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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

11・23全学連第52回定期全国大会の圧倒的成功かちとる
(998号5面)

 〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍を実現せよ

 全日本学生自治会総連合は、11月23日、第52回定期全国大会を開催し、圧倒的成功をかちとった。大会は、朝鮮反革命戦争の危機が煮つまり、階級決戦が切迫するなか、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍を一丸となって実現していくことを確認し、円谷委員長を先頭とする確固たる新執行体制を打ち立てた。全学連は、新執行部を先頭に、新たな飛躍の戦取に向かって勇躍決起する。革命的学生運動解体攻撃を打ち破り、反革命革マルをせん滅し、右翼ファシストを撃滅し、野田連合政府打倒・日帝国家権力解体へと進撃する。

本大会の位置と任務を提起

 全学連第52回定期全国大会は、大会実行委員会による断固たる開会宣言で開始された。
 まず、大会の位置と任務が提起される。大会実行委員会の同志は、〈大恐慌時代―大失業時代〉〈戦争と革命の時代〉に凝縮される今日の時代性格を明らかにしたうえで、「現下の階級攻防をめぐる革命的学生運動の任務と闘いの指針を確立しよう」「この間の全国学園での展開の総括と教訓を共有し、その地平と課題を鮮明にして、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍を実現しよう」「2011年〜2012年の闘いを全国学生の最先頭で担う中央執行体制を確立しよう」と鮮明に提起した。

 次に議長団に、明治大、九州大の学生が選出され、「定期大会の成功のために奮闘する。議事への集中と活発な議論を呼びかける」という就任あいさつをもって、議事が開始された。

 最初に、闘う諸団体からの連帯のあいさつを受ける。全国寄せ場交流会の仲間は、「山谷労働者を先頭に、宮城県地域連合労働組合とともに、被災労働者人民への現地支援活動を行なってきた。アブレや野垂れ死にの攻撃に対し、全国寄せ場で越年・越冬闘争をやり切り、国家や資本家にやり返していく。ともに闘おう」と訴えた。

 革命的部落解放戦線の同志は、「狭山闘争は正念場を迎えているが、『三者協議』に幻想を抱くことはできない。〈差別裁判糾弾、階級裁判粉砕、国家権力糾弾・打倒〉の旗幟を鮮明に、狭山闘争の勝利に向け全力で闘う」とあいさつした。

 革命的「障害者」解放戦線の同志は、「全障連の歴史的地平の革命的継承・発展をかけ、全国『障害者』解放運動共闘会議の結成に向け進撃する。全国には約6000人の学生『障害者』がいる。学生『障害者』の組織化を進め、全学連の飛躍をともにかちとる」と発言した。

 日朝連帯活動者会議の同志は、「昨年の延坪島砲撃事件を受けて強まる朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕しよう。『在特会』など右翼ファシストによる在日朝鮮労働者人民への差別主義・排外主義襲撃を許すな。日朝連動するプロレタリア革命に向かって闘おう」と訴えた。

 「本土」で沖縄人民解放闘争を闘う仲間からは、「〈基地・沖縄〉の再編・強化を粉砕する。普天間基地解体・名護新基地建設阻止闘争の爆発をかちとる。普天間基地への垂直離着陸機『オスプレイ』の配備を阻止する」との発言を受けた。

 全国反戦の同志は、「全世界労働者人民の決起と連帯し、革命的反戦闘争の大爆発を切り拓こう。南スーダンへの派兵阻止に起ち上がろう。戦争と抑圧への青年労働者の怒りを組織し、全学連とともに階級闘争の最先頭に立って闘いぬく」と発言した。

 反安保労研全国センター幹事会は、「帝国主義労働運動・『連合』や『全労連』の敵対・制動を突破し、階級的革命的全国統一センター建設に向け全力で闘う」とあいさつした。

 最後に革命的労働者協会の同志が、「『アラブの春』でも、欧州のゼネストでも、米帝足下ウォール街の闘いでも、青年・学生が真っ先に起ち上がり、闘いの先頭に立っている。日帝足下で澎湃たる革命的学生決起の時代を切り拓くことはまったく可能だ。今こそ全学連運動の飛躍を実現しよう」と提起した。

