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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・21第34回全国反戦集会の成功をかちとる (987号1面)

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 8・21 第34回全国反戦集会の成功をかちとる

 8月21日、第三四回全国反戦集会が首都・東京で開催され、圧倒的な結集がかちとられた。米帝―帝国主義は国際反革命戦争を激化させ、朝鮮反革命戦争の一触即発の危機が深まっている。日帝は3・11東北・関東大震災をもダシにして「有事体制」に突入し、反革命臨戦態勢形成に突撃している。
 わが解放派は2010年〜2011年の激闘の階級攻防を反戦青年委員会の突撃力・戦闘力をうち鍛えつつ闘いぬいてきた。政府打倒・日帝国家権力解体にむけた権力闘争の本格的飛躍と、そのために不可欠な青年労働者の圧倒的組織化に向け奮闘してきた。この一年間の闘いの成果と切りひらいてきた地平をうち固めるべく、全国から結集した同志たちは日帝国家権力や反革命革マル、ファシストら敵対勢力の集会破壊を許すことなく、全国反戦集会をやりぬいた。そして時代が要請する戦略的任務、方針を確定し、その任務を遂行する組織体制を確立した。

諸団体からの連帯アピール

 会場の豊島区立勤労福祉会館に、全国から闘う青年労働者が続々と結集する。集会場には全国の激闘の現場で掲げられたきた各地区反戦の旗が掲示され、鉄壁の防衛体制が敷かれる。午前10時30分、神奈川県反戦の同志が司会にたち、開会宣言とシュプレヒコールで全国反戦集会の幕が開いた。
 まず、日帝国家権力による熾烈な反革命弾圧と24時間、365日、絶えず対峙し昨年11月2日、革命的迫撃弾戦闘を戦取した革命軍からの熱烈なアピールが紹介される。革命軍は本格的権力闘争への飛躍に向けた決意を示し、青年労働者の革命軍への志願を促した。次に反核燃闘争を闘う仲間からの連帯アピールが紹介される。反核燃闘争を闘う仲間は東京電力・福島第一原発の爆発事故で放射能で汚染された福島県の各地の放射線測定の現地調査を実施した。そして、放射能汚染を拡大させた菅連合政府を弾劾し、日帝の核武装の最重要施設―六ヶ所再処理工場稼動阻止への決起を訴えた。
 続いて、結集した諸団体からの連帯あいさつに移る。
 全国寄せ場交流会の仲間は、「代表であった岡本暢夫さんが7月16日に亡くなった。岡本さんの遺志を引き継ぎ、岡本さんから学んだすべてを闘いに生かし、寄せ場労働者解放、プロレタリア解放まで闘いぬく」と追悼の辞を述べ、「東北・関東大震災の直後から宮地連の仲間を先頭に、被災労働者人民支援の大運動が取り組まれている。山谷の仲間も現地にかけつけ、炊き出しなどの支援の活動を続けている。この夏、全国の寄せ場労働者も被災現地の支援にかけつけ、支援集中行動を闘いぬく」「労働者人民に自殺、孤独死、アブレ地獄―野垂れ死にを強制し、資本家のみを延命させようとする政府、日米安保の再編・強化をおこなう政府である菅連合政府をわれわれ労働者人民の闘いで打倒しよう。ともに『反戦・仕事よこせ』を闘おう」。
 革命的部落解放戦線は、「狭山闘争は5月23日で第三次再審請求から丸5年が経過し、重要な局面へ突入している。2009年12月16日から始まった『三者協議』は先日7月13日で7回を数えている。しかし石川氏の無実を明らかにする物的証拠は『見当たらない』といまだに隠し持ったままだ。次回の『協議』は9月とされているが、東京高裁・小川は検察の出方を伺いながら虎視眈々と再審棄却をもくろみ、いまだに事実調べを行なうそぶりも見せない。司法―国家権力への一切の幻想を捨て去り、狭山闘争解体攻撃を打ち砕き、部落解放同盟内社民・こえ派の幕引き策動を絶対に許さず、石川氏の不退転の決意に応えきる闘いを勝ちとっていこう」。
