八重山諸島(07.10.9〜18) 那覇(1泊)、西表島(5泊)、黒島(2泊)、石垣島(1泊) 
 初めて訪れた八重山諸島は、石垣島(石垣市)、与那国島(与那国町、ドクタコトーの島)、それ以外の島(竹富町)で成り立てっています。竹富町の役場は石垣島にあります。それは、八重山諸島の航路はほぼ全て石垣から発着していて20分から30分程度で結ばれていて八重山の中心地だからです。那覇から石垣に来たときは田舎と思えましたが、西表から見た石垣は都会でした。地元の人は買い物は石垣まで出かけて行きます。。高校は石垣にしかありません。でも、石垣に人とお金が集まり、石垣に泊まって、石垣から各島へのダイビングやカヌー、観光ツアーへ日帰りで行き、石垣でお土産を買って帰る観光客が多く、各島にはゴミしか残らないという不満も鬱積しているようでした。
西表の滝とカヌー
 西表島は海以外にもマングローブの川、その川に流れ落ちる滝、そして450mほどの山々の自然があります。マングローブは海水と淡水が混じったところに自生する木の総称名で、そのマングローブの川をさかのぼるカヌーが面白そうです。今回は北部の松浦湾からヒナイ川をカヌーで上るピサイナーラの滝、西部の白浜港からカヌーで船浮湾を横断して行く水落の滝、そして浦内川河口から遊覧船で上り、遊歩道を歩いて行く、マリュドゥの滝、カンビレーの滝を訪れました。

松浦湾からヒナイ川のいり口にサギの群れ。

干潮でマングローブの根がはっきり

2kmほど上ったところで下船、ここから山道を40分ほど上りピサイラーナの滝上に。

前日の大雨で水量が今年一番、口の辺りが松浦湾、お腹の辺りがヒナイ川です。

上から54m下の滝つぼで水遊びしている人たちが見えます。上から見るとかなり怖いです。

山道を下り、滝つぼを目指します。水がはじけて、かなり寒い。

一人がライフジャケットを着て飛び込みましたが、私はパスです。若さの違いか?

