イタリア(ローマ、ナポリ、シチリア 一人旅(2012.11.01-24)
 十勝での生活も10月で終わり、12月からの郵便局のバイトまで間があるのでぶらぶら一人旅することにして、行く場所は以前行ったことがあるイタリアです。11月は寒いので暖かい南へを目指しローマ(4泊)→ナポリ(7泊)→シチリア(11泊 メッシーナ、タオルミーナ、アグリジェント、パレルモ)と回りました。相変わらずのんびりきままな旅です。
ローマは3度目です。今回は教会のカラヴァッジョ(S.M.デル・ポポロ、サンタゴスティーヌ、サン・ルィージ・ディ・フランチェージ)を見ること、まだ行っていない美術館(マッシモ宮国立博物館、カピトリーニ美術館、国立コルシーニ宮美術館、ドーリア・バンフィーリ宮美術館)、そして余った時間に2度目のヴォルケーゼ美術館(予約無しで大丈夫でした)、バルベリーニ宮国立古典絵画館へ。サンピエトロ大聖堂にも2度試みましたが長蛇の列(500m以上)で諦めました。
テルミニ駅周辺のホテルに泊まりましたが、予約したところはトイレが壊れているというので他のホテル?一般集合住宅の一室を改造した部屋で鍵が3ヶ(建物、フロアーの一角、部屋)持たされて・・でもWifiが使えないといったら直接Lanケーブルを1階から3階まで引いてくれました。

ヴァチカン周辺、この日は20度を越える汗ばむ陽気で子供たちが水遊びしてました

ヴェネツア広場のヴィットリア・エマヌエーレ2世記念堂(イタリア統一を記念、この孫がテレビで人気者、Tシャツにプリントされて売られてます)

ヴェネツア広場からコルソ通り方面(真っ直ぐ行くとポポロ広場へ)

ナヴォーナ広場、ネプチューンの噴水

旧ユダヤ人地区、地元の人が多い

S.M.デル・ポポロ教会のカラヴァッジョ3点。1ユーロ入れると3分電灯が付いて明るくなります。大勢で見ているのでコイン投入口に居る人が1ユーロ入れてくれます。

サンタゴスティーノ教会のカラヴァッジョ「巡礼の聖母」、他にもラファエロの「預言者イザヤ」も。

S.M.ソプラノ・ミネルヴァ教会、ロマーノ「受胎告知」
ナポリ市街は、丘の上の見晴が良いサン・マルティノ美術館とサンテルモ城、旧市街のドゥーモ、サンセヴェーロ礼拝堂「ヴェールに包まれたキリスト」、ピオ・モンテ・ディッラ・メゾリコルディア教会(カラヴァッジョ「慈悲の七つの行い」などを見て回りました。ナポリ旧市街や駅周辺は綺麗でなく治安も悪そうでしたが7泊もすると慣れてきて車道を渡るのも問題ありません(というかほとんど信号が無い、あっても歩行者は無視)。

旧市街は日当たりが悪く狭い路地の窓には洗濯物が

山の手お高級住宅街は整然と

テルモ城から旧市街を

ナポリ港とヴェスヴィーオ山

サンタルチア方面
ローマ、ナポリと喧騒の都会の中で1週間過ごしたので静かな場所でのんびりしたくなりました。天気も良さそうなので20キロほど離れた郊外の港町ポッツオーリからナポリ湾に浮かぶ近くて小さい島プローチダへ渡りました。
シーズンオフでフェリーの便数が少なくて2時間ほどポッツオーリで船の往来や釣り人の様子をぼんやり眺めて、40分の船旅で島へ着きます。そこから歩いて小高い修道院へ上ると船着場と反対側のコッリチェッラの浜が見下ろせます。この景色を見るためにこの島へ来たようなもんぽですね。
その浜へ降りてリストランテで昼食兼夕食をリッチに2時間かけました。白ワイン、魚貝類のスープにスパゲッティ、レモンのドルチェ、カプチーノです。

ポッツオーリの港

プローチダ島の港

港の反対側コッリチェッラの漁港

漁港前のレストランでのんびり

高台の修道院
ナポリから北へ30キロほど離れたカゼルタ宮殿に行きました。
ナポリは紀元前はギリシア都市の所領→ローマ帝国→ノルマン人→フランス・アンジー家→スペイン→フランス・ブルボン家→19世紀末(明治政府より遅れて)統一イタリアの変遷を重ねていて、混沌とした街並みもここに起因するのでしょう。
そのブルボン家が18世紀にヴェルサイユを模して作った宮殿がカゼルタです(世界遺産にも登録)。宮殿内部よりよりも続く王宮庭園、そしてイギリス庭園に魅せられました。特にイギリス庭園は紅葉樹、黄葉樹も見られ緑の芝生と青空と木々がマッチしています。庭園をぶらぶら歩いて4時間過ごしました。