 革命的「障害者」解放戦線は、「『障害者』解放運動を闘ってきた少なからぬ部分が民主党主導の政府に幻想をいだきながら、『改革推進会議』にしがみついているのが現状だ。これとは区別されて全障連が歴史的に勝ちとってきた差別糾弾闘争の地平を継承する全国『障害者』解放運動共闘会議の結成を勝ちとっていく。介護の商品化粉砕、『障害者自立支援法』撤廃をかちとっていこう。『心神喪失者等医療観察法』撤廃、保安処分施設建設阻止―解体。改悪『脳死―臓器移植法』撤廃をかちとり、『安楽死・尊厳死』の法制化を阻止し、戦時を見据えたファシズム優生思想の強化―『障害者』差別・抹殺の攻撃を跳ね返し、戦争遂行の菅政府を打倒しよう」。
 日朝連帯活動者会議は、「8月30日から9月5日までを『防災週間』として9月1日の『防災の日』を中心として全国各地で『防災訓練』が行なわれようとしている。『防災訓練』とは危機にのたうつ日帝が、労働者人民の怒りと組織された暴力的闘いからブルジョア社会を防衛するためのものだ。全国での防災訓練―自衛隊治安出動訓練を粉砕していこう」「『在特会』など、ファシストの跳梁を許さず、日朝連帯闘争の前進を勝ちとろう。九・一関東大震災下、朝鮮人・中国人虐殺八八ヵ年糾弾、日朝連帯集会に結集しよう」「朝鮮反革命戦争突撃と対決していこう」。
 反安保労研全国センターは、「東北・関東大震災から5ヵ月、福島原発がいまなお放射能汚染を拡大している中、政府は北海道電力・泊原発の営業運転を再開させた。これを皮切りに核武装のための原子力政策を推進しようとしている。ブルジョアジーのための『震災復興』を許さず、被災労働者人民への支援運動を強化していかなければならない。さらなる大失業の時代が到来しようとしている。10人に1人が失業している青年労働者の怒りを組織し、反戦青年委員会の前進を勝ちとっていこう。震災を口実とした『解雇』『雇い止め』や公務員労働者への合理化攻撃である『公務員制度改革』を粉砕していこう。資本の鉄鎖に労働者を縛る帝国主義労働運動の『連合』や反階級的な『全労連』を踏みしだき革命的労働運動の前進のために反安保労研全国センターは闘いぬく」。
 全学連は、「菅連合政府は『防衛計画の大綱』で『動的防衛力』を掲げ、米帝と一体となって朝鮮反革命戦争にうって出ようとしている。大震災では『有事体制』をとって10万人の自衛隊を被災地に投入、米軍と治安出動の訓練を展開した。北アフリカのジブチに戦後はじめて自衛隊の海外拠点を構築し、世界中で米帝とともに反革命戦争を遂行しようとしている。菅政府は福島原発の事故で高濃度の放射線で汚染された地域に労働者人民を縛りつけている。大人より放射線の影響が大きい子どもはより深刻な放射線被曝が強制されている。全国学園で反戦闘争と被災労働者人民支援のうねりを巻き起こし、革命的学生運動の飛躍を実現し、秋の大学祭闘争から全学連定期全国大会の成功を勝ちとっていく」。
 連帯あいさつの最後に登壇した革命的労働者協会の同志は、「ドルの大暴落と米国債の投げ売りで世界大恐慌情勢がますます深まっている。帝国主義は内外の労働者人民を殺戮することでしか延命できない。中東―アラブ諸国では武装闘争に、また欧州でもゼネスト、警官隊との街頭実力闘争に青年労働者が先頭に立って決起している。資本制生産様式の変革と諸階級の廃止を使命とする労働者階級自身の共産主義革命へと向かって全世界の労働者とともにわれわれが起ち上がるときだ。大震災から5ヵ月経過してもなおの被災労働者人民の窮状と惨状は、政府が戦時体制形成として朝鮮反革命戦争のための予行演習として構えたことに起因している。日帝の原子力政策と核武装護持のために現代版の大政翼賛会として『大連立』も狙われている。朝鮮反革命戦争とファシズムの危機に対して労働者人民のとるべき態度は政府打倒・日帝国家権力解体、ソビエト権力樹立・労働者政府樹立を目指して突き進むことだ。労働者による協同組合工場も展望しながら大震災の被災労働者人民支援の大運動を強化していこう」。
 闘う諸団体からの決意と闘いの提起を受け、集会参加者全員が力強い拍手で応える。

