反戦・全学連、陸自練馬駐屯地正門前と花小金井駅頭で闘う
10月29日、東京都は小平市、西東京市、武蔵野市、小金井市との「東京都合同総合防災訓練」を都立小金井公園を中心に行なった。「東京都合同総合防災訓練」は「防災週間」にあわせて8月28日に予定されていたが、3月11日の東北・関東大震災を受けて、警察・消防・自衛隊などの関係機関が災害対応を継続中であること、東北・関東大震災での対応を反映させるためなどの理由から延期されていた。当初は東京都と小平市との合同訓練となっていたが、西東京市、武蔵野市、小金井市も加え、その規模を拡大して計7500人が参加して行なわれた。
東京都の「合同総合防災訓練」には、例年、陸上自衛隊練馬駐屯地の第一師団の部隊が大量に参加している。加えてファシスト都知事・石原が強引に推し進めた在日米空軍横田基地の部隊も参加して行なわれている。今回、陸自第一師団は、バイク部隊、ヘリ部隊、装甲車などを投入し、横田基地の米軍は陸自と連携し、ヘリでの輸送訓練を行なっている。
反戦・全学連の部隊は、練馬駐屯地からの「防災訓練」出動を阻止し、首都内乱鎮圧の拠点・練馬駐屯地を解体する闘いに決起した。陸自練馬駐屯地は、首都圏を含めて関東一円を管内におさめる第一師団の司令部を置き、内乱鎮圧を存在意義とする第一普通科連隊を擁する首都内乱鎮圧部隊の拠点だ。
午前6時45分、陸自練馬駐屯地正門前に登場した部隊は、「自衛隊の治安出動訓練粉砕」の横断幕を広げ、「自衛隊の治安出動訓練粉砕」「自衛官は治安出動を拒否せよ」「自衛隊主導の防災訓練粉砕」「朝鮮反革命戦争粉砕」とシュプレヒコールを叩きつける。われわれの登場を予想した自衛隊は、入口の鉄柵を閉め、車止めを置いて対抗し、ビデオカメラを回している。警視庁公安と署轄の練馬警察は執拗に妨害してくる。これを一蹴し、断固とした闘いを貫徹しぬいた。
次は「東京都合同総合防災訓練」に対する闘いだ。
午前8時30分、反戦・全学連の部隊は、「東京都合同総合防災訓練」の主会場である都立小金井公園直近の西武新宿線花小金井駅南口に登場する。「自衛隊主導の『東京都合同総合防災訓練』を粉砕するぞ」「地域末端からのファシズム大衆運動形成を粉砕するぞ」「差別主義・排外主義攻撃を粉砕するぞ」とシュプレヒコールが駅頭にひびきわたる。駅前は「防災訓練」に参加するグループの集合場所にもなっている。そうした人や駅前を行き交う労働者人民にビラが手渡される。充分にビラを撒ききり、最後に再度シュプレヒコールを行なってこの日の行動を終了した。
自衛隊の治安出動と戦時体制構築を粉砕せよ
1923年関東大震災時に当時の政府が真っ先に行なったのは、戒厳令布告と軍隊の出動である。そして、「流言・飛語」による朝鮮人大虐殺を軍隊が率先して凶行した。3月11日の東北・関東大震災においても、自衛隊10万人が動員され、在沖米海兵隊が「トモダチ作戦」を展開し、主要幹線道路を封鎖し、全国から寄せられる物資の搬入を阻み、政府の情報統制を担ったのだ。
「防災訓練」のもう一つの目的は、地域末端からファシズム大衆運動を形成していくことにある。「防災訓練」には地域から町内会、企業から自主防災組織などが多数参加する。関東大震災時においては、町内会、青年団、消防団などが、自警団として組織され、それらが差別主義・排外主義にまみれ、軍隊、警察とともに朝鮮人大虐殺を凶行したのだ。差別主義・排外主義煽動を粉砕し、ファシズム大衆運動の形成を粉砕しよう。
くり返すが「防災訓練」とは、自衛隊の治安出動訓練であり戦時体制構築のための訓練である。
「防災の日」である9月1日、午前9時から10分間、警視庁は東京都内97ヵ所で「防災訓練」の一環として大規模交通規制を行なった。「パトカーや救急車などの緊急車両の通行路を確保するため」という名目の下での全面的な交通規制だ。環状7号線の20の交差点と国道16号の4つの交差点において、都心方向への車両をすべて通行禁止とし、都県境12交差点においても双方向車両通行禁止とした。こうした訓練は、都心へ流入する車両を通行禁止とし、あるいは都心から流出する車両を阻止するというもので、まさに首都封鎖―戒厳体制、戦時体制形成のための訓練である。訓練には、警察官とボランティア合わせておよそ2500人が動員された。
朝鮮反革命戦争突入の危機が、一触即発の危機として立ち現われている。朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の爆発をかちとろう。この攻撃と一体となった反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃を粉砕しよう。活性化する「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などのファシストを撃滅しよう。 |