須崎公園で決起集会
10・21闘争実行委員会が主催する10・22福岡集会は、市内博多区の須崎公園・野外音楽堂を会場にして、労働者・学生の大結集で闘われた。
時折強い風と雨が襲うあいにくの天候にもかかわらず、集合時刻の正午には、多くの参加者たちが集まっている。築港労働者をはじめ日雇い・野宿の労働者たちは、福岡・築港日雇労働組合(福日労)が用意したカレーライスで腹ごしらえをして、闘いに備える。集会開始を前にして、音楽堂のステージには横断幕と旗が林立し、座席は青ヘルメットで埋まり、会場には熱気がみなぎる。
午後1時前、司会を務める実行委員会の仲間が登壇し、一帯に響くシュプレヒコールで集会を開始する。司会の仲間は、「明日には東京、大阪、沖縄の地でも、闘う労働者・学生によって統一行動が取り組まれる。全国の闘う仲間たちと固く結びついて、反帝―国際連帯闘争をやりぬこう」と、力強く提起した。
最初に福日労の仲間が、統一行動に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージを代読する。参加者は、すべてのメッセージに熱心に聞き入り、全国の様々な闘いと連帯・結合して闘う決意を強めていく。
続いて連帯あいさつだ。
全学連の同志は、「全学連は、ベトナム反戦闘争以来毎年この時期に、全国の闘う労働者人民とともに10・21闘争を闘いぬいてきた。本日の闘いも最先頭で闘う。中東反革命戦争粉砕、朝鮮反革命戦争粉砕、野田政府打倒の闘いの先頭に立つ。被災現地支援、すべての原発の廃止、日帝の核武装阻止を闘う東北大社思研の学生とともに闘いぬく。11月23日には、第52回全学連定期全国大会を開催する。朝鮮半島情勢が急速に緊迫するなか、〈蜂起に連続する権力闘争の本格的飛躍〉〈蜂起の組織陣形の構築〉を早急に実現すべく、ともに全力で闘いぬこう」と発言した。
反戦青年委員会の同志は、「中東でも、ギリシャ―欧州でも、米帝足下でも、労働者人民の実力決起が澎湃と沸き起こっている。帝国主義の延命を許し、戦争と抑圧を続けさせるのか、労働者階級が生きるため、未来をつかむために帝国主義の支配と資本制生産を終わらせるのかの決戦の時が迫っている。日帝足下のわれわれも猛然と起ち上がる時だ。一握りの大資本家を延命させるために、朝鮮反革命戦争と大増税に突き進む野田政府を打倒しよう。労働者階級の国境を越えた団結を築き上げるべく、日帝足下から革命的反戦闘争の爆発を切り拓こう。反戦青年委員会は今秋の激闘を最先頭で闘いぬく」と、熱くあいさつした。
天神中央公園まで戦闘的デモ
次は基調報告だ。実行委員会の仲間は、はじめに、10・21闘争を闘う歴史的・今日的意義を明らかにした上で、2011年の反帝―国際連帯闘争の位置と任務について、第1に「アフガニスタン・イラク―中東労働者人民の反帝武装決起と連帯し、中東反革命戦争の拡大を打ち砕こう。日帝の中東派兵―海外派兵の拡大を粉砕しよう」、第2に「反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―反共・排外主義煽動を打ち破り、朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕しよう」、第3に「戦争と大増税、被災者切り捨てと原発推進に突き進む野田連合政府に徹底対決し、政府打倒・日帝国家権力解体へ進撃しよう」と、鮮明に提起した。基調は圧倒的な拍手で確認された。
集会の最後は決意表明だ。まず福日労の代表が登壇する。「福日労は、反戦と『仕事よこせ』の闘いを2つの柱にして、組合活動を行なってきた。毎週木曜日には、福岡市役所に対して『仕事よこせ』の声をぶつけてきた。今月には、福岡労働局との交渉も行なった。同時にわれわれは、佐世保や築城などの反戦・反基地闘争にも取り組んできた。反戦の闘いを強めることで、国境を越えた労働者の団結を作り上げていきたい。戦争も失業もない世の中を作るために、力を合わせて闘いぬこう。今日は力強いデモをやりぬき、反戦の声を天神の街に轟かせよう」と決意を述べた。九州大学社会科学研究部の仲間は、「来月には、陸自・西部方面隊のほとんどの部隊を動員した、九州では過去最大規模の軍事演習が、日出生台演習場などで計画されている。『被災地の復興』や『原発事故の収束』を語りながら、実はその裏で戦争準備に全力を挙げる政府の姿勢には、怒りを禁じえない。政府や資本家の「復興ビジョン」に頼っても、被災地の再生、被災者の生活再建はできない。労働者人民自身の手で行なっていく必要がある。被災地に限らず、労働者人民が生きていくためには、資本家による階級支配に代わる新たな共同社会を創ることが必要だ。それを切り拓くための団結と闘いを、反戦の闘い、被災地支援の闘いを通じて築き上げていこう」と、熱く決意を表明した。
集会を終えた実行委員会の青ヘルの部隊は、にわかに強まった風雨を衝いて、断固たるデモにうって出る。天神のど真ん中に、「中東反革命戦争粉砕」「朝鮮反革命戦争粉砕」「戦争と大増税の野田政府打倒」「反帝―国際連帯闘争を闘うぞ」というシュプレヒコールが響き渡る。デモ隊列は、権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を許さず、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴びながら、天神中央公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えた。 |