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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・23御堂筋を戦闘的デモで席巻 〈大阪〉 (994号2面)

 新町北公園で集会が成功

 大阪では10月23日、大阪市西区の新町北公園における集会と御堂筋デモとして、反帝―国際連帯闘争が闘いぬかれた。北陸、関西、中・四の内戦勢力が新町北公園に集まり、青ヘルメット・青ゼッケンで身を固める。

 正午、10・21闘争実行委員会の仲間が司会に立ち、集会が開始される。「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「野田政府打倒!」「被災労働者人民支援!」。シュプレヒコールが鳴り響く。はじめに、司会の仲間から本闘争に寄せられた連帯メッセージが読み上げられ、一つ一つのメッセージに大きな拍手が送られた。

 続いて、全学連中央執行委員会の同志と全国反戦の同志が、連帯あいさつに立つ。
 全学連中央執行委員会の同志は、「名護新基地建設の攻撃が吹き荒れている。名護新基地建設を許せば、そこから中東や全世界に米軍が出撃し、朝鮮反革命戦争の出撃拠点にもなる。絶対に許してはならない。全学連は、武装決起する全世界の労働者人民と国際連帯し、革命的反戦闘争の大爆発を実現する」「日帝は『新防衛大綱』で『動的防衛力』を打ち出し、『専守防衛』を最後的に解体し、自衛隊の野放図な海外派兵に突き進もうとしている。野田政府は日米安保を『基軸中の基軸』と位置付け、『武器輸出三原則』見直しなどをもくろんでおり、すさまじい勢いで朝鮮反革命戦争に突撃している。全学連は、野田政府打倒・日帝国家権力解体の今秋期階級攻防の最先頭で闘いぬく」「来る11月23日、全学連第52回定期全国大会を開催する。秋の大学祭闘争で革命的学生を一人残さず組織化しぬき、全学連大会の圧倒的成功をかちとり、革命的学生運動の巨大な隊列を建設する」と熱烈に訴えた。

 全国反戦の同志は、「世界大恐慌爆発情勢のもと、帝国主義は支配の延命をかけ、アフガニスタンやイラク、パレスチナの反帝武装闘争を圧殺し、中東全域の反革命再編を貫徹しようとしている。中東―アラブ諸国労働者人民の反帝武装闘争と連帯し、中東反革命戦争粉砕の闘いに全力で起ち上がっていこう」「朝鮮反革命戦争の危機がますます高まっている。危機にあえぐ日帝にとどめを刺し、ソビエト権力樹立・労働者政府樹立をかちとるのか、それとも、朝鮮反革命戦争とファシズムへと雪崩うつのか、われわれ内戦勢力の闘いが問われている。反戦青年委員会は、反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義攻撃を打ち砕き、反革命革マル・右翼ファシストを撃滅し、日帝の朝鮮反革命戦争突撃を全力で粉砕する。自衛隊のソマリア沖派兵、南スーダンPKO派兵を阻止し、普天間基地解体・名護新基地建設阻止をかちとる」として、本闘争の最先頭で闘うことを明らかにした。

 連帯あいさつの後は、基調提起だ。10・21闘争実行委員会の仲間がマイクを握り、基調を提起する。「反帝―国際連闘争の課題の第1は、中東反革命戦争を粉砕することだ」「課題の第2は、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくことだ」「課題の第3は、野田連合政府打倒・日帝国家権力解体の闘いに総進撃することだ」として、本闘争の課題が鮮明に示され、圧倒的な拍手で基調は確認された。

御堂筋を戦闘的デモが席巻

 次は、決意表明だ。
 はじめに、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間からだ。「8月の完全失業者数は、276万人だった。しかしこれには、岩手・宮城・福島の3県は含まれておらず、さらに、多くの日雇い・野宿労働者なども含まれていないという数字のごまかしがある。5月のデータでは、潜在失業者数が470万人、『ワーキングプア』の労働者が800万人という指摘もある。今こそ、『仕事よこせ』の闘いをすべての労働者の闘いとして、大きく前進させていこう」「俺たち『釜ヶ崎労働者の会』は去る10月5日、大阪府に『仕事よこせ』の申し入れ闘争を闘った。しかし、大阪府は財政難を口実に、『高齢者特別清掃』の仕事の拡大や54歳以下の釜ヶ崎労働者への公的就労事業の確立をやろうとしない。厚生労働省も『失業対策事業はしない。民間求人にまかせている』の一点張りだ。このままでは『緊急雇用創出事業』も来年3月で打ち切られる。全国の寄せ場労働者は団結を強め、『仕事よこせ』の闘いを爆発させよう」。

 続いて、全障連で闘う仲間は、「『政策決定に参加できる』として『障がい者制度改革推進会議』に入った部分は、民主党中心の政府にしがみついているが、資本家のための政府に参画して得られるのは、介護事業者などの資本の利益になる政策の実現であって、『障害者』差別の解決では決してない。全障連が歴史的にかちとってきた差別糾弾闘争を復権させる以外に、『障害者』差別をなくす道はない。全障連の歴史的地平を継承・発展させ、『障害者』差別糾弾闘争を闘える新しい全国組織=全国『障害者』解放運動共闘会議の結成をかちとる決意だ」と決意を明らかにした。

 最後に反安保労研広島県センターは、「ギリシャでは労働組合がゼネストを闘い、史上最大規模の反政府デモがうちぬかれている。米帝足下でも、反格差デモが広がっている。帝国主義による戦争、貧困や飢餓の強制に抗して闘う全世界労働者人民と階級的に連帯するものとして、本日の反帝―国際連帯闘争を闘おう」「被災地に厳しい冬がやってくる。今こそ労働者人民自身の手で、被災労働者人民支援をやりぬこう」「増税や公務員労働者への賃下げ・合理化を許さず、搾取と収奪を強めて資本を救済する野田政府を打倒し、日帝国家権力を解体しよう」「12月11日、反安保全国労働者研究交流集会を開催する。『連合』・全労連を突破する階級的革命的全国統一センター建設をかちとるべく、今秋の闘いを進める。ともに闘おう」と訴えた。

 すべての決意表明を終え、いよいよ御堂筋デモに出発だ。「全世界労働者人民と連帯して闘うぞ!」「自衛隊の海外派兵を許さないぞ!」「原発の廃止をかちとるぞ!」「日帝の核武装を許さないぞ!」。シュプレヒコールをとどろかせながら、青ヘル部隊は御堂筋に打って出る。日曜日とあって、多くの労働者人民が注目する。青ヘル部隊は、約1時間にわたり御堂筋を席巻し、元町中公園を終着点に、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。