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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2011-2012年福岡日雇い越年・越冬闘争への参加―協力を呼びかけます (997号8面)

 すべての日雇い・野宿の仲間たち!その闘いに心を寄せるすべてのみなさん!

 おれたち福岡・築港日雇労働組合(福日労)は、「ひとりの野垂れ死にも許さず、生きてやりかえす」ために、きたる12月31日から、明治公園を拠点に、福岡日雇い越年・越冬闘争に取り組みます。そのために11月27日、「2011-2012年福岡日雇い越年・越冬闘争実行委員会」を結成しました。「実行委員会」のもと、成功に向けてともに奮闘されるよう呼びかけます。

 3月11日の東北・関東大震災における地震や津波、さらには福島第一原発事故によって、多くの労働者人民の命が失われました。多くの人々が家を失い、仕事を失い、被曝に苦しんでいます。「震災解雇」や「被災による倒産」などで仕事を奪われた労働者は、10万人をはるかに超えています。これらの被害は、大企業の利益のためのインフラ整備や原発施設を優先し、人々にとって本当に必要な災害対策が放ったらかしにされてきた結果、引き起こされたものです。「天災」ではなく「人災」です。このような労働者人民の苦しみをよそに、国会では莫大な利権を生む「復興特需」をめぐって政治のかけひきばかりが行なわれ、大資本も巨大な利潤を求めてこれに群がっています。こうした大資本の利益のための「復興」など許してはなりません。労働者自身の手による支援の取り組みが重要です。

 現在、民主党主導の野田政府は、「復興増税」に加えて、消費税率の10パーセントへのアップなどの大増税を狙っています。社会保障費の削減もおし進めています。さらには、大資本の利益のための「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)への参加も推進しようとしています。これは農業の解体だけではなく、製造業を中心に中・小・零細企業をつぶし、労働者にも激しい競争と大失業を押しつけるものです。

 日雇い・野宿の労働者には、ますます厳しい状況が強いられています。朝の暗いうちから築港の寄せ場に立って仕事を探しても、求人業者がまったく来ない日が続きます。行政は、生活保護の受給条件を緩和して、この3年間弱で3100人余りの日雇い・野宿の労働者に生活保護を支給したかと思えば、今度は「生活保護費が予算を圧迫している」と称して、急激な生活保護の締め付けに入っています。その一方で、「体が動くうちは仕事がしたい」「働いて生活したい」という日雇い・野宿の労働者の大多数の声には、一向に耳を傾けようとはしません。

 こうしたなかでわれわれは、日雇い労働者を野宿―野垂れ死にへと追いやる資本と行政に対する反撃の基礎を、築港寄せ場での週2日の朝の机出し―労働相談に置き、ケタオチ業者による賃金の不払い・未払い、労災もみ消しや暴力などを許さず闘いぬいてきました。福岡市に対しては、毎週の「木曜行動」をとおして、「仕事をよこせ」と迫ってきました。厚労省の出先機関である福岡労働局に対しても、「公的就労対策事業の実施」を要求し、「築港に職安の窓口を作り、仕事紹介を行なえ」と迫っています。さらには、反戦の闘いにも積極的に取り組んできました。昨年の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による韓国・延坪島への砲撃を契機に、朝鮮反革命戦争の危機が一気に煮つまり、いつ戦争が勃発してもおかしくない状態が続いています。こうしたなか、8・9長崎反戦闘争や築城基地での座り込み闘争、佐世保への米原子力空母入港を許さない闘い、日出生台演習場での九州最大規模の演習阻止の闘いなどに起ち上がってきました。

 これらの闘いをひとつにし、日雇い・野宿の仲間の団結の輪を一層広げ、強固にうち固めていくべく、越年・越冬闘争に取り組んでいきたいと思います。すさまじい失業と暴虐な戦争、大増税を押しつける資本家とその政府との熾烈な攻防の年となる2012年に向かって、ともに闘いぬいていこうではありませんか。

 今われわれは、全力で、アブレ地獄と厳しい冬の寒さに立ち向かっていかねばなりません。新たに野宿を強いられる仲間たちも増えています。慣れない野宿生活の身には、とりわけ冬の寒さは応えるものです。日雇い・野宿の労働者の団結をさらに打ち固め、その力をもって、ますます厳しくなる資本と行政による凍え死に・飢え死に・野垂れ死にの攻撃から、仲間たちを守りぬいていかなければなりません。野垂れ死にの攻撃にさらされているすべての仲間を明治公園に結集させ、ともに力を合わせて、熱気あふれる越年・越冬闘争を実現していきたいと思います。ここで形成した団結で、新しい年を迎え、資本、政府―行政にやり返していこうと思います。

 ニセ「福日労」=ゴロツキ組合は、今年もまた、「年越し酔いどれ祭り」をやろうとしています。最低限の生活を強いられている生活保護の仲間たちから、毎月万単位でカネをむしり取ることを「組合活動」と称してやっているこの腐った連中には、一刻も早く消えてもらわねばなりません。2011-2012年福岡日雇い越年・越冬闘争の大成功を勝ち取り、1月4日には、福岡市役所に対する「仕事よこせ」の大デモをやりぬいていきます。すべてのみなさんのご参加・ご協力を強く訴えます。

■2011-2012年福岡日雇い越年・越冬闘争要綱
期間 12月31日(土)〜1月2日(月)
会場 明治公園
主催 2011-2012年越年・越冬闘争実行委員会
■資金カンパは、次の口座にお願いします。
西日本シティ銀行・県庁前出張所
 普通0179704「福岡・築港日雇労働組合」まで
■物資の支援をお願いします。
米、調味料、大釜、冬物衣料、日用品、寝具、テント、トラック、発電機など

2011年12月
福岡・築港日雇労働組合
(連絡先)092-263-8632

〈編集部責任転載〉