王宮庭園入り口の客待ちの馬車

2キロ先から客を乗せた馬車越しの王宮

イギリス庭園「松が多いです ローマ街道沿いに日よけに傘松が植えられたそうです

広い庭園にはほとんど人がいません

紅葉している木もあります
ナポリ湾を南下してソレント方向にあるヴェスーヴィオ火山の噴火で共に埋没したエルコラーノ(溶岩)とポンペイ(火山灰)の遺跡を見て廻りました。エルコラーノは面積が1/4ですが溶岩で埋没したため発掘は大変だったようですがその分保存状態が良いようです。
今日も晴天でヴェスーヴィオ山が綺麗に見えますし、朝は4枚着込んで出かけたのが半袖2枚でも暑いくらいです。
エルコラーノはこじんまりして人も少なく(日本人は見かけません)いいですね。ポンペイの帰りでも是非寄って欲しいです。
ポンペイは観光地ですからツアー客も多く、私も暫く日本語ガイドを聞きながらツアー客に混じって歩きました。

エルコラーノの全体 背後に溶岩の上の現在の住宅が見えます

2000年前の街並みが

ポンペイ最大の見所 秘儀荘のフレスコ画

秘儀荘越しのヴェスーヴィオ山

保存状態の良い 大劇場
イタリア本土最後の日はナポリから南東へ100キロ下ったペストゥム(紀元前6世紀のギリシア神殿の遺跡)とアグローポリの海岸へ出かけました。空は青いです。神殿の遺跡も青い空と緑の木々に囲まれて機嫌よく迎えてくれます。そしてティレニア海の空も青く夕暮れも雲とハーモニーを奏でています。そして白ワインにこの土地で育った水牛の絞りたての乳で作ったできたてのモッツァレッラチーズが最高です。
高台の城跡から見るアクローポリの海岸線

海岸から城跡方面に沈む夕日

ペストゥムの空は青く済んでいます

ギリシア神殿
ナポリから6時間かけてシチリアのメッシーナに渡りました。BS-tvで見たように列車が2分割されてフェリー内の線路に滑り込みました。
メッシーナのホテルは1泊なのでちょっと贅沢に4☆でナポリやローマの倍の値段です。港に面した部屋で目の前が灯台でその先は本土の灯りが見えます。メッシーナに泊まった訳はここの州立博物館でカラヴァッジョとアントネッロ・ダ・メッシーナの絵
を見るためです。

ホテルの部屋から見る灯台とイタリア本土の夜景

ドゥーモの金ぴかの聖母子

カラヴァッジョ「ラザロの復活」

カラヴァッジョ「牧者の礼拝」

アントネッロ・ダ・メッシーナ「聖グレコリウスの多翼祭壇画」
タオルミーナはイタリア屈指の保養地で海を見下ろす高台からエトナ山が正面に見える風光明媚な観光地です。レストランも多く贅沢をしてしまいました。
タオルミーナからさらに上の丘の上のお城と更にその奥の500mの岩盤の上の街カステルモーラへ歩いて行きました。
朝は日差しも強く半袖1枚です。半ズボンもあれば良かったのにと思うほどでいい汗かきました。エトナ山は雲に隠れていますが見下ろす町並みと背景の海、眺望はすばらしいです。
翌日はイソラ・ベッラという小島のある海岸まで降りてみました。海岸沿いのホテルやレストランは全て休業中で散歩している数人の方と出会ったぐらいです。

夕日を浴びるギリシア劇場

富士山と同じ高さのエトナさんの夕焼け

高台から見下ろすタオルミーナの街とギリシア劇場

500m断崖絶壁の街 カステルモーラ

カステルモーラから見下ろす海岸線

カステルモーラから見下ろすイゾラベッラ

カステルモーラから見下ろすの城

イゾラベッラの美しい海岸線

タオルミーナの中心街から横道にそれると

広場前のレストラン

猫が食事に付き合ってくれました
タオルミーナからカターニア経由でバスを乗り継いで5時間かけてアグリジェントにたどり着きました。ちょうど日暮れ時で海に沈む夕陽を撮ることができました。
アグリジェントの神殿は晴天に映えますね。どの写真も青空をバックに美しいです。アグリジェントのギリシア神殿の保存状態は世界屈指、ローマ、アテネにも引けを取らず、その広大な緑の敷地と海を臨む立地は素晴らしいです。2年前にシチリアのシラクーサで知り合ったクロアチアのご夫婦に何故アグリジェントに行かないのかと言われ、今回の旅行の目的でもあります。それをこんな晴天で見られたから大満足です。街に戻って遅めの昼食を頂きホテルでシャワー浴びた後にライトアップされている様子を見に行きました。19時まで人は少なく野犬がウロウロしていて怖いですがとても綺麗です。

アフリカ方面に沈む夕日

旧市街の階段上のレストラン

アグリジェント市街をバックにオリーブに囲まれた考古学地区

ヘラクレス神殿の列柱 青いシャツの人分かりますか?

