

港をぶらぶらしてたら海中展望船を発見

10€払って 海中のダイバーがえさを撒いて

魚が集まってきます、結構楽しい
トマトベースにズッキーニやセロリ、パクチーが入って美味しいスープ
マグロのソテーにオリーブオイルとレモンをかけたもの。ライスと野菜が付いてます

クレタへFocker50というプロペラ機でMinoan Airというクレタ島中心の小さな飛行機会社です
10/28~31 クレタ島のイラクリオへ飛行機で50分、すでに日暮れでバス乗り場を探すうちにタクシー乗り場を先に見つけて市街地まで4キロなのでホテルまでタクシーで、10€でした。旧市街のホテルなのでわかりづらい場所、タクシーにして良かったです。翌日は早速クノッソスの遺跡へ。洞窟に閉じ込められている牛頭人身のミノタウロスを退治するアテネの英雄テソッスと地元ミノス王の娘アリドリアの神話で有名です。アドリアをナクソス島へ置いてきぼりにしそこへディオニオス(バッカス)が現れて一目ぼれして・・この場面はティッツィアーノの絵画で有名です。

朝の散歩 港から灯台へ市街地が遠くに

クノッソス宮殿の遺跡です

修復されてます

発掘されて壁画や陶器・・全て博物館へ

博物館の修復された壁画・・この破片から良くぞここまで修復できたと感心します

街歩きは楽しいですね

シーフードサラダ(昼食)

羊のケパブ(昼食)

ブラウニー(チョコケーキ)をトッピングしたラズベリーのアイス

夜景を見に出かけたらお腹が漉いてきて、白ワインに小エビのレモンソース和えと骨付き子羊を

海面を彩る夜景はいいですね
10/31~11/4 クレタからサントリーニ島へは高速船で2時間ですがオフシーズンなので週2便。シーズン中ならさらにミコノス島へも足を伸ばせたでしょうね。というか事前にきっちり調べていればもっと効率よく回れたと思いますが・・・まぁこんなもんでしょう。この島は火山爆発で4つの島に分かれてしまいましたが、爆発前は幻のアトランティス島ではという説があります。とにかく西側(火山側)は断崖絶壁で街は全て絶壁の上ですから眺めが最高、夕日も素晴らしい。東側にはビーチがあっていい島です。ホテルは絶壁のもっとも海側で景色ばっちり4泊しました。

StudiosCaldera ホテルです

最北端の町 イアも綺麗です

夕陽は飽きないです

大型船が接岸できないので小型船で何度も客を運んでいます



夕日絶景 上は最後の夜に飲みに行ったカフェ

赤い岩肌のレッドビーチ

黒い砂のブラックビーチ

海水冷たいですが皆さん泳いでますね
ギリシアサラダ 羊のチーズがポイント
ギリシアのパスタはこしのないうどん?

こちらもやわらかい

お土産の廃材に描かれた絵を風景に合わせて

いわしをオリーブオイルで熱しチーズをかけてたっぷりのレモンで。シンプルで美味しい

右のマッシュルームとズッキーニのリゾットは絶品、米が長い
11/4~6 アテネまで50分で到着。早速地下鉄でホテルへ向かいますが、車内にお金をせびる人たちが・・・。外国人には言葉が通じないので通り過ぎていきますが地元の人にはしつこく話しかけてます。それで5€札くらいをあげてますね、これでは働く意欲なくなっちゃう?イスタンブールもそうですがアテネも夜は薄暗くなるべく出歩くのは避けたほうがいいですね。やはり島とか小さな町が安全ですね。予定が変わってアテネ観光は1日だけなのでアクロポリス神殿、古代アゴラ、ゼウス神殿、アクロポリス博物館、国立博物館と徒歩で回りました。現金が少ないのでスーパーでカードを出したらパスポート提示を求められあいにくホテルに置いてきたので渋々現金を。怪しい男の見えたかな?

古代アゴラ博物館内

古代アゴラ内博物館石柱の廊下に彫像がずらり

古代アゴラ テセウスの神殿


古代アゴラからみたアクロポリス

遺跡を囲むように市街地が広がっています

パルテノン神殿は修復作業が永遠に続いてます

ツアー客がどんどん押し寄せてきます

イロド・アティコス音楽堂は現役です

エレクティオン

ティオニソス劇場

新アクロポリス博物館からの全景

ゼウス神殿の遺跡の柱の間からアクロポリス

国立図書館

国会前の無名戦士の墓の二人の衛視が左右の持ち場を30分毎に交代します

交代するのに儀式に則り10分掛かります

考古学博物館 馬に乗る少年

ポセイドンのブロンズ像

アフロディアとバンと息子のエロス
11/6~7 アテネから1泊2日のバスツアー(英語ガイド)に参加。アテネ市内のホテルを1時間かけて回って乗客を拾い9時出発。デルフィには12時前に到着し、ここで日帰り組みと1泊組(デルフィ博物館見学は無し)のコースに分かれます。こういうのしっかり聞いてないと大変ですね。同じ組のマレーシアのカップルに確認してなんとか逸れずにミテオラに向かうバスの乗り込みました。夜7時半にホテルに到着(ホテルはFirstクラスとツーリストクラスに別れてます・・・当然ツーリスト)。翌午前中にミテオラの岩山の上の修道院を見て回りました。11世紀から続く修道院が岩山の頂にあります。すごいですね、007の撮影もされたとのこと、是非皆さん機会があれば行って下さい。
 ミテオラから帰りアテネ市内に30分遅れで到着しましたがフライト時間まで2時間しかないでタクシーに乗りたかったのですが、現金が8€しかないのでバスで。何とか1時間前に到着して無事乗れました。アテネ発21時40分、イスタンブール乗換えで0時50分発。成田までは空いていたのでCAから好きな場所に移っていいと言われ3席使って横になって帰りました。最後までラッキー!!!!!

立派なバスです

デルフィの遺跡入り口

アポロンの神殿

デルフィはアポロンのお告げを受けて国家の指導者がそれに従い行動していたという。神々しいです、伊勢神宮を思い浮かべました



朝6時半からホテルのあるカランバカを散策



英語圏の方は会話が成り立たないのでアジア圏
マレーシアカップル、中国教授と弟子

ルサヌ修道院
ルサヌの先にアギオスニコラウス修道院が見える
ルサヌ修道院

ルサヌ修道院

右がヴァルラーム、左の陰にメガロメテオロン

ヴァルラーム修道院のズーム

アギオスニコラウス修道院

奇岩の宝庫です



アギオスニコラウスから眼下の風景

カランバラに戻り昼食

カランバラ

カランバラ