闘いの基調提起

 全国反戦中央事務局から、本集会の基調が提起される。
 まず総括だ。昨年の全国反戦集会から一年間の闘争総括として、「第一に中東反革命戦争粉砕、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争に全力を振り絞って決起した。戦略的政治闘争として10・17反帝―国際連帯闘争、6・12安保粉砕・政府打倒闘争を全国統一行動として、東京、大阪、福岡、沖縄において内戦勢力の総決起で闘いぬいた。日帝の中東反革命戦争への参戦と対決し、自衛隊ゴラン高原派兵阻止の闘い、ソマリア沖派兵阻止の闘いをやりぬき、在日―在沖米軍と自衛隊の再編・強化と反革命戦争出撃のための日米共同演習・訓練を許さない闘いに起ちあがった。また安保粉砕、基地解体、帝国主義軍隊解体を核心とした沖縄人民解放闘争を全力でとりくんできた。「有事」をみすえた自衛隊の治安出動を許さず、全国で「防災訓練」粉砕の闘いに起ち上がった」「第二に、東北・関東大震災の発生直後から被災労働者人民支援の大運動を組織し、全国からの現地集中に取り組んできた」「第三に、改悪教育基本法下での「日の丸」「君が代」強制、教育労働者運動解体攻撃と対決し、朝鮮反革命戦争をみすえた戦時国家体制形成の攻撃と対決して闘ってきた。第四に、階級的労働運動の前進・飛躍に向け、「非正規雇用」労働者、寄せ場の闘いに集中して闘ってきた」「第五に、戦時を見すえた部落解放闘争解体攻撃と対決し狭山闘争の勝利を核心とした部落解放運動の前進と飛躍を担い、戦時「障害者」抹殺攻撃をうち返す「障害者」解放運動の分岐・再編をきりひらくべく闘いぬいた」。そして組織総括として、「全国的な政治部隊として、また反戦闘争、階級闘争の突撃的推進力として闘い、政府打倒を掲げて闘う内戦勢力の部隊建設を目指して奮闘してきた」「反革命革マル解体・絶滅、右翼ファシスト撃滅戦に勝利し、国家権力の組織壊滅型反革命弾圧と対決して闘いぬく組織体制をうち固めてきた」。
 次に情勢だ。「資本主義世界経済の機軸国・米帝のドルが暴落し、米国債が『ただの紙切れ』になってしまう事態が現実化してきている」「世界大恐慌の爆発の前に革命勢力、体制撹乱要因を壊滅させることを目的として米帝―帝国主義は反革命戦争を拡大・激化させている。対イラン反革命戦争への衝動を高めながら、朝鮮半島をめぐっては一触即発の危機が続いている」「菅連合政府は3月11日に発生した東北・関東大震災をダシにして『有事体制』へと突入し、核武装、朝鮮反革命戦争に突撃しようとしている」。
 最後に方針だ。戦略的任務として、「第一に本格的権力闘争の飛躍をかちとるべく、革命軍を防衛し、革命軍に志願し建軍―武装闘争を担っていくことだ。大衆的武装闘争の最先頭に立ち、工場・職場・地域において拠点を建設し、反戦ストライキ―大衆決起を実現していくことだ。来るべき蜂起の命運を左右する反軍工作を開始し、兵士の反乱を組織し帝国主義軍隊を解体していくことだ。第二に反革命革マル解体・絶滅戦に勝利していくことだ。第三に右翼ファシストせん滅の本格的戦闘を戦取していかねばならない。第四に、破防法攻撃―組織壊滅型弾圧を粉砕していかねばならない」。闘争方針として、「革命的反戦闘争、反軍・反基地闘争、反天皇闘争、反帝―国際連帯闘争、日朝連帯闘争、沖縄人民解放闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、反核闘争、階級的労働運動、そしてとりわけ被災労働者人民への現地大支援運動に全力を傾注して闘いぬいていかなければならない」。組織方針として、「国際階級闘争に比べ日帝足下の闘いの立ち遅れを突破し、拠点反戦をさらにうち固め、全国に反戦青年委員会の旗をうち立てていかなければならない」。
 全国反戦の闘いの方針が提起され、参加者全員の圧倒的拍手で確認される。