 続いて革命軍からのアピールが読み上げられる。「革命軍は、非公然―非合法体制をさらに打ち固め、爆取―破防法弾圧を打ち破って、革命的武装闘争の飛躍を闘い取る。軍事中枢にゲリラ戦パルチザン戦を叩き込み、権力闘争の本格的飛躍を戦取する。革命軍のゲリラ戦闘に続け」という熱烈なアピールだ。これらのあいさつ、アピールに、会場には早くも熱気が満ちる。

闘いの指針示す議案提起

 次は議案の提起だ。まず、「第一章 世界大恐慌爆発情勢の煮つまりと日本階級闘争における決戦の切迫」として情勢が提起される。第1に、「〈大恐慌時代―大失業時代〉の到来」として世界経済について、第2に、「拡大・激化する国際反革命戦争」として、中東、朝鮮を焦点とした国際反革命戦争について、第3に、「全世界労働者人民の死闘決起」として、国際階級闘争の現局面について、第4に、「日本階級闘争における決戦の本格的切迫」として国内の政治過程と階級情勢について、第5に、「教育・学園をめぐる情勢」について、鮮明に示された。

 昼食をはさんで午後からは、「第二章 〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍をかちとれ」と題して、このかんの全学連運動の総括が提起される。第1に、「被災労働者人民支援」「大震災を口実とした『有事体制』形成粉砕」「福島第一原発事故弾劾―すべての原発の廃止」を軸に、新歓以降の組織化を進めてきた東北大を先頭にして、各大学で学生を組織し被災労働者人民への現地支援活動に決起すべく奮闘してきたことや、新歓、大学祭を焦点に組織化を進めてきたことの総括が提起される。第2に、「〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍に向けて」として、2006年の臨時全国大会で確立された〈戦時下の新たな革命的学生運動〉基調の展開をめぐる一段の総括がなされ、「世界各地の闘いで、青年労働者と学生が陸続と決起し、闘いの組織化には、ツイッターやフェイスブックなどが縦横に駆使されている。こうした闘いに応え、日帝足下においても、澎湃たる革命的学生決起の時代を切り拓いていかねばならない」と提起された。

 最後に、「第三章 野田連合政府打倒・日帝国家権力解体からソビエト権力樹立・労働者政府樹立へ」と題して、方針が提起される。まず第1に、「革命的学生運動の戦略的課題」として、蜂起に連続する権力闘争の本格的飛躍、反革命革マル解体・絶滅戦、ファシスト撃滅戦、蜂起の組織陣形の構築の四点が提起される。第2に、「革命的反戦闘争を基軸に、戦争とファシズムに対決する戦略的政治闘争の最前線に立つこと」をはじめとする「革命的学生運動の任務」が提起された。第3に、「2011年〜2012年階級攻防の集中課題」として、「中東反革命戦争の拡大を打ち砕き自衛隊の派兵―参戦を阻止すること」、「朝鮮反革命戦争突撃粉砕の革命的反戦闘争の大爆発を実現していくこと」、「普天間基地解体・名護新基地建設阻止の闘いを切り拓くこと」、「被災労働者人民への現地支援を貫徹すること」の4点が提起され、第4に、「闘争方針」として、各領域・各戦線をめぐる当面の闘争方針が提起された。会場には、2011年冬期から2012年の激闘への決意がみなぎる。

各地区の闘いを熱く報告

 大会の議事は、選管選出に続いて各地区報告に入った。〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍を目指したこの間の各地区・各大学での具体的な取り組みについて報告され、方針と決意が次々と表明される。

 まずは、被災労働者人民支援の先頭に立ってきた東北ブロックだ。「大震災の発生によって、東北大でも震災から2ヵ月近く経った5月6日に学部ごとの入学式が行なわれた。これ以降、社会思想研究会などは、川内北キャンパスで被災地支援や反原発の講演会をかちとってきた。被災地の学生運動の第一の課題として、被災労働者人民支援に決起する学生の組織化を強力に進めていく」と決意を表明する。