オリーブの実を機械で揺らして落としてました

コンコルディア神殿(紀元前450年)

ヘラの神殿は120mの丘の上

ヘラの神殿から見るコンコルディア神殿

野犬が2匹吼えてます

先にカップルが歩いているので心強い

端のヘラの神殿では誰もいません、怖いです
アグリジェントから列車で2時間でシチリア州の州都、人口60万のパレルモは大都会です。
モンレアーレは10キロほど西の高台にある街で大聖堂にはモザイク画で描かれた中央のキリストと左右に旧約・新約聖書にちなんだモザイク画が並んでいます。そしてこの教会で結婚式が行われて私も暫し参列したりして1日過ごしました。
翌日はバスで20分の港町・保養所のモンデッロへ。
最終日は、Trapani(トラーパニ) パレルモから2時間 シチリアの西端でイタリア本土よりアフリカに近い街で地中海マグロ漁の基地だそうです。
23日にパレルモから飛び立ちローマ経由で成田に24日昼に着いて、都内のサウナで汗流して、髭そって、着替えてそのまま高校の同窓会へ直行です

モンレアーレ シチリアの典型的な街並みです

パレルモ市街を見渡せます

大聖堂のキリストのモザイク画

結婚式が始まります 少女たちが集まってきました

花嫁の父から新郎へ

外では赤いフェラーリ前で記念撮影

未来のカップル 可愛いですね

新郎新婦が教会から出てフェラーリに乗り込みます

モンデッロは夏を除けば静かな漁港&住宅地

ホヤ?剥いて中身を取り出してました

澄み切った空、海、砂浜にたたずむ人影

トラパーニ 人もまばら

50キロ先はアフリカ チェニジア

24日成田から同窓会へ直行
 食事はホテルの朝食+2時頃遅めの昼食+ホテルでワインというパターンで過ごしました。パスタうまいですね。ピザも肉も魚も前菜もイタリアはうまい。日本料理、中華料理、イタリア料理これだけあれば他は無くても十分です。
前回も食べたリストランテ・アマルフィのトマトソースとモッツラレッラチーズのスパゲッティ(ローマ・ヴァチカン)

魚介のスパゲッティ。やはりアサリとムール貝でした(プルーチダ島)

シチリア名物 いわしのぺンネ(タオルミーナ)

バジルのペンネにたっぷりパルメザンチーズ(タオルミーナ)

サーモンのパスタ(mezze maniche rigate 大きい穴の開いたショートパスタ) (タオルミーナ)

いわしのスパゲッティ タオルミーナより生のいわしをふんだんに使ってさすがパレルモ

なすのトマトソーススパゲッティ(パレルモ)

イカ墨スパゲッティ 生のイカと肝たっぷり濃厚な味です(パレルモ) 

ボンゴレ、にんにくたっぷりで貝汁がパスタに良く絡んでいてうまい (トラーパニ)

ラザーニャ(平麺にひき肉とチーズをトマトソースで絡めて焼いてます) ナポリ・サンタルチア

魚介のリゾット (アグリジェント)

定番のピッツァ・マルゲリータ(トマトとモッツェレッラチーズ)
(ナポリ)

アンチョビとオリーブのナポリ・ピザ(アグローポリ)

ピザとデザートとビール ランチセットです(ポンペイ)

牛肉薄切りロール(中身はパン粉とチーズ) (パレルモ)

ラムステーキは上にトマトとモッツェレッラチーズが乗ってレモンを絞ってジューシー (パレルモ)

マグロのソテー マグロはもちろん地物で冷凍じゃない(fresh)
(トラーパニ)

アサリとムール貝のワイン煮(プルーチダ島)

茹でたタコのサラダと冷えた白ワイン

エビのサラダ (タオルミーナ)

前菜4種 時計右回り ベッカフィーコ(パン粉と松の実・・をイワシで包んだもの)、ナス、しいたけ、もうひとつ野菜系(カルチョーフィだと思う) (パレルモ)

シチリアサラダ(ツナ、干しいちじく、干した大根、オリーブ)にバルサミコ酢とオリーブオイル(タオルミーナ)

ハムとモッツァレッラチーズを揚げたアランチーニ
(アグリジェント)

水牛の絞りたての乳で作ったできたてのモッツァレッラチーズ

レモンのドルチェとカプチーノ、レモンの酸味が少なくて美味しい (プルーチダ島)

食後のエスプレッソが癖に気分はイタリアーノ

ピスタチオのジェラード(ポンペイ)

ストロベリーヨーグルトのジェラード(ローマ・ヴァチカン)

キューイのジェラード (モンデッロ)