各地区反戦からの報告、分科会、新事務局体制の確立

 昼休憩をはさんで、午後の集会が再開され、全国各地で闘う同志から、闘いの報告と決意を受ける。
 宮城県反戦の同志は、「昨年『宮城県総合防災訓練』を闘い、王城寺原での米海兵隊実弾砲撃移転演習粉砕の現地闘争を貫徹した。3月11日の大震災を受け、新たな闘いの構築に向け決意をうち固めている。二万人以上の労働者人民が犠牲となり、生活基盤が根本から破壊された。震災を理由とした『解雇』や工場閉鎖による休業に対しての賃金未払いの問題がいたるところで出てきている。全国の同志の現地集中と支援にあらためて感謝したい。9月には青森県六ヶ所への高レベル放射性廃棄物の搬入に対して、青森の仲間とともに粉砕闘争に起ち上がり、再処理工場の稼動阻止を闘いぬく」。関西で反戦闘争を闘う同志は、「釜ヶ崎の寄せ場では、越年・越冬闘争、3月寄せ場春闘、メーデー、夏祭り上映集会を闘ってきた。10月反帝―国際連帯、6月安保粉砕の闘いの組織化に全力で取り組んできた。『在特会』による排外主義襲撃と対決する闘いにも決起してきた。原発の集中する福井での闘いを推進し、9月に被災労働者人民支援の現地集中をやりぬいていく」。広島県反戦の同志は、「広島、徳島での『防災訓練』粉砕闘争を闘い、2・11日本原現地デモを右翼ファシストの敵対をはねのけ貫徹してきた。また呉基地からのソマリア沖派兵に対して怒りのシュプレヒコールをたたきつけてきた。8・6広島反戦闘争では『在特会』の妨害をはねかえして集会・デモを闘いぬいた。被爆者二世として反戦・反核闘争の飛躍のために闘う被爆者二世・三世の組織化を推進していく決意だ」。福岡県反戦の同志は、「朝鮮反革命戦争の危機が煮つまる中で、佐世保では原子力空母『ロナルド・レーガン』や『ジョージ・ワシントン』が1ヵ月で3回も入港している。佐世保現地闘争を闘い、空自築城基地解体の闘いを闘い、米海兵隊による実弾砲撃移転演習粉砕を日出生台現地で闘いぬいてきた。日帝の核武装阻止を掲げて八・九長崎反戦闘争を闘った。失業にあえぐ青年労働者を組織し、政府打倒・日帝国家権力解体にむけた闘いの前進を切りひらいていく」。各県反戦に続いて、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会の同志が特別報告を行なった。「名護新基地建設は沖縄と全国の労働者人民の共同闘争の前に完全に破綻している。青年実は5・15を闘い、6・23『慰霊の日』で来沖した首相・菅に怒りをたたきつけた。名護新基地建設は朝鮮反革命戦争への日米一体化とグアムを軸とした米帝の世界戦略の要でもある。普天間へのオスプレイ配備を許さず、東村高江のヘリパッド建設を断固阻止していこう。日帝による同化・皇民化攻撃が強まっている。沖縄ソビエト樹立こそが沖縄労働者人民の進むべき道だ。被災労働者人民支援に沖縄からも集中していく」。
 集会は分科会に移り、全国反戦が闘いぬいてきた課題・戦線別に8つの分科会がもたれる。狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、沖縄人民解放闘争、日朝連帯闘争、パレスチナ解放闘争、反軍反基地闘争、反核闘争、反弾圧闘争だ。速やかに各会場に分かれ、熱心な討論がくりひろげられた。限られた時間の制約もありながら課題を掘り下げ、方針を深め、闘いの確信をうち固めていった。再び全体集会を再開し、各分科会の担当者からの報告を受け、それぞれの闘いの到達点や課題を全体で共有していった。
 中央事務局から本集会の集約提起をうけ、今後一年間の激闘を担う事務局の選出に入る。各県反戦から届け出のあった事務局メンバーの候補者が紹介され、圧倒的拍手で選出された。ただちに第一回事務局会議が開催され、決定された新中央事務局体制が発表される。2011―2012年階級攻防の最前線で闘う新中央事務局は会場全体の拍手で確認された。新中央事務局の同志は「中東―アラブ諸国では反政府デモが欧州ではゼネストが拡大している。朝鮮反革命戦争の一触即発の危機に対してまだまだ闘う陣形は整っていない。青年労働者の圧倒的な組織化をなしきり反戦青年委員会の飛躍・前進に向け全国事務局はその先頭に立って闘う」。熱烈な決意表明をうけ、最後にシュプレヒコール、インターナショナルの斉唱を行ない、拍手が響き渡る中、第34回全国反戦集会は幕を閉じた。
 世界経済の破局が刻々と迫ってきている。反革命戦争で延命をはかる帝国主義を打倒していくために奮闘しよう。被災労働者人民支援のために現地に集中し、闘う青年労働者を全国反戦の旗の下に組織しよう。2011―2012年の階級攻防の激闘に進撃しよう。

