8月29日、午後3時から東京都庁第二庁舎10階205会議室で「石原・大原都教委の暴走を止めよう! 都教委包囲・首都圏ネット(都教委包囲・首都圏ネット)」が呼びかけた東京都教育委員会に対する要請行動が闘われた。
この要請行動には、都教委によって処分され裁判闘争を闘う原告の教育労働者や労働者人民約40人が参加し、約1時間30分にわたって、都教委側の出席者である教育情報課の職員を追及していった。この要請行動には東京・山谷日雇労働組合の仲間も結集した。
まず要請行動に参加した仲間から、要請の相手である都教委の担当部局の職員が出席せず教育情報課が対応するやり方への抗議の声があがった。この方式は東京都教育委員会だけがとっているやり方で、「他府県の教育委員会や政府・文部科学省では所管の担当職員が出席して対応している。それに比べて、都教委の姿勢は都民の声に真摯に耳を傾ける態度ではない」「このやり方も2004年以降に変更されたもので、以前のように戻せ」と怒りがたたきつけられていった。
次に今回の要請行動にあたって申入書・要請書を準備してきた七つの団体が、要請書を読み上げ、きちんと回答を示すよう教育情報課長に手渡した。七団体は「『日の丸・君が代』不当解雇撤回を求める被解雇者の会」、「米山さんの『君が代』解雇を許さない会」、「『君が代』不当処分撤回を求める被処分者の会」、「人権NGO言論・表現の自由を守る会」、「河原井さん根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」、「『日の丸・君が代』強制反対予防訴訟を進める会」、「都教委包囲・首都圏ネット」だ。七団体は、教育の場に「日の丸」「君が代」を押しつける都教委の介入を批判し、「10・23通達」の撤回、処分の撤回、「再発防止研修」の中止、採用拒否・解雇撤回を求め、都教委による教職員への管理強化と人事政策を批判し、教育の破壊を進めてきた石原都行政、教育行政を痛烈に弾劾した。
また、要請行動に参加した「業績評価裁判」を闘っている小学校の現役教員の仲間が、都教委の推進する管理強化によって多くの現場教員がストレスに悩まされている実態を告発した。
都教委追及の要請行動を闘った仲間は、会議室を後にし、都庁第二庁舎正面に横断幕を掲げて陣取り、「都教委包囲・首都圏ネット」の仲間がこの日の要請行動の簡単なまとめを行なう。そして、最後に都庁舎にむけて「『日の丸・君が代』強制反対」「『君が代』処分を撤回しろ」「石原は都知事を辞めろ」とシュプレヒコールをたたきつけていった。
東北・関東大震災に乗じて、「ガンバレ日本」なるナショナリズムが鼓吹され、「在日特権を許さない市民の会」などのファシストが在日外国人や労働者人民への襲撃をくり返すなど、差別主義・排外主義の攻撃が強まっている。教育現場における「日の丸」「君が代」強制の攻撃も北海道や大阪など他自治体へと拡大している。東京における「日の丸」「君が代」攻撃と対決する闘いはますます重要なものとなってきている。「日の丸」「君が代」強制に抗して立ち上がる教育労働者の闘いと結びつき革命的反戦闘争の爆発を切りひらこう。 |