 北関東ブロックの同志は、「宇都宮大では、大学当局が『官製ボランティア』を組織し、被災地支援活動を規制・管理下に置くなかで、学生が自ら考え、行動する支援活動を組織し現地支援に決起した。また反原発と反戦を一つに結び付けて新歓闘争と大学祭をやりぬいた。当局による学生運動圧殺を許さず、宇大学生運動を前進させる」と発言した。

 首都圏ブロックは、「千葉大では、大学当局―学生支援課やガードマンが規制をいっそう強めているが、これを跳ね返して精力的に新歓・大学祭に取り組んできた」「明治大では、大震災の影響で新歓オリエンテーションが4月末になるなか、新歓闘争を展開し、御用大学祭『第127回明大祭』に対しては、明大学生会中執・学苑会中執が弾劾情宣をやりぬいた」「駒沢大も、学内では公認サークルでさえも学生部への申請がなければポスターを貼ることも、ビラをまくこともできない状況が強いられている。創意工夫をこらした活動を展開し、闘う学生を残らず組織していく」と報告と決意を述べた。

 北陸ブロックは、「福井大当局による学生への統制・規制をはね返し、反戦・反原発で、新歓と大学祭を闘った。『原発銀座』とも称される福井の地において革命的学生を圧倒的に組織していく」と発言した。

 関西ブロックは、「関西大では、当局による規制・管理の強化に抗し、『障害者』解放運動、被災労働者人民支援を軸に、新歓と大学祭を闘った。あらゆる回路を駆使し執着力をもって、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の飛躍を関大からかちとる」と報告と決意を述べた。

 中四国ブロックは、「徳島大を軸に全学連戦士の輩出を全力でやり切っていく。新たな学館をめぐる攻防を革命的学生運動の飛躍へ向けた絶好の好機ととらえ、ボックス剥奪を許さず、文連の強化、学生の組織化を進めていく」と発言した。

 九州ブロックの同志は、「九州大では、大学当局が体育系の御用団体を指名して、新歓時の文化系サークルのガイダンスや九大祭実行委員会を仕切らせるなど、学生自治会運動の地平の破壊を強化している。こうした攻撃に抗し、『障害者』解放運動、被災労働者人民支援を軸に、新歓や大学祭での独自の企画をかちとっている」と報告した。

 最後は、沖縄からの特別報告だ。「10月23日に反帝―国際連帯全国統一行動を、現地の労働者・学生の決起で、普天間基地解体をかけたデモとして闘いぬいた。こうした闘いに沖大生を大胆に組織し、沖大学生運動の再建をかちとっていく」と熱い報告と決意を述べた。

 各地区報告の後、議案の採決が行なわれた。議案は、代議員の圧倒的な賛成で可決された。
 いよいよ、全学連の先陣をきって闘う新中央執行委員の選出だ。選管が、立候補を届け出た学生の所属大学と氏名を一人ひとり読み上げていく。闘志あふれる全学連戦士たちが次々と紹介される。採決の結果、代議員の圧倒的賛成で新中執が選出された。議事を無事終えた議長団がその任を解かれる。

 ただちに場を移して第1回中執会議がもたれ、ほどなくその結果が大会に報告される。役員人事の発表に、割れんばかりの拍手と歓声が起こる。円谷委員長を先頭とした新執行体制が、ここに確立したのだ。

 新執行部を代表して円谷委員長が決意表明に立つ。「激動の情勢下、学生は闘う場所を求めている。今こそ〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を全面展開させ、闘う学生を一人残らず組織し、全学連運動の巨大な戦列をつくりあげよう。中央執行委員会は、2011〜2012年階級攻防の激闘の最前線に立つ。ともに闘おう」と決然と決意を表明した。大会の成功を全員で確認し、最後に円谷委員長の音頭でシュプレヒコールとインターナショナル斉唱を行ない、大会をしめくくった。

 全学連は、定期全国大会の勝利を力に、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉の一大飛躍に向かって進撃する。すべての闘う学生は全学連の真紅の旗の下に結集せよ。

〈新三役人事〉

委員長  円谷 直樹(徳島大)
副委員長 杉浦 啓 (明治大)
副委員長 上山 薫 (九州大)
書記長  長谷川 隆(東北大)