帰りはのんびり下ります。30度以上ありますが風が心地よいです。

ガイドさんに写してもらいました。周りはマングローブです。

サキシマキノボリトカゲとクワガタ

緑のトカゲ        サキシマスオウノキ

巨大なしじみ

白浜港から別のツアーが出発していきます。この日は風が3mほどで、皆さん海を避けて川に行くようです。

私は、ガイドの藤縄さんと二人で勇猛果敢に海を目指します。行きは追い風、5km漕いで水落川の河口に入ります。

この狭い川にも滝見物のクルーザ船が入ってきます。小さなカヌーはマングローブにしがみ付きやり過ごします。

大型船をやり過ごしマングローブを眺めながらのんびり進みます。

目的の水落の滝。カヌーでこの滝ノ下をくぐり水浴びしました。

昼メシを取るため、船浮の近くの浜に上陸。カヌーの中に昼食の材料が入ってます。

藤縄さんがお昼の準備をしている間、私は浜でひたすら貝殻拾い。

完成したナポリタンを頂きます。藤縄さんは1泊2日の離島ツアーもやっているそうです。惹かれます。

コーヒーのために焚き火を。彼は多摩から大阪の奥さんと移住、子供二人。

西表最後の日は浦内川を遊覧船で登り、軍艦岩から遊歩道を45分ほど上り滝見物です。

展望台から望むマリュドゥの滝、上にカンピレーの滝が見えます。

更に上流にあるカンピレーの滝
海と空

北部住吉の人の居ない浜。でも岩陰で読書しているアメリカ人夫婦がいました。ここでシュノーケルでお魚さんと遊んでました。

ここでも貝殻拾い。美しい浜です。

夕日を待っている二人連れ。でも雲が厚くて夕日は見れません。

翌日も住吉の浜。快晴で雲がきれいです。

ここでもシュノーケルで。

つい雲を撮ってしまいます。

船浮地区の裏にあるイダの浜。とて静で美しい浜です。次回はここでのんびりしたいですね。

旅館のヘルパーのエミちゃん。松本から来て7月以来居ついているそうです。

運動会の昼休みにみんなで貝殻拾い

黒島からみる夕日、右が西表、左にパナリ

黒島の船着場付近で民宿で一緒になったコダマさんと釣り

手のひらサイズのカサゴみたいさかなが結構つれました。
民宿と町並み
 最初に那覇のホテル1泊、最後に石垣のホテル1泊。間に西表島の北部の住吉の民宿「さわやか荘」2泊、西部の白浜の「金城旅館」3泊、そして黒島の民宿「みやよし荘」に2泊です。それぞれ特色があります。
 那覇は大都会ですが、一歩わき道に入れば昔の民家が佇んでいます。国際通りの横にある市場付近のアーケード街は観光客相手に活気があります。
 西表の住吉地区は戦後の引き上げ者の人たちが開拓した地域で、高台の農村地域です。さとうきびやパイナップル畑が続いています。近くには星砂の浜や月が浜などがあり、民宿や洒落たペンションも多く見かけます。私が泊まった民宿にもデラックスルームがありカップルが3組宿泊していました。初めての八重山ですが、遊びは民宿に頼めば、カヌーツアー、ダイビング・シュノーケルツアーなど紹介してくれるので心配いりません。私はここでピサイナーラの滝を巡るカヌーツアーを申し込みました。
 白浜地区は道路が通じる最西端の漁港で、ここから船浮への定期船が出ています。船浮小中学校でちょうど運動会があると聞き、宿の女将さんに誘われて見学(参加)してきました。83周年と歴史がありますが生徒は中学1小学3の4名。ここでもテレビ「瑠璃の島」(隣の鳩間島)同様に里親制度があり、本島から生徒を受け入れて学校を存続させているそうです。地区には50名の住民、運動会には近隣集落から200名、合計250名も参加して楽しい運動会です。
 黒島は西表島の南東にありますが一度石垣島へ戻って乗り換えなければいけません。住民220名、牛3000頭、牛は昼夜放牧され、半年余りで神戸や松坂に出荷されブランド牛に育てられます。さんご礁が隆起した島で川も無く平坦な島で井戸を掘ると海水。お陰でマラリヤが流行せず各島から避難し一時は5000名が住んでいたそうです。ぱなり島というダイビングスポットが近く、牛とダイバーの島ですね。

那覇の中心地と古い民家が残る壷家地区、右は小中学校でどこにもシーサーが屋根に。

公設市場付近の商店街と赤や青のブダイ

さわやか荘 2Fはカップルのデラックスルーム

夕食はシンプル、そばとゴーヤチャンプルも


周辺はパイナップル畑、墓は立派です。

白浜港前の金城旅館


食事は豪華、刺身も朝港に上がったものを使い、女将自慢の凝った料理もあります。(イプラチャーという珍しい刺身も)


朝、上げた網から魚を選別し余ったのは近所の人がもらってました。海がめが引っかかり、捌かれて食用にされたそうです。

西表のターミナル港にポスターが貼られ島内から人が集まりま、無料の船が出ます。

立派な入場門(女将さんとヘルパーさん)と4人の生徒。準備は地区民全員で。

テントには250名の参加者、海上保安庁からも4人。教室には生徒の机が2ヶ、先生は8人。

歴史がある民宿。客は一人旅ばかりで65歳の1ヶ月滞在、45歳勤続20年休暇取得者などなど。無料自転車が宿泊者の足です。

食事はシンプルです。泡盛は飲み放題、オリオンビール250円、カップ麺150円。


民宿オーナーの親父さんが興に乗って三味線で民謡を。集落は石垣で囲まれ牛が放牧。郵便局は島の生命線でしょうか。
沖縄料理、そば三昧
 沖縄そばはそば粉を使わない小麦粉で作った麺でラーメンに近い。スープはかつおをベースに地域によって特色があるようです。麺によって種類あるそうで、八重山そばは丸く、沖縄本島そばは平麺で本島北部やや縮れ麺、他にも宮古そば、久米島そばなどあるそうです。また一般的な3枚肉以外に使う具材によってソーキ(軟骨付)そば、ラフティ(角煮)そばやヤギそば、いのししそばなどもありました。方言も島々で異なるように麺にもそれぞれの文化が色づいてます。

那覇の第一牧志公設市場の食堂。
メニューは沖縄料理がずらり。

西表島の一般的な八重山そば。メニューにヤギそばもありましたがご主人にチャレンジすると聞かれ腰が引けました。

石垣島の港で食べた八重山そば。巨大な器に入れてくれてますが味はさっぱりしてます。

オリオンビールにミミガー(耳)と島豆腐(固くしまっていてチャンプルーに合います)

西表西部のの船浮の運動会で振舞われたいのししそば。いのししの皮も入ってました。


石垣島の港近くの沖縄料理屋で最後の晩餐。
島豆腐、ゴーヤのサラダ、マグロと泡盛一合。

平めんの沖縄そばと島とうがらしを泡盛に漬けたコーレーグース。これがそばに合います。

運動会では200人分のそばを、この大きな鍋で作ってました。麺は湯で麺で湯を通すだけ。


仕上げはソーメンチャンプルー。太目のソーメンをチャンプルー(炒める)したもので気に入ってます。
お土産
 土産は食料はまとめて石垣島で買いました。
お菓子は色々試食して4ヶ。べにいもたるとが人気でした。昔からの塩せんべい、ちいすこうも仲間に。
 生鮮品は石垣の公設市場でまとめて購入し宅配便で。沖縄そばの材料にもずく、豚たんの燻製、ミミガー、てんぷら、お麩、塩など。帰宅した夜に早速
八重山そばと麩チャンプルーを作ってみました。いけます。
 妻には西表で買ったマングローブのお揃いのTシャツ、娘にはディゴの実で作ったストラップ。




石垣で買ったお菓子

石垣公設市場で冷蔵土産をまとめ買い

西表のマングローブ柄のTシャツと拾った貝殻

早速家で八重山そばと麩チャンプルー、ミミガー試食