 第34回全国反戦集会に寄せられた連帯アピール

反核燃闘争を闘う仲間

 全国反戦集会に結集した闘う仲間のみなさん。
 1984年4月、電気事業連合会が青森県六ヶ所村に核燃料サイクルの立地を要請して以来、私たちは、日帝の核武装のための核政策―核燃料サイクルと27年間闘いぬいてきた。青森での闘いは、原子力船むつ闘争から反核燃闘争と40年間にも及ぶ。日本の核政策のすべてが下北半島にある。
 福島第一原発事故は、地震や津波への対策を取らず、万が一に備えることすらしていなかったことを明らかにした。事故への対応や、事故後の方策も無かったのだ。「安全神話」を作り出した国や電力が、「神話」の中に浸りきっていたのだ。
 8月17日、北海道の高橋知事は、泊原発三号機の営業運転を容認し、即日、国は営業運転を承認した。泊原発三号機は、福島原発事故直前の3月7日に調整運転に入っていた。調整運転といってもフル稼働を5ヵ月以上も続けていたのだ。ストレステストも行なわれないままの営業運転だ。高橋知事は、「検査の妥当性のチェックに原子力安全・保安院だけでなく原子力安全委員会も加わったこと」も挙げたが、「原子力安全委員会」は独自の判断を示してはいなかった。「原子力安全・保安院」と「原子力安全委員会」の二重チェックなぞ、形すら行なわれていないのだ。福島原発事故後も「安全神話」のまま突っ走っているのだ。こんないい加減な「安全審査」で原発が造られ動かされているのだ。
 原発事故は取り返しがつかない。福島原発事故でまき散らされた放射能は土壌や水、ありとあらゆるものを汚染している。福島県内だけでなく、東北、関東各地の下水処理場やゴミ焼却場は、放射能汚染物質がたまり続けている。学校の校庭だけでなく、福島県内の土壌の汚染除去が急がれているが、ほとんど行なわれていない。遅れれば遅れるほど汚染除去は難しくなり、それだけ多くの人が被曝する。
 福島第一原発事故の放射能汚染は深刻の一途を辿っている。私たちは、南相馬市、相馬市、飯舘村、伊達市霊山(りょうぜん)、福島市の現地調査をした。やはり、福島第一原発からの同心円的距離ではなく北西方向に放射線数値は高くなっていた。太平洋岸を走る国道六号線沿いの相馬市よりも県庁所在地の福島市の方が高いのだ。ホットスポットの霊山パーキングでは、草むらで6・0マイクロシーベルトを計測した。年間60ミリシーベルト近くに達する値だ。福島市では、常時一マイクロシーベルト超え、年間10ミリシーベルト以上になる。
 3月24日〜30日に検査を受けた福島県の子供1150人の45パーセントが甲状腺被曝をしていたことが、8月17日に明らかにされた。菅政府は、福島県民を放射能被曝をさせ続けている。原発事故の詳細、放射能の拡散予測を長期間隠し続けてきたことにより、多くの住民が何も知らずに被曝してしまった。放射能の危険性を知らせ、対策を事故直後から行なえば、子供たちの被曝もずっと少なくてすんだはずだ。
 8月3日、高レベル核廃棄物を積んだ船がイギリスの港を出港した。9月下旬にも、六ヶ所村むつ小川原港に入港予定だ。何万年も管理しなければならない危険な高レベル核廃棄物を六ヶ所に持ちこませてはいけない。運搬船の入港を阻止しよう。
 福島原発事故や高速増殖炉「もんじゅ」の事故、六ヶ所再処理工場では相次ぐトラブルによる試運転停止と、核燃料サイクルは完全に破綻している。
 すべての原発を止めよう。核武装の最重要施設―六ヶ所再処理工場を止めよう。

2011年8月21日 

革 命 軍

 全国の各地から熱い激闘を引っさげて本反戦集会に結集されたすべての同志・友人の皆さんに、革命軍より共に闘うアピールを送ります。
年初からの朝鮮反革命戦争情勢の一挙的な緊迫化と、東北・関東大震災―福島第一原発事故という大災害=「人災」を受けて、日帝ブルジョアジーと政府は朝鮮反革命戦争とファシズムへの突入の衝動を一段と強めている。
菅連合政府は大震災に対して、「有事体制」の発動としての自衛隊の治安出動を強行し10万の部隊で被災地を武装制圧した。米軍は「トモダチ作戦」を掲げて自衛隊と共同展開したが、それは「核戦争」をも想定した実践訓練として朝鮮反革命戦争出撃の演習そのものであった。今こそ、被災労働者人民を支援する巨大な闘いのただ中から、日・米・韓の朝鮮反革命戦争出撃態勢形成を粉砕する革命的反戦闘争を組織しなければならない。
 普天間基地解体・名護新基地建設阻止に実力決起する沖縄労働者人民の反軍反基地闘争と連帯し、在日―在沖米軍基地解体闘争に総決起せよ!
すべての原発を停止し廃止する反原発闘争を革命的に牽引し、日帝の核武装を阻止する革命的反核闘争を推進せよ!
「日本は一つ」などという天皇制を前面に立てた反革命国民統合攻撃を切り裂き、自衛隊・警察による被災地厳戒態勢下、くり返される天皇・皇族の被災地訪問=「平成の行幸」を労働者人民の怒りで粉砕せよ!
帝国主義の危機は、世界大恐慌へ転げ落ちる危機としてより深く進行している。米帝は初の米国債の格下げに直面し、基軸通貨ドル崩落の危機に瀕している。欧州連合(EU)諸国の財政悪化は債務破綻したギリシャを筆頭にEU全域へと拡大している。こうした情勢の中で、ノルウェーの虐殺事件に顕著な右翼ファシストによる移民・外国人労働者への差別主義・排外主義攻撃が強まっている。
 「国際法」をも無視した米軍のパキスタン侵攻によるビンラディン殺害は米帝の本質をあらわにした。シオニスト・イスラエルは米帝の同意の下、ガザ侵攻と虐殺、ヨルダン川西岸入植を強行し、またイランの「核施設」爆撃をねらっている。米軍撤退と「国際治安支援部隊」(ISAF)の撤退開始は、アフガニスタン・カルザイ政権統治の安定どころか反占領武装闘争を益々拡大させている。チュニジア・エジプトなどアラブ諸国労働者人民の革命的決起は既成勢力の制動をふみこえ、労働者階級の新たな台頭と決起を生み出さんとしている。
 日・米・韓は合同軍事演習による戦争挑発をもって、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に「延坪島砲撃の謝罪」と「核放棄」の全面降伏を迫っている。
 今こそ、日朝労働者人民の国際連帯を頑強に組織し、日・米・韓の朝鮮反革命戦争突撃を阻止し、〈朝鮮反革命戦争とファシズムの危機を蜂起―革命戦争に転化しプロレタリア・ソヴィエト権力を樹立せよ〉の決戦スローガンを実現しなければならない。
 結集された同志・友人の皆さん!
決死の武装決起―巨万の大衆デモ・ストライキをもってしか情勢は切り拓かれないことを中東―アラブ諸国労働者人民の闘いは示している。そして、日本階級闘争の現状を一瞬にして革命的に塗りかえるような闘いは、不断の粘り強い反戦・反基地闘争と国際連帯闘争なくしてはありえないのだ。
わが革命軍は第一に、帝軍・自衛隊解体に向け、労働者人民の反軍・反基地闘争と隊内工作とを結びつけ、非公然―非合法組織体制の強化で闘いぬく。本格的権力闘争への飛躍を闘いとる。
第二に、世界大恐慌爆発情勢と東北・関東大震災―福島原発事故で危機感を深め、反北朝鮮―反共・排外主義を煽動し跳梁跋扈する天皇主義右翼ファシスト撃滅戦に決起する。とりわけ「がんばれ日本! 全国行動委員会」の別働隊として、在日朝鮮労働者人民、外国人労働者、部落解放闘争に対する差別主義排外主義煽動と敵対を強め、日帝の核武装をさけぶ右翼ファシスト「在特会」を撃滅する。
 第三に、「自己運動する物質の創造的尖端」なる宗教的核心から日本階級闘争の武装的発展に敵対する「反スタ」反革命・黒田革マルを2・11反革命報復34ヵ年決戦で解体・絶滅する! 民主党に召し抱えられて翼賛運動に突撃するJR総連・松崎革マルを総せん滅し、JR総連反革命労働運動を打倒する。
 第四に、脱落・転向の完成で「両輪」論が完全破綻し、反革命テロルに延命の望みを託して徘徊する「社会党」(旧ハザマ私兵グループ)の白色テロリストどもを総せん滅する。
全国反戦は、戦争と失業・貧困を強いる政府を打倒する革命的反戦闘争の武装的飛躍を実現しながら、労働者人民の普遍的解決能力を研ぎ澄ましていかねばならない。闘う青年労働者は革命軍に志願し共に闘おう!
                    
2011年8月21日  革命軍